作者 | 澄谷ゼニコ | ![]() |
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作者HP | ||||
掲載誌 | pixivコミック | |||
単行本数 | 5巻(連載終了) | |||
Wikipedia | ||||
チャート | ![]() |
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内容 |
おとぎ話の子孫たちが通う学園を舞台に、個性の塊のようなキャラたちが織りなすドタバタ学園コメディ。 おとぎ話のキャラクターの個性を様々な形で引き継いでいるという、本来それぞれが主人公を務めるようなキャラの強さが集まるという個性のバーゲンセールであることが最大の特徴。 圧倒的な個性とそれを生かした笑いの応酬で最強の存在感を放っている。 この手の作品としては珍しく「気を衒ったキャラの組み合わせ」は行わず、それぞれの個性を最大限に生かしたり発展させたネタが中心。 誰もが知っているおとぎ話のみで構成されているため非常にとっつきやすい面もある。 完全にドタバタコメディのため、重い話や暗い話もほとんどなく、安心して笑うことができる。 |
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感想 |
やはりおとぎ話っていうのは漫画との相性最高ですな、というのが最初の感想。 誰もが知っているうえに個性的。その個性をどう生かすかが腕の見せ所であり、なおかつ「あのキャラとあのキャラの夢の競演」という一種のスターシステムでもあり。 それだけに手垢がついているところはありますが、その中で「自分ならではの作品」を確立できればこれほど強力な素材はありません。 そういった意味でこの作品は同種の作品の中で非常に強い存在感を放っています。 ネタのパンチ力がありますので、一度見たらまずこの作品のことを忘れることはないでしょう。 2巻に入って以降はそこからさらに一歩進み、「おとぎ話設定を生かしたキャラの個性の独自展開」へと発展しています。 そここそがこの作品の「らしさ」になっているような気がします。 「意外なキャラ同士の組み合わせ」というのはこの手の作品のセオリーではありますが、この作品の場合はむしろ「深掘り」にウェイトがあるのかも。 組み合わせ自体は「桃太郎と鬼」「赤ずきんと狼」と奇を衒ったものはあまりなく、その個人や組み合わせを独自の路線で深掘りしています。 だからこそとっつきやすいというのはあるかもしれません。 「本来敵同士仲良し」など、ぱっと見で関係性や面白みのみそがわかる。 そういう分かりやすさがあるから読みやすいのでしょう。 1巻のあとがきでも先生が「童心が死んでるからツッコミが止まらなかったわ」とおっしゃっていますが、童話の類は大人になってから読むとまた違った見え方をします。 それこそツッコミが止まらなかったり、思った以上に深かったり、闇が・・・だったり。 かつて「本当は怖いグリム童話」が話題になりましたが、そういった発見があったりするものです。 本作ではホントにメジャーどころのおとぎ話のキャラクターたちの競演。 もう一度彼らの物語をたどってみるのも面白いかもしれませんよ? 童心が残っているか否かが分かるかも。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2018年1月22日 ・2巻:2018年10月22日 ・3巻:2019年6月22日 ・4巻:2020年2月22日 ・5巻:2020年12月22日 |
●試し読み(連載先) | pixivコミック |
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