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魔王のかわいい山田はよいこ

作者 きあま紀一 作者HP pixiv
掲載誌 ComicWalker 単行本数 4巻(連載終了)
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内容 突如として異世界に転生してしまったごくごく普通のサラリーマン山田(33歳)。
その世界では33歳は小学生に該当する!?
異なる世界に迷い込んだだけではなく、子供として扱われる成人男性。
順応と理性の狭間で揺れながらも保護者(幼女)と共に異世界を生き抜きます。

よくある異世界転生物と違い、チートもなければバトルもなし。
「一般人が異世界に紛れ込んだら文化の違いにどう戸惑うか」がテーマ。
それだけにファンタジーの世界に親しんでいる人であればだれもが親近感を持って楽しむことのできる作品。
舞台が小学校(のようなところ)かつ異世界のため、個性豊かなクラスメイトとともに一般人の山田が悩んだり、常識との葛藤に頭を痛めたりする姿を楽しむ作品。
また、登場する異業種の子供たちも非常にかわいいのが特徴。
感想 異世界転生物は数あれど、どれもリアリティという意味ではどうしても不自然なところがありました。
どうしてみんなすんなり状況を受け入れているのか?
なぜ当たり前のようにチート能力を持っているのか?
普通の人間がそのまま異世界にって本当に馴染めるのか?
ある意味、それに答えを出したかのような作品です。
めっさリアル。
いや、絶対普通のサラリーマンが何の予備知識もないまま異世界に飛ばされたらこうなるって!という連続。

「保護者が幼女」という点が特徴的に見られがちですが、それ以上に主人公の山田が常識はずれな異世界の中でいかに自我を保ちながら回りとうまくやっているか。
それを楽しむ作品なんじゃないでしょうか。
実は当初は「ロリを楽しむためだけの作品なのでは?」とうがって読み始めたのですが、実際に読んでみるとそんなことは全くなく、純粋に面白かったです。
一般人が異世界に行ったら普通そうなるよね!という共感に近いツッコミが山ほど。
ある意味最も正統派の異世界転移(転生)モノ?
チートもなく、事前説明もなく、準備もない。
そんな中で異世界転移したら・・・日本人の順応力ってすげぇ!
ある意味流されつつも、見事に順応し、異世界キッズワールドに溶け込む。
こんな転生ならしてみたいかも?

ネタとしては「人間社会の一般常識」と「異世界の一般常識」のギャップを一般人視点でツッコむというのが基本。
難解なものはなく、ビジュアル的にもネタ的にも非常にわかりやすいです。
ファンタジー世界に慣れ親しんだ世代には非常にとっつきやすく、それでいて共感しやすいネタの数々で安心して楽しむことのできる作品です。
単行本 発売日 ・1巻:2018年1月26日
・2巻:2018年9月27日
・3巻:2019年5月25日
・4巻:2020年4月27日
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