作品ID:244
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Devil+Angel=Reo
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結
前書き・紹介
第二部・第8話。
前の話 | 目次 | 次の話 |
「あ……いや、その……」
慌てて、理由をつけようとする刹那。
だって、空気が、雰囲気が変わってしまったから。
この場合、刹那がこの会話に入ってくることはまず、ない。
なぜならば? 璃維と翼の会話ではなく、璃維とラファエルの会話でもあるから。
その2人の会話に入ることは、一種の無礼にあたるわけで。
当然? 場の雰囲気も変わるというもので。
まあ、それを察したライナが、フォローに入る。
「姉さん、レオ争奪戦は、明日の13時からだよ」
「あ、うん……分かった」
笑顔を作り、返答する刹那。
それに小さく溜息をつく媛。
「あ、ねえ。春袈、レオ争奪戦に関して、教えて? 私、何も知らなくって……」
「了解。でも、私でも知らないことあるかもしれないから、ライナも」
「僕はいいけど」
刹那の願いに春袈は快諾し、ライナも着いて行くよう促す。
「媛は?」
急に呼ばれて、肩が震える。
「いいよ、でも先、行ってて」
「分かった。じゃあ、行こう?」
お姉ちゃんたちが、宿泊先のホテルへと向かう。
正直、今の私はイライラしてる。
何でって、この紅來璃維が原因である。
感情に押し流されたまま、持ってたティーカップをテーブルへと乱暴に置き、その勢いで空いた右手を使い、紅來璃維の頬を張る。
パンッといい音が鳴り、それに混ざる鈍い低い音。
「アンタ、お姉ちゃんの目の前で何やってんの?」
――あぁ、ダメだ。イライラして声色も変わってくる。
「何って、翼と話してるだけ」
「その態度が私のイライラの原因なんだけど?」
お願い、もうイライラさせないで。
「いや、媛がイライラしてるって知らない」
「だったら、せめてお姉ちゃんに、あんな暗い顔させんじゃねぇってのっ!」
テーブルを叩き、後ろを向き、お姉ちゃんたちの後を追う。
何で、こんなにムカついてるんだろう?
何で、こんなにイライラしてるの?
紅來璃維が原因? 違う。じゃあお姉ちゃん?
それも違う。
このイライラの原因を紅來璃維に押し付けて、そのまま、お姉ちゃんたちのところへと向かう、そのときの心情は、正直、最悪だった。
慌てて、理由をつけようとする刹那。
だって、空気が、雰囲気が変わってしまったから。
この場合、刹那がこの会話に入ってくることはまず、ない。
なぜならば? 璃維と翼の会話ではなく、璃維とラファエルの会話でもあるから。
その2人の会話に入ることは、一種の無礼にあたるわけで。
当然? 場の雰囲気も変わるというもので。
まあ、それを察したライナが、フォローに入る。
「姉さん、レオ争奪戦は、明日の13時からだよ」
「あ、うん……分かった」
笑顔を作り、返答する刹那。
それに小さく溜息をつく媛。
「あ、ねえ。春袈、レオ争奪戦に関して、教えて? 私、何も知らなくって……」
「了解。でも、私でも知らないことあるかもしれないから、ライナも」
「僕はいいけど」
刹那の願いに春袈は快諾し、ライナも着いて行くよう促す。
「媛は?」
急に呼ばれて、肩が震える。
「いいよ、でも先、行ってて」
「分かった。じゃあ、行こう?」
お姉ちゃんたちが、宿泊先のホテルへと向かう。
正直、今の私はイライラしてる。
何でって、この紅來璃維が原因である。
感情に押し流されたまま、持ってたティーカップをテーブルへと乱暴に置き、その勢いで空いた右手を使い、紅來璃維の頬を張る。
パンッといい音が鳴り、それに混ざる鈍い低い音。
「アンタ、お姉ちゃんの目の前で何やってんの?」
――あぁ、ダメだ。イライラして声色も変わってくる。
「何って、翼と話してるだけ」
「その態度が私のイライラの原因なんだけど?」
お願い、もうイライラさせないで。
「いや、媛がイライラしてるって知らない」
「だったら、せめてお姉ちゃんに、あんな暗い顔させんじゃねぇってのっ!」
テーブルを叩き、後ろを向き、お姉ちゃんたちの後を追う。
何で、こんなにムカついてるんだろう?
何で、こんなにイライラしてるの?
紅來璃維が原因? 違う。じゃあお姉ちゃん?
それも違う。
このイライラの原因を紅來璃維に押し付けて、そのまま、お姉ちゃんたちのところへと向かう、そのときの心情は、正直、最悪だった。
後書き
作者:斎藤七南 |
投稿日:2010/07/27 11:57 更新日:2010/07/27 11:57 『Devil+Angel=Reo』の著作権は、すべて作者 斎藤七南様に属します。 |
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