作品ID:424
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美少女は危険を連れて来る
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結
前書き・紹介
勝ち目ゼロの戦い そして・・・
前の話 | 目次 | 次の話 |
ドーーーン!!!
「やったのか? おい! 射撃止め!!」
そう言うと部下たちが射撃を中止した。爆煙で四季たちの姿は確認できない。
立ち上る爆煙だけが蠢く中、煙の中に突き立つ一本の剣がちらりと垣間見えた。
「やったか・・・あっけ無いものだ」
その顔には余裕と後悔のような物が見えた。
しかし、この時彼は気づいてなかった。突き立っていた剣の特徴が四季の持っていた剣と違う事と・・・四季がまだ生きていると言う事に。
「!」
煙が消えると共にその全貌が明らかになってきた。無数に突き立つ剣、剣、剣、まるで少年を守る壁のようだった。
「あ、危なかった・・・」
「!」
さらに敵である少年の声が聞こえてきた。
「―っ!」
「? 黒夜!」
黒夜が声にならない叫び声をあげていた。
「黒夜! 大丈夫か?! 黒夜!」
「だ、大丈夫だ・・・」
そうは言っても黒夜は苦しそうだった。どうするかな・・・マジで。
黒夜を再び双剣に戻し、握る。
「?!」
何か・・・ 変だ!
「う・・・」
「し・・・ 四季?!」
怖い! 恐怖が体を駆け抜ける!
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。
「な、いきなり! 何で?!」
まだぎりぎり自我を保っていられるが、何時まで持つかは分からない。
「ふむ、生きていたか・・・ 嬉しいが、同時に残念だ」
く、来るか!
「いけ・・・」
向こうの隊長さんの指示で再び襲撃してくる敵、敵、敵。
今度は前衛も攻撃を仕掛けてくる。
武器は、斧、片手半剣、槌の三種類、同時に援護射撃も来る。
「う・・・ うわぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「?」
こちらの様子がおかしいのに気づかれたらしい。だが、すでに四季はそれどころではなかった。
攻撃が・・・ 来る・・・ 死が・・・ 死が・・・ 来る。
「あぁあああああああああああああああああああああああああああああ」
死にたく無い死にたく無い死にたく無い。
「ック! お、ち、つ、け!」
自分に喝を入れ、少しだけ正気を取り戻す。
落ち着け! 見切れ! 嫌だ! そこだ! 死にたく無い!
「クソ!」
だめだ、もう・・・ 持たない・・・
攻撃が、すぐそこまで来ている。
死にたく無い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その願望だけが体を動かした。
双剣を双銃に変える。
見切れ!!! 死を!!!!!
体がそう訴えてくる。目を閉じる。見切るんだ・・・
っふ
「!」
見えた!
「うおぁおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダン!!!
狂ったように叫びながら銃を片っ端から撃ちまくる。
矢を、弾丸を、剣を、斧を、片っ端から打ち落とし、軌道をそらす。
「なに!」
敵が怯んだ瞬間を逃さなかった。黒夜の力で左手にスタングレネード(強い閃光と爆音を立てる爆弾)スモークグレネードを作成&下に想いっきり投げる。
眩い閃光と爆煙を撒き散らす。
敵が態勢を立て直したときには四季の姿は無かった。
「逃げられたか・・・」
「ハァハァハァハァハァ・・・」
な、何とか逃げられた。
「ハァハァハァ・・・ 畜生!」
そんな事を言っていると黒夜がいきなり武器化を解いた。
「こく・・・」
がくんとひざが崩れる。黒夜が武器化を解いたせいか力が一気に抜けた。
「っち」
舌打ちしながらその場に倒れこむ。
「黒夜?」
黒夜は端っこのほうでうずくまっていた。体を強く抱きしめて怯える子供のように・・・
「黒夜?」
名前を呼んでみる。しかし返事は無い。
「黒夜・・・ さっき気づいた俺の仮説をお前に言うぞ?」
「・・・」
「じゃあ勝手に言わせてもらうぞ」
そう言って語りだす。
「お前は実験のせいで何も感じずに今まで育った・・・いや、育てられた。他にもいろいろな感情を与え続けられたやつも居るだろう? そいつ等を使った時はそいつ等のと同じ感情に侵されるのだろう?」
「・・・」
黒夜は答えない。
「続けるぞ、お前は燃費が悪いと言うだけでなくお前がいだいた感情が使用者に反映してしまうと言うデメリットもあるのではないか?」
「・・・・・・分からない」
少し間を空けた後黒夜が小声で答えた。
「お前は何も感じなかったから感情と言う物に馴れてない。つまり制御が出来ていないない。だからちょっと強い感情に支配されるとそれは俺に移ってしまうほど大きな物になってしまう・・・もしかしたらそうでなくても移ってしまうかも知れない」
「・・・・・・なぜそこまで言い切れる?」
黒夜が小声でたずねてくる。
「俺が戦いの最中に、しかも死ぬかも知れ無いと言うのに落ち着いているのはお前の無感情が俺に影響していたからじゃないのか?」
「・・・」
黙りこむ黒夜
「さらにもう一つ、お前で攻撃を防いだ時、お前・・・痛がってたな・・・」
「!」
どうやら図星のようだ。
「つまり、あまりに威力が高い攻撃をお前が受けるとダメージを受けてしまうのだろう?」
「・・・・・・ああ、痛かった」
「お前は今まで大きな痛みを受けた無いんじゃないのか?」
そう言うと・・・
「・・・・・・大きな痛みを受けた事はある。それはもうたくさん・・・」
っと言った。
「じゃあ何で?」
「お前・・・察しは良いが、あほだな」
いつもの調子に戻っていた。
「じゃあ・・・」
「何で察しが良いのに気づかない?!」
俺の台詞は黒夜の叫びに遮られた。
「こ・・・」
「黙って聞け!」
怒られた・・・
「いいか! よく聞け! 私が怖かったのは・・・お前が死んでしまうかも知れないと言う事だ・・・」
黒夜の台詞の最後のほうは震えていた。
「お前は私に出来た初めての友人と思っている。私は、初めて出来た友人が私が背負いこんだ問題で死んでしまうのではないかと」
「・・・」
黙って聞けと言われたので黙っている事にする。
黒夜が続ける。
「四季、お前はいいやつだ、いいやつ過ぎる。だからこそ怖いんだ・・・」
黒夜はそこまで言うと黒夜はうつむいた。
全く・・・こいつは・・・
「結局お前は・・・」
俺は黒夜に向かって言葉を紡ぎだす
「やったのか? おい! 射撃止め!!」
そう言うと部下たちが射撃を中止した。爆煙で四季たちの姿は確認できない。
立ち上る爆煙だけが蠢く中、煙の中に突き立つ一本の剣がちらりと垣間見えた。
「やったか・・・あっけ無いものだ」
その顔には余裕と後悔のような物が見えた。
しかし、この時彼は気づいてなかった。突き立っていた剣の特徴が四季の持っていた剣と違う事と・・・四季がまだ生きていると言う事に。
「!」
煙が消えると共にその全貌が明らかになってきた。無数に突き立つ剣、剣、剣、まるで少年を守る壁のようだった。
「あ、危なかった・・・」
「!」
さらに敵である少年の声が聞こえてきた。
「―っ!」
「? 黒夜!」
黒夜が声にならない叫び声をあげていた。
「黒夜! 大丈夫か?! 黒夜!」
「だ、大丈夫だ・・・」
そうは言っても黒夜は苦しそうだった。どうするかな・・・マジで。
黒夜を再び双剣に戻し、握る。
「?!」
何か・・・ 変だ!
「う・・・」
「し・・・ 四季?!」
怖い! 恐怖が体を駆け抜ける!
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。
「な、いきなり! 何で?!」
まだぎりぎり自我を保っていられるが、何時まで持つかは分からない。
「ふむ、生きていたか・・・ 嬉しいが、同時に残念だ」
く、来るか!
「いけ・・・」
向こうの隊長さんの指示で再び襲撃してくる敵、敵、敵。
今度は前衛も攻撃を仕掛けてくる。
武器は、斧、片手半剣、槌の三種類、同時に援護射撃も来る。
「う・・・ うわぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「?」
こちらの様子がおかしいのに気づかれたらしい。だが、すでに四季はそれどころではなかった。
攻撃が・・・ 来る・・・ 死が・・・ 死が・・・ 来る。
「あぁあああああああああああああああああああああああああああああ」
死にたく無い死にたく無い死にたく無い。
「ック! お、ち、つ、け!」
自分に喝を入れ、少しだけ正気を取り戻す。
落ち着け! 見切れ! 嫌だ! そこだ! 死にたく無い!
「クソ!」
だめだ、もう・・・ 持たない・・・
攻撃が、すぐそこまで来ている。
死にたく無い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その願望だけが体を動かした。
双剣を双銃に変える。
見切れ!!! 死を!!!!!
体がそう訴えてくる。目を閉じる。見切るんだ・・・
っふ
「!」
見えた!
「うおぁおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダン!!!
狂ったように叫びながら銃を片っ端から撃ちまくる。
矢を、弾丸を、剣を、斧を、片っ端から打ち落とし、軌道をそらす。
「なに!」
敵が怯んだ瞬間を逃さなかった。黒夜の力で左手にスタングレネード(強い閃光と爆音を立てる爆弾)スモークグレネードを作成&下に想いっきり投げる。
眩い閃光と爆煙を撒き散らす。
敵が態勢を立て直したときには四季の姿は無かった。
「逃げられたか・・・」
「ハァハァハァハァハァ・・・」
な、何とか逃げられた。
「ハァハァハァ・・・ 畜生!」
そんな事を言っていると黒夜がいきなり武器化を解いた。
「こく・・・」
がくんとひざが崩れる。黒夜が武器化を解いたせいか力が一気に抜けた。
「っち」
舌打ちしながらその場に倒れこむ。
「黒夜?」
黒夜は端っこのほうでうずくまっていた。体を強く抱きしめて怯える子供のように・・・
「黒夜?」
名前を呼んでみる。しかし返事は無い。
「黒夜・・・ さっき気づいた俺の仮説をお前に言うぞ?」
「・・・」
「じゃあ勝手に言わせてもらうぞ」
そう言って語りだす。
「お前は実験のせいで何も感じずに今まで育った・・・いや、育てられた。他にもいろいろな感情を与え続けられたやつも居るだろう? そいつ等を使った時はそいつ等のと同じ感情に侵されるのだろう?」
「・・・」
黒夜は答えない。
「続けるぞ、お前は燃費が悪いと言うだけでなくお前がいだいた感情が使用者に反映してしまうと言うデメリットもあるのではないか?」
「・・・・・・分からない」
少し間を空けた後黒夜が小声で答えた。
「お前は何も感じなかったから感情と言う物に馴れてない。つまり制御が出来ていないない。だからちょっと強い感情に支配されるとそれは俺に移ってしまうほど大きな物になってしまう・・・もしかしたらそうでなくても移ってしまうかも知れない」
「・・・・・・なぜそこまで言い切れる?」
黒夜が小声でたずねてくる。
「俺が戦いの最中に、しかも死ぬかも知れ無いと言うのに落ち着いているのはお前の無感情が俺に影響していたからじゃないのか?」
「・・・」
黙りこむ黒夜
「さらにもう一つ、お前で攻撃を防いだ時、お前・・・痛がってたな・・・」
「!」
どうやら図星のようだ。
「つまり、あまりに威力が高い攻撃をお前が受けるとダメージを受けてしまうのだろう?」
「・・・・・・ああ、痛かった」
「お前は今まで大きな痛みを受けた無いんじゃないのか?」
そう言うと・・・
「・・・・・・大きな痛みを受けた事はある。それはもうたくさん・・・」
っと言った。
「じゃあ何で?」
「お前・・・察しは良いが、あほだな」
いつもの調子に戻っていた。
「じゃあ・・・」
「何で察しが良いのに気づかない?!」
俺の台詞は黒夜の叫びに遮られた。
「こ・・・」
「黙って聞け!」
怒られた・・・
「いいか! よく聞け! 私が怖かったのは・・・お前が死んでしまうかも知れないと言う事だ・・・」
黒夜の台詞の最後のほうは震えていた。
「お前は私に出来た初めての友人と思っている。私は、初めて出来た友人が私が背負いこんだ問題で死んでしまうのではないかと」
「・・・」
黙って聞けと言われたので黙っている事にする。
黒夜が続ける。
「四季、お前はいいやつだ、いいやつ過ぎる。だからこそ怖いんだ・・・」
黒夜はそこまで言うと黒夜はうつむいた。
全く・・・こいつは・・・
「結局お前は・・・」
俺は黒夜に向かって言葉を紡ぎだす
後書き
作者:総 誉 |
投稿日:2010/10/16 23:31 更新日:2010/10/18 17:44 『美少女は危険を連れて来る』の著作権は、すべて作者 総 誉様に属します。 |
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