作品ID:449
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美少女は危険を連れて来る
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結
前書き・紹介
荒神刃の実力
前の話 | 目次 | 次の話 |
「っふ!」
先手を取ったのは刃だった。刀を上段から叩きつける様に落とす。
「はや!」
驚くはそのスピード、警戒していたにもかかわらず一瞬で間合いを詰められる。左手の剣で横に受け流し、懐へ・・・
「あまい!」
刃は刀が受け流されたと分かると刀を横に倒して体を横に一回転させて、刀の勢いを殺さないように横に薙ぐ。
「うわぁ!」
バク転して回避、距離をとるが・・・
「まだだ!」
さらに一回転して横薙ぎ、どんどんスピードが上がる!
「あんたはこまか?!」
さらにバク転、バク転、バク転。
距離を稼いで構えなおす。
「少年、面白い避け方をするな」
「ああ、自分でもあの回避手段で逃げ切れるとは思わなかった・・・」
「そうか、じゃあ次は本気で当てる」
再び構える。マジで手加減って単語この人に頭の中に存在しないのかな?
「いくぞ少年! 気を抜くと死ぬぞ!」
再び踏み込んでくる刃、再び同じ軌道で振り下ろされる刀、先ほどとは比べられないほど速い!
再び受け流し、今度は飛び込まず、次の攻撃に備える。備えることが正解だという事は次の瞬間理解する。今度は回転せずに切り返してきた。おいおい、あんたに慣性運動について長々と説教してやりたいぜ。
左から迫り来る攻撃、上に受け流す。
「!」
刀の動きが鈍る、たぶん再び切り返そうとしたのだろう。さらに右手のほうで刀に追撃をかける。
「なっ!」
一気に態勢が崩れる。いまだ! 左手の剣を銃に変え発砲!
ダンダンダン!!!
大きくぶれる刃の頭部、被弾した模様、吹っ飛ぶ刃。
「やべぇ! うっちった! 生きてるかな?」
「何を今さら! やらなきゃやられるぞ!」
「でも黒夜・・・」
「その心配は無いぞ少年」
声のするほうを見ると、先ほど撃ったはずの刃が立っていた。
「あれ? 刃さん? 俺、撃ったはずなのに?」
「少年の殺したくないという気持ちの表れだろう。少年の撃った弾はゴム弾だったぞ? それに少年の剣は逆刃刀じゃないか?」
あ、これって逆刃刀って言うんだ、人を切ろうとする寸前に切れるほうが逆になってたけど・・・
「しかし、少年、私は敵だぞ? 殺したくないとか言っている暇では無いと思うのだが?」
「いや、あんたも一応生きてるからさ、そもそも人殺しにはなりたくない」
「そうか、感謝と謝罪をしよう」
「何で、謝られる理由が・・・」
「助けてもらったが少年を殺さなきゃならないからな」
「いい加減あきらめて撤退してくれないかな?」
刃は再び構えを取る。そして・・・すっと、目を閉じる
「いくぞリイン・・・」
『はい』
何所から透き通るような声が聞こえた。これがリインさんの声かな?
「黒夜、これから何が起こるんだ?」
「分からない。私の知識にあれについての物は無い」
どうやら知らないらしい。
攻撃するかどうか迷っていると、辺りの空気が澄んでいくような感じがした。
「我(われ)、汝(なんじ)に詩(うた)を捧(ささ)げる」
『汝、我に詩を捧げる』
刃とリインが歌っていた。とても澄んだ、心に響くような歌。
「我は汝のために」
『汝は我のために』
『「詩を歌う」』
二人の声がきれいにそろう。
「さて・・・」
刃の声で現実に引き戻される。
「こうなってしまったらもう少年に勝ち目は無い」
「何をしたかわからねぇけど、それはどうか分からないぜ」
構えを取る。しかしそれに意味は無かった。
なぜならすでに刃は四季の目の前にいたからだった。
先手を取ったのは刃だった。刀を上段から叩きつける様に落とす。
「はや!」
驚くはそのスピード、警戒していたにもかかわらず一瞬で間合いを詰められる。左手の剣で横に受け流し、懐へ・・・
「あまい!」
刃は刀が受け流されたと分かると刀を横に倒して体を横に一回転させて、刀の勢いを殺さないように横に薙ぐ。
「うわぁ!」
バク転して回避、距離をとるが・・・
「まだだ!」
さらに一回転して横薙ぎ、どんどんスピードが上がる!
「あんたはこまか?!」
さらにバク転、バク転、バク転。
距離を稼いで構えなおす。
「少年、面白い避け方をするな」
「ああ、自分でもあの回避手段で逃げ切れるとは思わなかった・・・」
「そうか、じゃあ次は本気で当てる」
再び構える。マジで手加減って単語この人に頭の中に存在しないのかな?
「いくぞ少年! 気を抜くと死ぬぞ!」
再び踏み込んでくる刃、再び同じ軌道で振り下ろされる刀、先ほどとは比べられないほど速い!
再び受け流し、今度は飛び込まず、次の攻撃に備える。備えることが正解だという事は次の瞬間理解する。今度は回転せずに切り返してきた。おいおい、あんたに慣性運動について長々と説教してやりたいぜ。
左から迫り来る攻撃、上に受け流す。
「!」
刀の動きが鈍る、たぶん再び切り返そうとしたのだろう。さらに右手のほうで刀に追撃をかける。
「なっ!」
一気に態勢が崩れる。いまだ! 左手の剣を銃に変え発砲!
ダンダンダン!!!
大きくぶれる刃の頭部、被弾した模様、吹っ飛ぶ刃。
「やべぇ! うっちった! 生きてるかな?」
「何を今さら! やらなきゃやられるぞ!」
「でも黒夜・・・」
「その心配は無いぞ少年」
声のするほうを見ると、先ほど撃ったはずの刃が立っていた。
「あれ? 刃さん? 俺、撃ったはずなのに?」
「少年の殺したくないという気持ちの表れだろう。少年の撃った弾はゴム弾だったぞ? それに少年の剣は逆刃刀じゃないか?」
あ、これって逆刃刀って言うんだ、人を切ろうとする寸前に切れるほうが逆になってたけど・・・
「しかし、少年、私は敵だぞ? 殺したくないとか言っている暇では無いと思うのだが?」
「いや、あんたも一応生きてるからさ、そもそも人殺しにはなりたくない」
「そうか、感謝と謝罪をしよう」
「何で、謝られる理由が・・・」
「助けてもらったが少年を殺さなきゃならないからな」
「いい加減あきらめて撤退してくれないかな?」
刃は再び構えを取る。そして・・・すっと、目を閉じる
「いくぞリイン・・・」
『はい』
何所から透き通るような声が聞こえた。これがリインさんの声かな?
「黒夜、これから何が起こるんだ?」
「分からない。私の知識にあれについての物は無い」
どうやら知らないらしい。
攻撃するかどうか迷っていると、辺りの空気が澄んでいくような感じがした。
「我(われ)、汝(なんじ)に詩(うた)を捧(ささ)げる」
『汝、我に詩を捧げる』
刃とリインが歌っていた。とても澄んだ、心に響くような歌。
「我は汝のために」
『汝は我のために』
『「詩を歌う」』
二人の声がきれいにそろう。
「さて・・・」
刃の声で現実に引き戻される。
「こうなってしまったらもう少年に勝ち目は無い」
「何をしたかわからねぇけど、それはどうか分からないぜ」
構えを取る。しかしそれに意味は無かった。
なぜならすでに刃は四季の目の前にいたからだった。
後書き
作者:総 誉 |
投稿日:2010/10/20 19:38 更新日:2010/10/20 19:39 『美少女は危険を連れて来る』の著作権は、すべて作者 総 誉様に属します。 |
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