――『人形学校（ドールスクール）』・校長室



「・・・・・・アァ？」



ウィドとガバラ、他４人の者達は、『人形学校（ドールスクール）』の校長室にいた。



「何故『人間界』にいかねばいけない？」

「・・・・・・主ら『六星天』にしか頼めぬことなのだよ」

「・・・・・・『ここ』がこうなてるのにか？」



ウィドは、廊下に続く扉を開けた。

そこに広がる光景は・・・・・・悲惨であった。



壁のあちこちには『鎖』や『ワイヤー』などが張り巡らされ・・・・・・。



校長室の棚の上には、『人形（ドール）』の『吊男』が謎の容器にボロボロの状態で閉じ込められていた。



「・・・・・・その黒幕が、『人間界』に潜んでいるのだよ」

「・・・・・・ようは」



ガバラが、口を開いた。



「その黒幕は、我ら『六星天』の力じゃないと太刀打ちできないと・・・・・・？」

「・・・・・・その通り」



校長は、話を続けた。



「この『人形（ドール）』には『人形使い（ドールマスター）』が居なかった。　だとしたら、自動で動いているのだ・・・・・・」



「なら、このような『人形（ドール）』がもしも『人形世界』を。　『人間界』をも支配したら・・・・・・？」

「・・・・・・即、人類絶滅だろうな」

「そういうことだ」



校長の『人形（ドール）』・『始』は、『人間界』に繋がる扉を開いた。



「では諸君、健闘を祈る」



ウィド達は、扉をくぐった――