作品ID:692
あなたの読了ステータス
(読了ボタン正常)一般ユーザと認識
「悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ」を読み始めました。
読了ステータス(人数)
読了(47)・読中(0)・読止(0)・一般PV数(104)
読了した住民(一般ユーザは含まれません)
悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中
前書き・紹介
ぷろろーぐ 腐って動いて呻いて走って食いついて、兎に角やめて!
目次 | 次の話 |
「…ねえ」
「何よ?」
「臭いね」
「そうね」
「何ていうか…死臭ってこういうのいうのかな?」
「腐臭の間違いよ」
「あ、やっぱり? 鼻が駄目になりそう…」
「あたしだって同じ」
一呼吸。
「何か、もぞもぞ動いてるね」
「そうね」
「わたしたちに、向かってくるよ?」
「そうね」
「もたもたしてるけど、確実にこっち来てるよ?」
「そうね」
「逃げないの?」
「逃げるに決まってるでしょうがぁぁぁぁぁ!!!」
あたしたちは脱兎の如く逃げ出した。
悪夢ではない、これは現実だ。覚えておきたまえ。
朝起きたら、あたしんちの外にゾンビがいました。
ケータイを残された謎のメッセージを聞いて、窓を開けたら何でか腐臭が鼻に入った。
よくその場で吐かなかったと思う。
やばそうなので、窓を閉めて布団を頭から被って寝た。
ユメの気がした。
いいえ、これは夢だと思って。
現実でした。
布団の中にまで、腐臭がしてきて飛び起きた。
周りをみても、いつもどおりのあたしの部屋。
腐臭以外はいつもと同じ。
腐臭は外からする。
いやな予感がした。
もう一度、窓を開けた。
ゾンビだ。ミイラじゃなくて。湿っている皮膚と、見た目がバイオのゾンビに酷似している。
あたしはゾンビのゲームを、親友から借りたばかりだ。
そして、昨日はそれをやって寝た。
だからこんな夢をみるんだ、と思ったけど。
いいえ、現実です。
臭いです、鼻が駄目になりそうです。
眉を顰める。
最悪だ。
おなか減った。
でも、臭すぎて食べる気がしない。
取り合えず、一階に降りよう。
窓を閉めて、着替える。
いつものお気に入り。
デニムスカートに、黒い半そで。BlackBirdと書いてある、大好きなもの。
その上にジャケットを着た。
今日は、その親友と買い物とゲーセンで遊ぶ約束をしている。
ケータイと、財布だけ持っていく。
バックとか、そういうのにあたしは興味がない。
だから、いつもこれだけ。
お母さんからは、女の子らしくしなさいとよく言われた。
でも、あたしはそういうの嫌い。
だから、スカートは穿いてもチャラチャラしたのは嫌い。
まあ、これでいいかな。
未だに臭う腐臭を無視して一階に降りた。
そして、外に出たのだ。
そう、愚かにも。
後書き
作者:ゾンビの方程式 |
投稿日:2011/05/14 11:40 更新日:2011/05/14 11:42 『悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ』の著作権は、すべて作者 ゾンビの方程式様に属します。 |
目次 | 次の話 |
読了ボタン