作品ID:694
あなたの読了ステータス
(読了ボタン正常)一般ユーザと認識
「悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ」を読み始めました。
読了ステータス(人数)
読了(47)・読中(0)・読止(0)・一般PV数(125)
読了した住民(一般ユーザは含まれません)
悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中
前書き・紹介
にわ 死体との命がけの鬼ごっこ
前の話 | 目次 | 次の話 |
「きゃあああああああああああああああああ!!!!!」
『アァァァァァー』
キモい、臭い、うざい!
やっぱり鬼ごっこに発展した。
うちを出てから早速ゾンビ一行に襲われた。
思ったほど数がいないけど、何このしつこさ! どこまでも一体が追いかけてくる。
皮膚の色は土気色、どうみても人間としておかしい運動で追いかけてくる。
「ひぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
足は決して速くない。というかブリッジで追いかけてくる。
その動きがキモい!
「だ、誰かぁぁぁぁぁ!!」
と叫んでも町には誰もいない。
想像と違って、町は燃えたりはしてないけど、異様に静かだ。
ゾンビの呻きと、あたしの叫び声だけが木霊する。
戦う、という選択肢はとっくに捨てている。
今は緑と早く合流しないと!
『アァァァァー』
こんな声、バイオのゲームで十分よぉ!
しかしそんな上手くいかないのが世の中。
目の前にもう一人現れた!
そいつはあたしに両手を突き出し。まるで抱きつくように襲い掛かる。
『アァァァァー』
「いやぁぁぁぁぁぁ!!!」
無我夢中で、同世代の少年ゾンビの顔を、殴った。
ぎゅちゃり!という何ともいえない音と共に、爆ぜた。
元人間に顔が、である。
しかも臭い。
腐臭が目の前で解放される。
「うえっ…」
豆腐を殴ったような感触がした。
立ち上る吐き気を精神で抑え、倒れ掛かる体を避けて振り返る。
ゾンビは倒れて痙攣していたが、そのうち動かなくなった。
振り返ってその様子をみていたのがいけなかったらしい。
追いかけてきたゾンビとの距離が、だいぶ縮まっていた。
「しまったぁぁぁぁぁ!!」
あたしは叫びながら全速力で駅へと走り出した。
後書き
作者:ゾンビの方程式 |
投稿日:2011/05/14 12:42 更新日:2011/05/14 12:42 『悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ』の著作権は、すべて作者 ゾンビの方程式様に属します。 |
前の話 | 目次 | 次の話 |
読了ボタン