作品ID:706
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悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中
前書き・紹介
ななわ お決まりの展開(いい加減にしてよ!)
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「う、嘘でしょ!?」
最初、その言葉が信じられなかった。
「残念だが、本当なんだ」
無慈悲に告げられる言葉に、あたしは膝から崩れ落ちた。
「……お決まりの展開過ぎて…ますます死になくなった」
「…何の話だ?」
自衛官の怪訝そうな声を無視して、あたしはふらふらと立ち上がる。
「君たちのおかげで、この一帯のゾンビは全滅したようだ。この隊の体長として、お礼を言わせてほしい」
「何でもいいわよもう…どうせ、囮でも生き残ったんだから」
敬礼をする自衛官に、めんどくさい声で返答し、聞いた。
「で、一体何人取り残されたの?」
つまりはこういうことだ。
自衛官が出ていたのは、生存者の救出と運送。
ここに取り残されたお馬鹿な連中の大半が、あたしと緑が戦闘している間に脱出したらしい。
つまり、あたし達は囮にされたのである。
それについては文句はない。問題は次だ。
もう脱出用のスペースがないらしい。
用意できるのは、何と一週間後。
このゾンビだらけの町で一週間生き残れ、というのだ。
冗談じゃない。でも、現実的に町から出られない。
仮に歩いて町の外に出ようもんなら、町境に展開されている防衛ラインで、攻撃されるらしい。
人間と見分けがつかないらしく、取り合えず射撃しているとか。
大雑把すぎるわ!
残っている人数は、全力で生き残れ。
そのための武器は用意する。
ライフラインも生きている。
あらゆる物を準備するから、生き残れ。
何度も言うが、ゾンビだらけの町である。
「ふざけるなぁぁぁぁぁぁ!!!!」
それを聞かされたあたしは最初に叫んだ。
当然、それを伝えた自衛官も放置プレイを食らったかわいそうな一人である。
「まあ、何とかなるだろう」
「なるか!」
軍人いても相手は化け物だっての!!
とまあ、こんか感じで、放置プレイの死刑宣告された者たちが換気されて、死体を外に掃除されたホールに集まった。
人数は19名。年齢バラバラ、男女もバラバラ。
知り合いは…緑だけだ。
「緑? あんたもでしょ?」
「そうみたい…」
緑はがっかりした様子で答えた。
何をがっかりしているの?
「おい」
「え?」
隣の男性に突かれた。
「次、キミの自己紹介の番だ」
今はお互いに自己紹介をしている。
「えと。あたしは睦椎名って言います。東第一高校1年です」
あたしの自己紹介で他の人間が怪訝そうな顔であたしを見る。
どうやらただの高校生がゾンビ相手に大暴れしたのが信じられないらしい。
「趣味はゲームと喧嘩です」
めんどうなので適当にかます。
うん、ドン引きされた。
「ゾンビ相手にまさか勝てるとは思いませんでした。普段は人間を蹴っ飛ばしたり殴ったり切ったり刺したりしてますので。応用ってきくんですね」
更に引かれた。っつか怯えの目であたしを見ているご老人が。
「まあ戦闘とかで困ったことがあったら言ってください。殺しますから。ついでにあたしになんか喧嘩売った場合も病院送りにしますのであしからず」
どんな自己紹介だ。
ああ、案の定本業の軍人にも睨まれた。
「何者だキミは?」
「単なる枯れ果てた殺人鬼に憧れる殺人鬼予備軍ですよ?」
にっこりと笑って対応。
全部嘘ですけどね! 喧嘩は慣れてますけど、刺したり切ったりはしてませんよ!
「……うん。非常に心強い子もいたもんだ」
その人は明らかに怖がって視線を逸らした。
結構はったりも説得力があったらしい。
緑が唖然としていたのは、言うまでも無い。
後書き
作者:ゾンビの方程式 |
投稿日:2011/05/18 13:26 更新日:2011/05/18 13:26 『悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ』の著作権は、すべて作者 ゾンビの方程式様に属します。 |
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