作品ID:849
あなたの読了ステータス
(読了ボタン正常)一般ユーザと認識
「一緒に居れたら。」を読み始めました。
読了ステータス(人数)
読了(45)・読中(0)・読止(0)・一般PV数(111)
読了した住民(一般ユーザは含まれません)
一緒に居れたら。
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 連載中
前書き・紹介
気持ち
前の話 | 目次 | 次の話 |
稜哉の誕生日会が終わった後、私は一人だけ稜哉の家に残り後片付けをしていた。
「奈子、別にいーよ、おばさんも心配するだろうし。帰ったら?」
「いいのいいのっ後片付けくらいさせてよね!」
私は稜哉の家の台所で使ったお皿などを洗っていた。
偶然にもその日稜哉の家には稜哉ののお母さんがいなかったため、この会を稜哉の家で行ったのだ。
この会を提案したのは私で、中学時代仲の良かった凛や亜魅、翔貴を読んだのも私だった。
「・・・・嬉しい?」
「・・・・・・・あ?」
私は小さい声で、稜哉に聞いた。
「・・・・嬉しかった?凛とか?・・・・翔貴とかに会えて」
「当たり前じゃんかよ、久しぶりすぎて最初はビクったけどな」
笑いながらそう話す稜哉を、私は黙ってみていた。
去年までは、私と稜哉の二人だけで行っていた誕生日会。
なのに今年、いきなり凛たちを呼んでやった理由を、稜哉はわかってなかった。
「・・・・・・改めて・・・・だけど、さ」
「ん?」
「おめでと、誕生日。」
「あぁ、おう。ありがとな、奈子。奈子の誕生日も、奈子に楽しんでもらえるように俺頑張るわw」
稜哉の笑顔は、私にとってとても大事なものだった。
稜哉が些細なことでも笑ってくれると、私もなんだか幸せになれた。
「ねえ、稜・・・・・・」
「あっ!」
「? どしたの?」
「俺、今からちょっと用事あって・・・・ごめん、奈子。後片付けだいたい終わったら帰っていーよ」
「・・・・え、あ、そか。じゃあ帰るね、ごめん」
「俺急ぎだからー、先行くわ。
ごめん、ありがと、じゃ!」
ドアのしまる音が聞こえた。
私は少しうつむきながら、かりていて着けていたエプロンを取った。
「どーせ・・・・・・・。」
私は震えた声で呟いた。
こんな風に呟いたって、何にもならないと分かっているのに。
後書き
作者:はつき |
投稿日:2011/08/17 14:06 更新日:2011/08/17 14:06 『一緒に居れたら。』の著作権は、すべて作者 はつき様に属します。 |
前の話 | 目次 | 次の話 |
読了ボタン