作品ID:116
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僕の異世界ライフ
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 連載中
前書き・紹介
爆発音と芝居
前の話 | 目次 | 次の話 |
「これ一本、ちょうだーい」
僕はそれを、手に取り母様に見せた。やはり、可愛らしくは基本です。母様はトウモロコシ粉に、水と塩を加え手で混ぜている。
「良いわよ」
僕とそれに、視線を向けた。
「ありがとう。庭に居るね」
それを持って、庭に居ると言うと、母様は首をひねっている。
??????イヤこのままでは流石に食べませんよ。
庭に出ると、友達のアルフ・ルーベンスが待っていた。僕より身長が5cm高くて赤茶色の髪に茶色の目、爽やか系のカッコいい顔だが、このアルフはなんだかんだと良い奴なんですよ。僕とアルフは同じ歳の10歳です。
??????本当は僕の方が年上だけどね。
アルフとは9歳の時に入学した基礎教育学校で同じクラスになったのが切っ掛けで友達になった。基礎教育学校とは日本で言うところの小学校と中学校にあたる勉強をする所です。
「ユール、遅いぞ」
「ごめん!ちょっとトウモロコシ貰ってた」
「これ、このままじゃ食えないぞ!」
アルフは呆気に取られている。
??????だから、そのままでは食べません。
そう、僕が母様から貰ったのはトウモロコシ!このトウモロコシは小粒で種皮が固いので僕はあれを作れると思った。
「わかっているよ!でも美味しい食べ方があるんだ」
僕は指をパッチと鳴らして言ったのです。
??????ちょっと、鳴らして見たかっただけで……、すいません。
「だから作るの、手伝ってよ」
「わかったよ。手伝うから」
アルフは呆れ顔ですが、手伝いを了承してくれる。
??????いや、本当に良い奴です。
「まずは、大きな石を探して釜戸作りだよ」
アルフは僕の言葉を聞き、ちょっと目を遊ばせて辺りに、大きな石が無いか確認している。
「あの石でいいか?」
庭の端の地肌がむき出しの地面にある中くらいの石を指差して僕に聞いた。それから、僕たちは釜戸作りを、その地肌がむきだしの地面に作る事にして開始したのです。風向きを確かめて、それ以外の三方向に石を積み上げて同じ高さの小さな壁を作り、積み上げた石の隙間に、小石を詰めて簡単な釜戸が完成です。
「料理開始!」
僕はちょっとだけ大きめの声で叫んだ。
??????叫んで見たかったんです。
僕は庭の物置から持ち出した、キャンプ用の鍋を釜戸に置きた。
「やっと料理開始か」
アルフは、ぐったりと疲れているようです。僕も流石に疲れた。
「あっ!油と塩、忘れた………」
アルフは3度目の呆れ顔を僕に向けた。
??????アルフよ見捨てないで下さい。
数分後、油と塩を母様から貰い、庭で改めて料理を開始し、油とトウモロコシの粒を、鍋に入れて数分間炒め続ければ出来上がる。鍋からは「パチパチ、ゴボゴボ」と爆発音が飛び出してきた。
「ユール、何か鍋から爆発音が聞こえるぞ」
アルフは不安そうな表情をしている。
「本当だね」
僕は素知らぬ顔で言った。
??????爆発音をさせる、料理なんて普通ないからね。
僕が鍋のフタを開けると鍋の中には、目的の物が大量に出来ていたのです。そう、これが作りたかったんですよ。
「何だ、これ?」
「ポップコーンだよ」
僕は塩をポップコーンに振りかけながら答えた。
「美味しいな、これ」
アルフは数粒、口に放り込み言ったのです。
「後は劇場でもあれば……」
僕は小さくつぶやいた。
「あれならあるぞ。人形芝居の小屋」
「これもって観に行こう!」
僕は人形芝居小屋で、ポップコーンを食べる自分を思い描き言ったのです。ちょっと、映画館みたいじゃないですか、そう前世で言う、映画館でポップコーンかな?後はコーラがあれば完璧なんですけどね。
「いいけどさ、なんでだ?」
アレフは不思議そうな、顔をした。
「なんでも!」
僕は力を込めて言ったのです。
??????わけは言えないからね。
そして、片付けを大慌てで終わらせて、人形芝居の小屋に向かった。
アレフが言うには、人形芝居の小屋は街の外れにあり行くのにけっこう時間がかかるそうです。街には何度も僕は、母様や父様に連れられて来ているが、この街はいつも人で活気があり、レンガ作りの入り組んだ街並で、ちょっとした迷路のように感じる。
??????迷子になった事は……、あるかな……。
歩いていると、回りには大勢の人々が集まっているところがあり、僕たちは小さな体を活かして、大勢の人達をかき分けて見るとそこには大道芸人がいたのです。
??????この世界にも、いたんですよ大道芸人が。
独特の化粧をしたピエロが、コミカルな動きをして、小さな玉を操っている。僕とアルフは目的も忘れて、ピエロのコミカルな動きを、大笑いしながら観ていた。
「あっ!早く行かないと、人形芝居終わるぞ」
アルフが、我に返り言い出したのです。
「あ????、忘れていたよ」
僕もアルフの言葉で我に返り、僕らは走って人形芝居の小屋に向かった。
??????アルフはけっこう走るのが早いです。待って下さい!
人形芝居の小屋に着くと、お金を払い僕は念のためにお菓子持ち込んでも良いか聞いた。
「すいません、お菓子持ち込んでも良いですか?」
「あー、かまわないよ」
「「ありがとうございます」」
僕たちは同時に、窓口のおじさんにお礼を言い、中に入ると見物客で、思ったより混んでいる。どうにか僕たちは空いている席を探して、座ったのです。
持って来たポップコーンを、紙袋から出して口に放り込んだ。辺りからも、クッキーを食べるサクっと食べ音がしていて、僕たちだけはボリボリという音をさせて食べた。
人形劇の話は騎士がお姫様を敵国から助ける物語でした。
戦争で負けた国の美しいお姫様が、敵国に攫われてしまい、その事を耳にした町一番の騎士が冒険をしながら敵国に行き、敵国から美しい姫を助けると言う話です。在り来たりだったけど、まあまあでした。
??????今回一番の目的はポップコーンですからね。
帰りにポップコーンを食べながら窓口の横を通ると、窓口のおじさんが話しかけて来た。
「坊主、それなんだ?」
「ポップコーンです」
「ちょっと、食べさせてくれないか?」
窓口のおじさんはポップコーンの袋の中を覗いている。
??????子供からお菓子奪うな!
「いいですよ」
僕は残り少ないポップコーンの袋を窓口のおじさんに手渡したのです。
??????いや、僕良い子ですからね。
窓口のおじさんはポップコーンを数粒口に放り込んだ。
「美味いな、これどこで売ってるんだ?」
??????絶対どこにも売ってない、地球になら売ってますけどね。
「自分で作りました」
僕は素直にニッコリ微笑みながら答えた。
??????ここは取りあえず愛想ふっと来ます。
そして、作り方とか聞かれて説明とかしていたら、帰るのが遅くなってしまった。帰る頃には辺りは暗くなり道を少し迷いながら帰ったのです。
??????いや本当にしつこい人で何度も説明させられて、作り方とかメモしだしましたからね。
家が見えてくると母様が心配そうに家の前で待って居る。
「ユール、帰って来るのが遅いわ。何か遭ったらどうするの」
優しい母様に、怒られたのです。僕は言い訳をせずに素直に謝り許して貰った。
??????窓口のおじさんが……、なんでもありません。
数日後に、またアルフとポップコーンを作って人形芝居の小屋に行くと、この間の窓口のおじさんがこちらを見て呼んでいる。
「今日から坊主達はタダで人形芝居観て良いぞ」
窓口のおじさんは笑ってます。
「えっ、本当に良いんですか?」
アルフは嬉しそうに聞いたが、僕は顔パスですか?と聞きたい気分です。
??????でもなぜ顔パスになったんだ?
「ありがとうございます」
アルフは窓口のおじさんにお礼を言いながら、僕を引っ張って人形芝居の小屋の中に入った。
そこはポップコーンの袋を持った見物客で、にぎわっていたのです。確かにポップコーンの作り方、教えたのは自分ですけど、作ると思っていましたよ窓口のおじさん、だが販売するとは聞いていないぞ。
??????顔パスはご褒美ですか?人形芝居が顔パスなのはちょっと偉くなった気分が味わえて良いかもしれないけどね。
突然、アルフが話しかけて来た。
「ユール、おまえ凄いもん作ったんだな?」
アルフはポップコーンを食べている見物客を見渡しながら言った。
??????「アルフよ、今頃わかったか」とは言えない僕です。
僕はそれを、手に取り母様に見せた。やはり、可愛らしくは基本です。母様はトウモロコシ粉に、水と塩を加え手で混ぜている。
「良いわよ」
僕とそれに、視線を向けた。
「ありがとう。庭に居るね」
それを持って、庭に居ると言うと、母様は首をひねっている。
??????イヤこのままでは流石に食べませんよ。
庭に出ると、友達のアルフ・ルーベンスが待っていた。僕より身長が5cm高くて赤茶色の髪に茶色の目、爽やか系のカッコいい顔だが、このアルフはなんだかんだと良い奴なんですよ。僕とアルフは同じ歳の10歳です。
??????本当は僕の方が年上だけどね。
アルフとは9歳の時に入学した基礎教育学校で同じクラスになったのが切っ掛けで友達になった。基礎教育学校とは日本で言うところの小学校と中学校にあたる勉強をする所です。
「ユール、遅いぞ」
「ごめん!ちょっとトウモロコシ貰ってた」
「これ、このままじゃ食えないぞ!」
アルフは呆気に取られている。
??????だから、そのままでは食べません。
そう、僕が母様から貰ったのはトウモロコシ!このトウモロコシは小粒で種皮が固いので僕はあれを作れると思った。
「わかっているよ!でも美味しい食べ方があるんだ」
僕は指をパッチと鳴らして言ったのです。
??????ちょっと、鳴らして見たかっただけで……、すいません。
「だから作るの、手伝ってよ」
「わかったよ。手伝うから」
アルフは呆れ顔ですが、手伝いを了承してくれる。
??????いや、本当に良い奴です。
「まずは、大きな石を探して釜戸作りだよ」
アルフは僕の言葉を聞き、ちょっと目を遊ばせて辺りに、大きな石が無いか確認している。
「あの石でいいか?」
庭の端の地肌がむき出しの地面にある中くらいの石を指差して僕に聞いた。それから、僕たちは釜戸作りを、その地肌がむきだしの地面に作る事にして開始したのです。風向きを確かめて、それ以外の三方向に石を積み上げて同じ高さの小さな壁を作り、積み上げた石の隙間に、小石を詰めて簡単な釜戸が完成です。
「料理開始!」
僕はちょっとだけ大きめの声で叫んだ。
??????叫んで見たかったんです。
僕は庭の物置から持ち出した、キャンプ用の鍋を釜戸に置きた。
「やっと料理開始か」
アルフは、ぐったりと疲れているようです。僕も流石に疲れた。
「あっ!油と塩、忘れた………」
アルフは3度目の呆れ顔を僕に向けた。
??????アルフよ見捨てないで下さい。
数分後、油と塩を母様から貰い、庭で改めて料理を開始し、油とトウモロコシの粒を、鍋に入れて数分間炒め続ければ出来上がる。鍋からは「パチパチ、ゴボゴボ」と爆発音が飛び出してきた。
「ユール、何か鍋から爆発音が聞こえるぞ」
アルフは不安そうな表情をしている。
「本当だね」
僕は素知らぬ顔で言った。
??????爆発音をさせる、料理なんて普通ないからね。
僕が鍋のフタを開けると鍋の中には、目的の物が大量に出来ていたのです。そう、これが作りたかったんですよ。
「何だ、これ?」
「ポップコーンだよ」
僕は塩をポップコーンに振りかけながら答えた。
「美味しいな、これ」
アルフは数粒、口に放り込み言ったのです。
「後は劇場でもあれば……」
僕は小さくつぶやいた。
「あれならあるぞ。人形芝居の小屋」
「これもって観に行こう!」
僕は人形芝居小屋で、ポップコーンを食べる自分を思い描き言ったのです。ちょっと、映画館みたいじゃないですか、そう前世で言う、映画館でポップコーンかな?後はコーラがあれば完璧なんですけどね。
「いいけどさ、なんでだ?」
アレフは不思議そうな、顔をした。
「なんでも!」
僕は力を込めて言ったのです。
??????わけは言えないからね。
そして、片付けを大慌てで終わらせて、人形芝居の小屋に向かった。
アレフが言うには、人形芝居の小屋は街の外れにあり行くのにけっこう時間がかかるそうです。街には何度も僕は、母様や父様に連れられて来ているが、この街はいつも人で活気があり、レンガ作りの入り組んだ街並で、ちょっとした迷路のように感じる。
??????迷子になった事は……、あるかな……。
歩いていると、回りには大勢の人々が集まっているところがあり、僕たちは小さな体を活かして、大勢の人達をかき分けて見るとそこには大道芸人がいたのです。
??????この世界にも、いたんですよ大道芸人が。
独特の化粧をしたピエロが、コミカルな動きをして、小さな玉を操っている。僕とアルフは目的も忘れて、ピエロのコミカルな動きを、大笑いしながら観ていた。
「あっ!早く行かないと、人形芝居終わるぞ」
アルフが、我に返り言い出したのです。
「あ????、忘れていたよ」
僕もアルフの言葉で我に返り、僕らは走って人形芝居の小屋に向かった。
??????アルフはけっこう走るのが早いです。待って下さい!
人形芝居の小屋に着くと、お金を払い僕は念のためにお菓子持ち込んでも良いか聞いた。
「すいません、お菓子持ち込んでも良いですか?」
「あー、かまわないよ」
「「ありがとうございます」」
僕たちは同時に、窓口のおじさんにお礼を言い、中に入ると見物客で、思ったより混んでいる。どうにか僕たちは空いている席を探して、座ったのです。
持って来たポップコーンを、紙袋から出して口に放り込んだ。辺りからも、クッキーを食べるサクっと食べ音がしていて、僕たちだけはボリボリという音をさせて食べた。
人形劇の話は騎士がお姫様を敵国から助ける物語でした。
戦争で負けた国の美しいお姫様が、敵国に攫われてしまい、その事を耳にした町一番の騎士が冒険をしながら敵国に行き、敵国から美しい姫を助けると言う話です。在り来たりだったけど、まあまあでした。
??????今回一番の目的はポップコーンですからね。
帰りにポップコーンを食べながら窓口の横を通ると、窓口のおじさんが話しかけて来た。
「坊主、それなんだ?」
「ポップコーンです」
「ちょっと、食べさせてくれないか?」
窓口のおじさんはポップコーンの袋の中を覗いている。
??????子供からお菓子奪うな!
「いいですよ」
僕は残り少ないポップコーンの袋を窓口のおじさんに手渡したのです。
??????いや、僕良い子ですからね。
窓口のおじさんはポップコーンを数粒口に放り込んだ。
「美味いな、これどこで売ってるんだ?」
??????絶対どこにも売ってない、地球になら売ってますけどね。
「自分で作りました」
僕は素直にニッコリ微笑みながら答えた。
??????ここは取りあえず愛想ふっと来ます。
そして、作り方とか聞かれて説明とかしていたら、帰るのが遅くなってしまった。帰る頃には辺りは暗くなり道を少し迷いながら帰ったのです。
??????いや本当にしつこい人で何度も説明させられて、作り方とかメモしだしましたからね。
家が見えてくると母様が心配そうに家の前で待って居る。
「ユール、帰って来るのが遅いわ。何か遭ったらどうするの」
優しい母様に、怒られたのです。僕は言い訳をせずに素直に謝り許して貰った。
??????窓口のおじさんが……、なんでもありません。
数日後に、またアルフとポップコーンを作って人形芝居の小屋に行くと、この間の窓口のおじさんがこちらを見て呼んでいる。
「今日から坊主達はタダで人形芝居観て良いぞ」
窓口のおじさんは笑ってます。
「えっ、本当に良いんですか?」
アルフは嬉しそうに聞いたが、僕は顔パスですか?と聞きたい気分です。
??????でもなぜ顔パスになったんだ?
「ありがとうございます」
アルフは窓口のおじさんにお礼を言いながら、僕を引っ張って人形芝居の小屋の中に入った。
そこはポップコーンの袋を持った見物客で、にぎわっていたのです。確かにポップコーンの作り方、教えたのは自分ですけど、作ると思っていましたよ窓口のおじさん、だが販売するとは聞いていないぞ。
??????顔パスはご褒美ですか?人形芝居が顔パスなのはちょっと偉くなった気分が味わえて良いかもしれないけどね。
突然、アルフが話しかけて来た。
「ユール、おまえ凄いもん作ったんだな?」
アルフはポップコーンを食べている見物客を見渡しながら言った。
??????「アルフよ、今頃わかったか」とは言えない僕です。
後書き
作者:みゅー |
投稿日:2010/01/17 12:29 更新日:2010/01/17 12:45 『僕の異世界ライフ』の著作権は、すべて作者 みゅー様に属します。 |
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