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心・体をかけて

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


第4話 バスジャック

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 高浦は、早川と一緒に動物園行きのバスに乗っていた。

「動物園、楽しみですね」

 早川はとっても楽しげにしているが、高浦は違った。

(バスの中がピリピリしてる……)

 高浦は、この時間の割には多い人数と、夏なのに、くそ暑そうな服を着ている者が数名いた。

 中にも、普通の乗客がいると見たが、その人たちも、今までにないピリピリしたバスということは、分かっていると思われた。

「すみません! おります!」

と、乗客が言った瞬間。

「伏せろ!!」

 バーンと銃声が響く、誰が指示したのかわからないが、伏せろと聞こえたのは確かだ。

 悲鳴がバスの中で耳が割れるほどに聞こえた。もちろん、一般人の早川が銃声に慣れているはずがない。

「さすが高浦さん、反応早いね」

 バスの先頭に立っていたのは、見覚えのある顔だった。

「金城……!」

 一瞬自分の目を疑ったが、間違いはなかった。

「なんでこんな事をしている!」

「さあ、誰かに命令されているってのは事実だが。それ以上は言えねえ」

 高浦は懐にある無線機で応援を呼ぼうとしたが

 バーン、と取り出そうとした無線機を、金城は打ち抜いていた。

「無駄なことはするなよ、数分で爆発するからな」

 高浦は、拳銃に手をかけながら、チャンスを待っていた。

後書き


作者:九紋龍
投稿日:2012/08/22 10:30
更新日:2012/08/23 15:07
『心・体をかけて』の著作権は、すべて作者 九紋龍様に属します。

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