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作品ID:1825
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嵐王焔姫物語

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / R-15 / 連載中

こちらの作品には、暴力的・グロテスクな表現・内容が含まれています。15歳以下の方、また苦手な方はお戻り下さい。

前書き・紹介


過去の話

前の話 目次 次の話

おい作者
はい、なんでしょう??
前話で1つ聞きたいんだが・・・
うん、今回出番ないからこういうところで出番出す魂胆なんだねリュートくん!さあさこの私になんでも質問しなさいっ!
俺 の 神 騎 の 御 披 露 目 ?
ただたんに神騎がしたかっただけじゃねーか!
ギクッΣ( ̄ロ ̄lll)ナンノコトカナー
い、一応伏線的なものも張ってますしおすし・・・(震え声)
あとココノハが竜族だって思われてっぞ!神族の朱雀だよ!?作者がしっかりと(主に背中の羽のを)書けなかったせーでココノハが完全に誰が読んでも竜族って勘違いするわ!
表現技法!ねぇ?聞こえてる!?表・現・技・法!!メモヨ!メモ!
何?焼肉定食?(カキカキ)
ドゴォ!
いいじゃんたまには遊び全開だって!(鼻血)
そのせいで二週間くらい隙間あけんじゃねーよ!
仕事ガイソガシカッタじゃなくて
とりあえず、戦闘の書き方わからなぃぃ・・・、時間かけても文さえ書ければいっか、って呟いてましたよね!?
あ、アハハハハハー、このロリコンが(小声)
ガッ!
すいませんでしたお願いします許しry




あれ?リュート?
あ、ココノハ?
何かあったの?
羽虫を潰したたげだけど?
ふーん、というか私達ここにでてきていーのかな??
そりゃあ・・・、劇場裏舞台はこっちに書くことなったんじゃないかな?
そうです!そうなんです!!
これからの劇場裏舞台はこちらの場所にーーー
移転することになりやしたっ!
いまならお値段送料込みでーーー
ドガバキメキャッ!
バキとメキャッたら作者が死んじゃうよ?
俺は全殺し程度くらいが丁度いいと思うんですが?
否定しないの?ねぇ・・・、ねぇ二人とも?
そうだ!これから劇場裏舞台のルールを書くね!(ガン無視)
表現が乏しい作者の為にこちらの前書きに私達があーだこーだ言うための場所!それが劇場裏舞台っていうんだ!
ここではかぎかっこと表現(音は除く)は禁止!完全に私達の口調だけで話すことになるよっ!
さて、今の時点私が誰だか解るかなー?
はい!作者でーーーす!!!
うん、てめぇお願いだから黙ってて★
ちょっ!?ココノハ!?
酷いよ・・・、ココノハちゃんまでロリの拠り所までついに敵になったよ・・・、うわぁぁぁん!




神族紹介
朱雀
「太陽と焔を司る能力」
太陽と焔を操る
スタンダードな焔能力で、太陽とは活性と焔を意味する
単純な破壊の能力であるため、ココノハも好んで使うことが多い
何よりも、火力の調節がやりやすいのが一番の利点
朱雀姫とも呼ばれ、本来女性のみしか朱雀は生まれない
ただし、一部ハーフでのみ男の存在は確認
性格に関しては共通性がない
ただし、唯一あげるとするならば、考え方がやり過ぎているくらい
一例を上げると、ココノハは敵と認識したものには容赦しないし、道を阻む障害物は回りなどお構い無しに破壊を行う
この神族は無邪気な心を持つ子供のような存在だ
現在の神族
ココノハ・カインハースト
職業、「ディジョネイター」
主要職業と所属分隊「トラベラー、レスト(通称、分隊R)第81部隊」
ランク「エルクレスタ(百五十番中、上から31番目、そこそこのランク)」
所属ギルド「ナーガ(これは略称で、本当の名前はナーガストフォースエンキュラム、ニャーガイ)」
神騎武器、「五華の皇輪剣」(今はどんなものかは明かしません)
年齢、81才(ハーピーだけど神獣なので、人間の年だと20才)
身長132くらい
服装、トラベラー用戦闘服、腰から肩が空いているが、どうやってここに羽や翼を持っていくのかは竜人や鳥人の永遠の謎
髪色、紅色(ツインテール、時々ロング)
目の色、桜色
羽、焔色?(常に燃えてる)
背中の羽が常に燃えてる
燃えてるけど熱くはなく、むしろ不思議な感触
ちっちゃいし平ら(色々と)
元気一杯な子で、常にマイペース
幼なじみのリュートをいつも困らせている張本人
焔の神獣なだけあって、誇りたかく・・・、ないです
世界観設定、冒険者式魔法科学研究部署及び生産部署(通称、ラストンクラフター)
冒険者は団服やら魔術書やら武器やら杖やら道具やらと、様々な装備を着こなしている、古来のものを守ろうとするのは悪いことではないが、凶暴化する魔物に打ち勝つ為にも、研究部署は今日も最新式防具や道具、武器の為に研究を行う
これにより冒険者の団服はよく変わる、防御力や軽量化、逆に鎧などは本人は重さを感じないが実際はかなりの重装甲だったりするなど、日々進化を行う
特に画期的であったのはアースライダーに盾をもたせるという研究であった
一見、両手に武器や、ロープバードを持つため、盾などもつことなど考えもされなかったアースライダーライダーに
ライトシールドという、その名の通り軽盾の名を持つ腕の甲にミスリル銀とオリハルコンまぜ、これだけだといぶし銀色で前が見れないため、特殊な魔法加工を行い作られた小さいがシールドセレッド並の防御力を誇る盾を作り上げた
実際の防御力を現代的に書くと
代々銃弾程度なら簡単に弾き、ロケットランチャーの爆風くらいでぶっ飛ぶていどというところ、普通に現代の警官が持つ盾に比べたらとんでもなく強力な盾
これにより、アースライダーも緊急時に盾を構えガードができるようになった


ちなみに、最近研究されたものはこちら
1、ホバリング機能
タンカーなどは壁をのぼったりしてゆっくりと移動するなか、フェザーズやアースライダーなどは崖から崖へと飛んで移動する
これではタンカーが崖を移動するのは大変であるため
それを解決しようとクラフター、立ち上がる!
その結果、今回風魔法と圧縮魔法を取り入れた、ホバリングブースターが完成した、ゆっくりではあるが、これで鎧職業も空を飛べる(というよりかは横へと浮いていく?)ようになった
少なくとも画期的な機能である、だってこれで鎧職が疲れることが無くなったのだから
2魔人の鍋
とある冒険者はぼやく、どこでも飯が食えたらいいのにと
そこでクラフター!立ち上がる!(またしても)
魔界出身の妖魔族のクラフターが、魔界で有名な魔王鍋(食材を突っ込むと適当に料理してくれる、料理の内容は中の人の気分)を携帯化したもの
更に改良を施し中の人を変えて
魔物でも料理をする根性を持った魔人を入れた、さすが妖魔族
これで探索中に魔物を鍋に突っ込むと食べられるように料理してくれるよ!やったね!(超嬉しくない)
魔人の気分次第のため、中の料理が不思議なものだったり、味付けが変なこともあり、まだまだ改良が必要な研究品







というわけで、本編いきます




『・・・昔々のお話です』

秋の季節、外は紅葉で染まり、幻想的な美しさで満ち溢れていた
そんな景色が見える縁側に、一人の真っ赤な焔の羽をはためかせる赤髪のツインテールの少女と、もう一人はその母親・・・
桃色の耳と髪の狼族、少女は眠そうに母親の膝にうずくまり、母はうずくまる彼女の頭を優しく撫でる
そして、彼女は話を続けた

『勇者はこの世に何度も現れ、その度に世界を救いました』
『しかし、勇者となった者達に訪れるものは、辛い辛い苦しみを背負い迷う・・・、最悪の宿命です』
「だ、だとしたら、今もこの世界に勇者はいるんですか?もしいたらーー、そしたら母上」
そんな焦って良いかけた少女に彼女は宥めるように優しくなでる
『ふふ、昔教えた筈です、「急いては事を仕損じる、だから最後まで聞いてなさい」人が話す物語には【必ず結末】が存在するのですよ』
「うー・・・、母上、怖いけどでも・・・!」
しょぼくれた口調だが、期待のこもる言い方彼女は母を見る
『勇者達には「望み」というものがありました、それを求め、叶うるために彼らは旅をしたのです』
「望みって?なんですか?」
『望み、というのは、その人の決心みたいな物です、貴女も何かが欲しいとき、それを目指す為に努力をするでしょう?』
「はい!お菓子がほしくて背を伸ばします!」
そういって、彼女は元気に微笑む
羽の焔はいっそう燃え上がり、いかにも熱そうなイメージしか沸かないが、母は優しくその羽を触り、そったなだめる
その答えは違えど、彼女は優しく意味を教えた
『そうそう、勇者と貴女の考えは桁がいくつか違うだけです』
「・・・ケタ?えー、えっとお父様はなんという望みだったんですか?」
『旦那様はーー』
静かに彼女は目を閉じる
そして、ゆっくりとーー
『「この世に勇者が現れぬ世界にする」という望みでした』
「勇者が・・・、現れない?それはもし危険な存在が現れた時、どうすることもできないのではないですか?」
『だからこそ・・・、旦那様は作ったのですよ、冒険者」と呼ばれる物を』
「ぼうけんしゃ?ぼうけんしゃってなんですか?・・・なんかかっこいいです!」
少女は元気に叫ぶ
その時、ひらりと母の前にモミジが落ちる
モミジを拾い上げ、それをそっと眺めーー
『旦那様、ココノハはこのモミジよりも紅く、強い焔の朱雀ですよ・・・、だからきっと大丈夫です』
とココノハにも聞こえない声で呟いた
美しく燃えるもみじの葉っぱをそっと置き
『そういえば、貴女には冒険者というものを説明していませんでしたね』
「へへーん、イザユケ、ぼうけんしゃー!」
彼女は元気良く起き上がり恐らく手の動きからしてキメポーズをしているのだろう
母もそれをみて、優しく微笑む
『ふふっ、よしよし、では説明しますからしっかり聞くんですよ?』
「はい!冒険者、ボウケンシャー!」
ぴょんぴょんとはねあがる彼女をゆっくりと背中から抱きしめ
『冒険者とは、この世界の自治部隊のことです』
「じち?」
『自分の病気とか、キズを自分で治そうする事、ですよ、つまり、この世界の悪くなった事や・・・、世界に現れる悪に、皆で立ち向かう人達、それが冒険者です』
「それって、勇者と同じ事をしているのでは・・・、あっ!」
『その通り、貴方のお父様は冒険者というものを作るために、旅で人々を繋ぎ、新たな道を示すために・・・、戦ったんです』
「それが、あのおとぎ話の・・・、真実なんですか?」
『そう、これが真実、貴方のお父様は・・・、今も、仕事として冒険者となり・・・、新たな道を歩む為に、力となっています』
「なんでお父様は英雄になるのを拒むんですか?だって、英雄になれば私が寝ちゃう前に帰ってこれるし!休みの日だってもっとーー」
彼女は、それを見て、しっかりと目を合わせた
そして、その時に見えたのは・・・、誰にも負けない、強くて、優しくてーーー
素敵なレモン色の瞳だった
そうだ、その優しい瞳には、何か別の感情がこもっているような気がして・・・
でも、解らなかった・・・、その感情はなにを指し示しているのかを
『それは・・・、本当に旦那様が求めた「望み」だと、言い切れますか?』
「・・・?」
『私達はその方が良いと思うかもしれません、でも・・・、旦那様は、きっと、誰かの事を考えて、この結果を出したんです』
「誰か?誰でしょう??」
『そうですねぇ・・・、すべての人といってしまえば、それまでですが・・・』
「父上は・・・、私の誇りなんですっ!強くて、かっこよくて・・・、でも母上!父上がいってた・・・、神騎とは何ですか?」
すると、彼女は静かに目を閉じて、そっと微笑む
『ココノハ、それは貴方が知ってしまったらあなたはその力に溺れてしまいます、ですから、あなたがもう少し大人になったらそのお話をお話しましょう』
「え、えー・・・」
『今日のお話はここまで、さぁ、そろそろ二人が帰ってきますよ』
「兄上とヨモギが帰ってきたら、お菓子お菓子です!」
『・・・ええ、でも、食べすぎはだめですからね?』
そういって、彼女は少しだけ苦笑いをした






・・・・そうだ、そういうことだったんだ
父は、勇者なき世界を作るという望みがあった
つまり、それは・・・
戦うべきは一人ではなくて皆、皆で世界を直そうって
だから、勇者は不要と決めたんだ
私たちがいる限り、世に悪は必ず生まれる
だから、それを皆で止めて、皆で治していく
冒険者っていうのはそういうことだったんだ
私は鈍感だから、こんなことに気づくのにも時間がかかるけれど
でも!解ったよ母上、父上、望みはーー
きっと今も続いているよ

神騎・・・、か







夢なのかな?
・・・母上、でもーー
神族とは、どういうものなんですか?
お父様は何故冒険者でいいのに、私はダメなんですか?
なんで、なんで神族は・・・
夢は更に深まっていった

『ココノハ、これから私の言う話を良く聞きなさい』
「・・・お母様?」
お母様が、珍しく命令口調で話掛けてきた
『貴方は・・・、自身が神族だと、自覚していますね?』
「もちろんです!私は、神族で、偉大なお父様と、優しいお母様の子供です!」
今も自覚してます
『・・・ありがとう、ココノハ・・・だからこそ、一つだけ守って欲しい物があります』
「はい!お母様の言い付けなら、なんでも守ってみせます!」
『よろしい、いいですか?』
『これから、人と関わる時には・・・、必ず距離をおきなさい』
今も疑問に残ってます・・・、人と関わるのがそんなにいけないんですか?私は神族なのは・・・、そんなにも・・・



「人?」
『貴方は神族・・・、神の力を持つもの・・・、少なくとも、貴方を利用するものは必ずいます』
力、それは神騎のことですか?
神騎はリュートの力を見ても解るとおりーー
あれは利用できるようなものではないと思います
本人の意思でのみーー
『神族は神族意外の者を信用するな、これは父のいいつけです、それを、忘れてはいけません』
「・・・人は利用するのですか?私を?本当に?だって、私は力なんてそんなにないですよ?」
そうだ、今も何もそんな力は使ってない、神騎だって、人前で使うつもりは絶対ない
『貴方の力が無くとも神術・・・、すなわち天変地異を起こす力を持っています』
神術、私は・・・、怖くて・・・おこしたこともなかったです、でも、いつか目覚めてしまうんですよね?
「?」
『今はわからないでしょう、貴方には焔の力と・・・、誰も抗うことのできない、時の力を持っているだなんて』
時の・・・、ちから?

忘れてた、そうだった
心の中に眠る、もう1つの神族ーー
ハーフである父上から、貰った、二つ目の能力
白虎、それは『時』
時は、常に流れる者で・・・、時魔術っていうのは身体を速めるだけで、ただの紛い物・・・
では私に眠る時の力とは?
神族の扱う業・・・、そう考えると、ぞっとする

『人はみな、神族をお伽噺の存在だと信じていますが・・・、仮に現れた時に、その力を欲しがるのが人でもあります、貴方は神の血を引くもの、神の力を持っている以上、心に眠る人としての悪意に手を染めることは無いでしょう』
染めたことも、見たことも・・・
私の運が良かっただけなのかも知れません
『しかし、それは人に自然に操られ、破滅へと導かれる心です』
操られる、そうだ、この頃の私はこの言葉が解らなかった
操られる、つまり、人に思うがままに・・・?
それは、神騎の力を使って、何かを・・・
『だから、人に話をするのは、貴方の心を利用されているかもしれないということ、貴方が信じこんだものは、貴方を操る為の物かもしれない
・・・同じ神族の者は貴方以外にも紅幻の林山(このもり)にいます、困ったらその人達に聞きなさい
人に決して・・・、あるがままの姿を見せてはいけませんよ』
少女は途中から何を言っているのか解らなくなり
首をかしげていた
「お母様?もう少しお話を簡単にして頂けませんか?よ、良くわからないのです」
そうだった、この時は・・・、私は全然知らなかっんだ
悲しい表情で少女は告げる
『要は、紅幻の林山(このもり)を抜けるときは、十分注意しろということですよ、貴方も「冒険者」になりたいのでしょう?』
「はい!お母様!」
『話は以上です、さ、昨日はどこまで話ましたっけ?』
「えっと、二代目の勇者が、ドラゴンを倒した所からです!」


忘れるわけはないのに
母上、
・・・だめだ!
もういないのに、すがってちゃだめなんだ
私が自分でやるってきめたんだ


それが、私の『望み』なんだーーーー



母上、・・・狼花柊
狼花家の当主にして、レイヴァン・カインハースト、・・・お父様の愛する人
だが父も母も・・・、私が冒険者として受かった後すぐに死んでしまった
誰にも死んだ姿を見せず、同時心中だったらしい
誰も望んじゃいなかったのに・・・
だから・・・、だからーーー
でもーーーー!
母上・・・・



もう少しだけ、母上を見ていたいんだ

忘れたくは、ない・・・、から





『・・・どうやら、これでは、もう少し頑張らないと、解らなそうですね』
『そうだな、ココノハは、後で俺からも上手く言っておくよ』
彼がそういうと、彼女も悲しそうな顔で返した
『旦那様・・・、すいません、私の力不足みたいです』
『柊は悪くない、むしろ純粋だからこそ、良くわからないだけさ』
「お母様、妹との話ですか?」
『おや、起きてたのですね、ココノハも、ヨモギも、ここを出ることになりそうです』
「・・・なるほど、ヨモギもココノハもまだ幼いですが、もう心に決めたんですか・・・」
『私が、あの物語を教えたから、でしょうね』
残念そうに、彼女は言った
それにあわせて、彼も言う
『できれば、この山にいて欲しかったんだけどな、ここでも・・・、範囲は狭いが、同じようなことができるってのに』
「きっと、それも解っていて、それでも世界という、もっと広くて広大な物を知りたい、見てみたい、そう考えているんですよ、お父様」
『・・・後でしっかり鍛練させておくか』
「そうですね、それで諦めて頂けるといいんですけど」
「あの子なら、きっとやりとげるさ、それに・・・、ココノハには、親友である、もう一人の神族がいる」
『旦那様、そういえば・・・、彼も冒険者志望でしたね、人の世界にずっといる彼と、人の世を知らず、ここで皆に愛されて生きてきたココノハ・・・、二人は、互いに大切な希望を背負う事になるかも知れません』
『だからこそ・・・、今は俺たちが何とか出来る限りを尽くそう』
『はい、旦那様・・・・』
この記憶はいったい【いつ】のもの?


これは私の記憶じゃ、・・・ない?

長い夢だなと思う
自分が考えていることが、見ている夢が起きたら全てなかったことになるんじゃないかって・・・
・・・そういうとき「彼」なら、なんて考えるだろう
きっと、忘れても進む、覚えているなら、今一度思い出してから、動く
そうするだろうな・・・
・・・だろうな?
なら私もそうすればいいじゃない!
そうだ!この記憶は忘れない!
だってーー
私のなかに眠る記憶なんだから、また思い出せばいい

自身のこころがこれが最後だと言っている
そこに映し出されたのは霧の濃かった、朝の森
・・・旅立ちのあの日の記憶だ

「荷物良し!装備よし!入団資格書よし!一応予備のための再発行コードも覚えた!」
幼い彼女は振り向く
そして、素直に頭を下げ
皆ごめんなさい!私、もう行きます!
そして、振り向き、いざ出発と思った直後・・・・
「ココノハ」
その声は静かで、でも怒ってなんかいなくて
とても優しい優しい声だった・・・
『しっかりやるんですよ、ココノハ、貴女は迷っても、きっと前に進めるから』
老婆の暖かな声
お母様の・・・・、そこにはいないのに
「えっ!?」
森の入り口の鳥居へと振り向く
でも、そこには誰もいなかった・・・
「母上・・・!」
「あっ!ココノハ!遅かったね、そろそろ出発しないと時間だよ、ほら!出発するよ?」
リュートのそんな声が聞こえた
その時の顔は今でもよく覚えている
少しだけ涙をこめて、笑ったんだ
「うん!一緒にいこ!リュート!」
「ココノハ?まさかのホームシック?」
「むぅ!そんなんじゃないもんね!」



最後のは中々恥ずかしい思い出だった
情けない・・・


は、ははは

やだなぁ、私ってやっぱりこんなにも弱かったんだ


私はダメダメだけど、リュートは何でもできて、何でもしてくれて・・・、大切な親友なのに
いや、違う
そんな親友が今も助けてくれてるんだ!私もがんばる!
うん!お母様とかの事ばっかりを考えてたらマザコン呼ばわりされちゃうよ
そうだ、私はこの先どんなに過酷な未来があっても必ず前に進むんだ!

進むーー
「おい!ココノハ!朝だぞ!」

そういって、リュートはフライパンを叩いた
ガン!!ガン!!
「ふぎゃぁぁ!?」
彼女は飛び起きた
その様子に満足したのか
「よし、朝御飯の支度は終わったから、食べて出発しよう、レイティさんから、「今日、エルサーデで待つ、エルサーデは危機的状況故に、警戒するように」だとさ」
と、要件だけ伝える
「エルサーデにいくの?」
「うん、ギルマスが呼んでるし」
「わかった!」
「あっ、後ーー」
「なに?」
「ココノハの寝相と寝顔すごかったよ、ほら、寝癖でいっぱい」
そういって鏡を見せた
「こ・・・・・」
「こ?」
「こるぁーー!!」
そう言って、ぶん殴った
「へぶぁだぁっ!」
軽くぶっ飛ぶリュートと、焔の羽よりも真っ赤な顔の少女が一人
エルサーデに向かう
二人は、物語の第一章へと進みだす

後書き


作者:テノール
投稿日:2016/09/30 22:41
更新日:2016/10/01 00:54
『嵐王焔姫物語』の著作権は、すべて作者 テノール様に属します。

前の話 目次 次の話

作品ID:1825
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