メタルガルム「そういえば、２体以上のお供を手に入れましたが、合成寺などにはいかないのですか？」

俺「合成寺！？」

メタルガルム「さっき手に入れたお供たちはすべてタブレットで引き出すことができますが、大会では一体しか出場できません。」
土蜘蛛「そして、合成寺で俺たちと合成すれば、さらにレアなモンスターが手に入れられるわけだな。」

斉藤「どうする？いく？」
後藤「いくべきだろう。次の大会に備えるなら、やはりお供の強化が重要だ。」

俺「なら、連れて行ってくれ！」

……

俺たちはそれぞれのお供に乗り、「東京第二合成寺」という寺に着いた。

和尚「合成したいモンスターを選んでください。」

どうやら俺に話しかけているようだ。

ブラッドクラーケン「俺と真紅のバジリスクを選べ。」

俺はブラッドクラーケンに言われた通りにモンスターを選んだ。

和尚は二体のモンスターに何か黄色いビーム！？を放っている。

メタルガルム「霊力を注いでいるのです。」
俺「和尚って幽霊なの！？」
後藤「これはネットにのってた情報なんだけど、世界ＲＰＧに出てくる人って、アメリカのＲＰＧプロジェクトの人らしいよ。」
俺「メタルガルム、そうなの！？」
メタルガルム「それは極秘です」

和尚「できたぞ、真紅のイカ！！」

真紅のイカは、ブラッドクラーケンよりもさらに濃い赤色のイカで、尻尾にバジリスクがついている。

俺に続いて、斉藤と後藤も合成した。

斉藤「俺は土蜘蛛×バジリスクで『蛇蜘蛛』！」
後藤「僕はメタルガルム×ハナアルキで『メタルアルキ』！」

蛇蜘蛛は、土蜘蛛の色がバジリスクの色になり、同じく尻尾からバジリスクが出ている。
メタルアルキは、ハナアルキがロボットになったイメージ。

和尚「どれも世界に一体のモンスターだ。大切にしな。」

俺たちは合成寺を出た。
メールが届いている。

”前回大会の結果　優勝　皇帝ギルド　（スメラギ・ミカド・ヤマト）”

”参加賞として１００Ｐもらいました”

俺はためいきをついてタブレットを消した。
またメールだ。

”第二回大会開催！！個人戦です”

”申し込みますか？”

俺「俺は申し込むけど、お前らは！？」
斉藤「俺、申し込む！」
後藤「一応…参加賞狙いで…」

俺たちが申し込むと、すぐに日程が来た。

”次の大会日程（地区大会２月戦）　２月１日　正午　東京第二闘技場”

”相手は‐リン‐です”

俺「東京第二闘技場って、…」
メタルアルキ「はい、元旦に修行をした闘技場です。」

試合は明後日。それまでに、また修行をつむぞ！

……

ゲームをしていると時間のたつのも早いものだ。もう夕焼けが出ている。

メタルアルキ「久しぶりに家に帰ってみてもどうでしょう。」
俺「そうだな。今日は家で寝よう。」

俺たちは電車を乗り継ぎ何とか家に着いた。

家にはモンスターがたくさん住みついている。

俺はとりあえず家の中に入る。

俺「どういうこと…？」
メタルアルキ「かなりの間帰ってなかったため、モンスターが住み着いていますね。」

その時、住み着いていたモンスターが一気に消え、家の中が凍りついた。
玄関に人影が見える。
身長的に、中学生くらいだろうか。

俺「君は…」

凛「橋本凛。１４才だ。」