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作品ID:2272
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能力者の楽園都市

小説の属性:ライトノベル / 未選択 / 感想希望 / 初投稿・初心者 / R-15 / 連載中

前書き・紹介

能力者たちが多く住む都市に存在する組織がその姿を少しずつ

見せていた。


ペインの魚雷

前の話 目次 次の話

某公立高校に所属する九蘭は上の階から大きなプールを見ていた。

笛の合図で一人の男子生徒が飛び込む。クロールだ。水と一体化し

一定の速度で進む。ターン後も速度は落ちず50mを軽く泳ぎ切った。

プールから上がりゴーグルと帽子を取り頭を振る。色白で整った顔立ちだ。

その後、すぐに着替えてきたその青年は九蘭に声を掛けてきた。

冷泉波澄(れいせんなみと)も能力者だ。学力は常にトップ5に入っていて

水泳部でもトップクラスの実力を持つ。

「九蘭、泳ぎに来たのか?」

「いや泳げないし…ただ時間があったからね」

波澄はタオルで髪を拭く。小さな黄色い声が聞こえた。

「なんか大変そうだね水泳部。筋トレもあったんでしょ?」

「慣れればどうにでもなるだろ。お前までどうしたんだ?終夜」

波澄は終夜の方を向いた。終夜は茶目っ気のある笑顔を浮かべた。

「お前も能力者だって聞いたから興味が湧いたんだよ。それに友だちは

多い方が良いだろ?」

波澄は頭を掻いた。水泳部というところで想像がつく人もいるだろうが

彼は水を操る能力者。水流操作だ。水中では流れの方向や強さを操作し

彼の独壇場にすることができる。先に移動する九蘭とは別に終夜と

波澄は二人きりで会話を交わす。終夜の顔からさっきまでの笑顔は

消えていた。

「お前、不平等を平等な不幸と絶望で平等にするっていう組織ペインの

一人だろ?」

波澄の顔からもさっきまでの微笑が消えた。

「俺もそれなりに情報通でさ。詳しいんだよ。だが安心してくれていい。

九蘭はお前を友人として見ているようだから手出しはしない、アイツに何も

しなければ、な…じゃあな波澄」

後書き

冷泉波澄

年齢17歳
身長187㎝
性別男
能力「水流操作」

都市に存在する組織、不平等を不幸と絶望で平等にするという目標を掲げる
「ペイン」に所属する水泳部の男子生徒。


作者:AQUA
投稿日:2020/02/08 15:04
更新日:2020/02/08 15:04
『能力者の楽園都市』の著作権は、すべて作者 AQUA様に属します。

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