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作品ID:246
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五星国 星羅

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 連載中

前書き・紹介


トーテム

前の話 目次 次の話

次の日の朝、リョウは一番最初に門の前で待っていた。

「お、リョウ。 今日はいつもより早いな」

 ペトラとラーナが来た。ラーナの手には見たこともない紫色の杖があった。ペトラのバッグもいつもより膨れていた。

「さあ、行きましょうか」

三人は町の門をくぐった。















 リョウ達は昼には依頼場所に着いた。今回の依頼場所は一番最初の依頼場所と同じ岩の森だった。リョウ達は洞窟の中に入った。ラーナはバッグの中から松明を出し火をつけた。                                    ペトラはこの一帯の地図を出した。

「今回は罠は使えないわね。相手が賢すぎるわ。だから、私の探知用結界を張るわ」

 ラーナはバッグの中から四本の棒を出し、リョウとペトラに渡した。

「何でおれは二本なんだ」

「それはベイの分よ。 これから私が赤い光を四つ飛ばすわ。それの中の一つを追いかけて。光が止まったらそこにこの棒を刺して 戻ってきて じゃあ解散」

 ラーナが魔法を唱えると光は空高く舞い上がり、四つの方向へ飛んで行った

ペトラは「早!!」と愚痴りながらも「解」と言ってトーテムを出して走っていった。

 リョウも赤い光を追いかけて行った。









 しばらくして、一番最初に戻ってきたのはペトラとベイだった。少しするとラーナが戻ってきた。ラーナは走ってきた。

「デ、デトライトがリョウの方向へ走っていてるわ」

 ペトラは飲んでいた水を吐き出した。

「なんだって。で、リョウは?」

「それが リョウもデトライトの方向へ走って行ってるの」

「それってまさか」

「ええ、 多分 トーテムの儀式が始まるわ」

ペトラはすぐにバッグを手にし、走りだした。ラーナも一緒に走る。

「駄目だ、今回は相手が悪すぎる」

「そうね」

ラーナはペトラを先導しながら走っていく。



「誰かが呼んでる」

リョウは声がする方へ走っていた。しばらく走ると、「龍の足跡」に着いた。するとそこのは、デトライトウルフがいた。

「お前が僕を呼んだのか」



…あぁ そうだ。



デトライトウルフは、威嚇体制に入った。



…俺と本気で戦え

 

 デトライトウルフは、リョウに飛びかかった。

 リョウはとっさに刀を抜き攻撃を防いだ。

「お前は、何で僕と戦いたいんだ?」



…本能だ



「つまりお前は僕を選んだわけだ」



…そうだ



「そうか じゃあその挑戦状受け取った!!」

リョウはデトライトウルフに切りかかった。





「もう少しよ」

 ペトラとラーナはもう龍の足跡の近くまでいた。

「リョウ、死ぬなよ」

 ペトラの足が一歩、また一歩と早くなっていった。

「ここよ」

 二人の目に入ったのは血だらけのリョウの姿だった。リョウはデトライトウルフにボコボコにされ立っているのがやっとだった。



…お前はこんなもんだったのか



デトライトウルフはリョウの腹にタックルをかました。リョウは岩に思いっきり叩きつけられた。

「リョウ!!」

ペトラは走ろうと足を踏み込んだ。

「来るな!!」

リョウはゆっくりと立ち上がった。

「リョウ、もういい よくやった だからもう下がれ」

しかし、リョウはペトラの言うことを無視した。



…まだ立てるのか

 

デトライトウルフはもう一度リョウにタックルをかまそうと踏み込んだ。

ペトラは思わず目をつぶった。

ペトラが次に目を開けた時、倒れていたのは、デトライトウルフだった。



…やってくれるじゃないか

デトライトウルフは立ち上がると、その場でじっとした。しばらく経つとデトライトウルフの毛が立ち始めた。



…さあ 行くぞ



「リョウ君今度こそ死ぬわよ」

二人は走ろうとした。その時突然地響きがした。

「何?」

二人はあまりの強い揺れに立っているのがやっとだった。

「これ 地響きじゃない 次元が歪んでいるのよ」

ラーナはペトラに寄りかかった。

「でも誰が」

ペトラはすぐに誰のせいか分かった。リョウの近くがペトラの周りより歪んでいたからだ

「リョウだ!!」

二人はすぐにリョウを見た。リョウの姿はいつものリョウよりたくましい顔をしていた。

デトライトウルフはリョウの突っ込んだが、リョウは素早くかわし、デトライトウルフを切った。



…くそ 何だこいつ さっきまでと同じなのに 動き方が違う



デトライトウルフは思いっきり力んだ。



…次で終わりだ

「こっちのセルフだ」

デトライトウルフは踏み込んだが、リョウは踏み込まず、ただ構えていた。



…行くぞ



デトライトウルフは最速でリョウに噛みつこうとした。リョウはデトライトウルフの攻撃を川の流れのごとく切った。



 地響きがやんだ。そして次の瞬間、

 

 …………バタ



デトライトウルフは体から血を噴き出しながら倒れた。



…ばかな 確かに当てたはず



「お前が当てたのは、僕の刀だ。その攻撃を僕は自分の力を加えお前に流し、切った」



…俺の負…け…か…



デトライトウルフは息を引き取った





「さっさと封をしなさいよ」

「でも どうやってすればいいのか分からないし…」

 リョウの姿はもとの姿に戻っていた。

「はぁ 手貸しなさい」

 ラーナはリョウの手のひらに何か書き始めた。

「よし これでOK その手を下にして両手で『封』って言えば完了よ」



 リョウはデトライトウルフの体に手をかぶせ、



「封!!」

と叫んだ。すると、リョウは何か体に入ってくる感じがした。

そしてそのままリョウは倒れこんだ。

「おい、ちょっと こんな所で寝られても困るんですけど」

ラーナはリョウの顔にビンタをかます。

「まぁ 良いじゃねぇか ベイに運ばせるよ」

「俺は道具じゃねえぞ」

ベイが後ろから顔を出す。

「そういえば 封って言ってなかったな。 じゃあ、 そのままお願いします」

ベイはそっとリョウを抱えた。

「じゃあ 帰りますか」

ペトラはリョウのバッグを持ち、帰ろうとした。するとラーナが叫んだ

「あ??????????? 結界の棒、抜くの忘れてた!!」

「自分のトーテム使えよ」

ラーナははぁとため息をつき「解」と言った。するとラーナ程の妖精が出てきた。

「ライ 四つの棒を全部回収してきて。大至急ね」

「魔法使ってもよろしいでしょうか?」

「良いわよ」

ライが呪文を唱えるとすぐに四本の棒が飛んできた。

「ありがとう ライ 封」

ラーナは四つの棒をバッグにしまうと一人でさっさと先に行ってしまった。

ペトラとベイは急いでラーナを追いかけた。

「ラーナ 待ってよ」

二人と一匹は夕日に向かって歩いていった。

後書き


作者:ストライク
投稿日:2010/07/27 21:11
更新日:2010/07/27 21:11
『五星国 星羅』の著作権は、すべて作者 ストライク様に属します。

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