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作品ID:341
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武器の名前で呼び合おう!

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中

前書き・紹介


春夏秋冬文化祭開催!! ?一日目前編?

前の話 目次 次の話

 本日晴天5月7日。春夏秋冬文化祭?春の陣?開催日一日目。

 これから5月10日までの3日間で利益を上げる。

 まあ利益はそんな意味はないので、気楽にできるのだが。



「はいはい、いらっしゃいませー!!」

 私立ヒイラギ学園1年A組にて、麻生 弓が教室を改装したカラオケボックスで、笑顔を振り撒いていた。



「でもカラオケボックスなんて、新境地開拓だろ。文化祭において」

 A組に入ってきた月波 槍が教室を六分割したうちのボックス1に入り、テーブルに置かれたアイスコーヒーにミルクを入れてかき混ぜる。

 それに弓のキレてはいけない部分がキレた。



「ふふふ。お客様ぁ? ここは自由なる私立ヒイラギ学園。

 生徒の自主性をこれでもかと詰め込んだこの学園において文化祭でカラオケがでるなんて別に珍しくもないと思うんですが?」

 最高の笑顔を浮かべる。……頬が引きつりそうだ。



「でも前例なんてないですよね?」

 いつの間に居たのか、弓の後ろにこちらは1年C組の柊 詩穏。少し後方に居るのは詩穏の弟になる琥音。琥音は1年D組。



「いらっしゃいませぇーお客様ぁー」

 間延びした声で、弓はやる気なさげに答える。



「というよりも何だ。その姿は」

 嘲笑混じりに槍は弓の格好をこう表現した。



「それって、まさかウェイトレスのつもりですか?」

 敬語が特徴的な詩穏すら、嘲笑と共に言った。

 そして確かに、何度見ても見直しても弓の格好は変わらない。

 弓だけではなくクラス女子全員が、ウェイトレスの格好をしている。



 白と黒のツートンを基本とし、エプロンドレスにフリッフリのフリルをつけて、肩や袖の部分にもそれはもうフリッフリのフリルが……。

 弓のほかにはあの、村森 ユキはピンクを基調にした、黒のエプロンドレスとこれまたフリルがいっぱいついたウェイトレス姿。

 寧ろ、メイド服。うん。



「仕方ないでしょ。経費がかからないんだから」

 苛立ちを隠さない口調で、弓は銀色のトレイを槍の真っ黒い頭にガツンとぶつける。

 いやぁ、いい音だぁ。



「ともかく。営業妨害のようなことはしないでくださいねぇ?」

 嫌味を言うように、立ち去る弓の後ろで彼女の幼馴染と二卵性双生児が静かに見ていた。

 そして、思い出したように弓が戻ってきて、我にかえる三人。



「そうそう。あたし、これから休憩時間入るから、あんたたちのクラスに乗り込むからね」

 堂々と宣言され、弓はショートカットを揺らして今度こそ立ち去った。



 そして。

 弓が来るということに気づいてその意味を知った三人は慌てて、自分のクラスに帰り休憩時間返上で、クラスに居続けたという。





 1年A組と同じ3階にあり、A組のお隣さん、1年B組。

 ここには槍が居り、同じ時間帯に休憩を取ったクラスメイトであり友人でもあるユキが言うには、長槍部所属ではないが、ときたま助っ人として登場してくる女子生徒もB組所属だとかっていう話。



「いらっしゃいませー!! B組主催、格ゲー大会へようこそー!!

 予約券はお持ちですかー?」

 間延びした声で、しかも高い声なものだから耳にまとわりつく。

 というか。



「格ゲーってどういうことだぁー!!」

 ちゃぶ台があれば、ちゃぶ台返しをする勢いで、弓はB組全員に向かって叫んだ。

 格ゲー。格闘ゲームのことである。



「散々、人の催しを新境地開拓だなんて言っておいて、自分のクラスは格ゲー大会ってどういうことだぁ!!」

 B組入り口付近に立っている、ストレート茶髪ロングの女子生徒が着ている、学園の制服の襟を掴み、顔を近づける。



「え、えーと。もしかして麻生弓さんでしょう、か?」

 恐る恐るといった形で、ストレートロングの女子が弓に声をかける。



「そうだけど?」

「じゃあ、そちらの方は」

 ストレートロングの女子は、弓の後方で薄ら笑みを浮かべていた明るいブラウンの髪が印象的な、ユキを指していた。



「1年A組の村森 ユキです。はじめまして」

「あぁ……あの、月波くんが勝手にライバル視しているという」

 ストレートロングの女子がユキの名前を確認したすぐ後で弓に向き直り、弓に疑問符こそなかったが、問いかける。



「ええ。一応、彼とは昔色々あったもので」

 わざと、一応部分と色々部分を強く言ってみた。



「月波くんが急いでA組から返ってきたので、何事かと思ったんですけど……。

 そうですか。麻生さんが……」

 茶髪ストレート少女が顎に指を当てて、考え込む。



「あぁ、申し遅れましたね。私は、

 堀咲椎奈と申します」

 笑顔を振り撒き、堀咲 椎奈〈ほりさき しいな〉と名乗った茶髪ストレート女子。



「では、ご案内しますね」

 輝かんばかりの笑顔を見せて、椎奈はB組主催格ゲー大会へと弓とユキを案内した。



 その奥で待っていたのは、弓の因縁の相手ともいえる月波 槍が格闘ゲーム機を前にして、なぜか知らんけどめっちゃ爆笑していた。





後書き


作者:斎藤七南
投稿日:2010/09/25 19:33
更新日:2010/09/25 19:33
『武器の名前で呼び合おう!』の著作権は、すべて作者 斎藤七南様に属します。

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作品ID:341
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