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作品ID:379
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ストーリー・オブ・ジャスティス

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中

前書き・紹介


序章

目次 次の話

私は父上の前にいる。

「まだ荒れているのか、リノ。いい加減諦めなさい。お前はこの国の王女なんだぞ」

それだけ言って父上は奥に入っていった。

「分かってる、そんなことぐらい」

私は誰にも聞こえないような小声で呟いていた。

私は部屋へ戻り、ドレスからラフな服へと着替えた。

「父上はいつもそればっかり。いい加減聞き飽きちゃうわ」

私はいつもこんな毎日を過ごしていた。

ふと部屋を見回してみたら、世界地図に目が入ったの。

「改めて見てみると、世界って広いわね?」

そんな感想を抱いていた。

「私たちの住んでいるグランドパレスはここ、一番近い街はっと・・・」

そこには、『ガルイ』と書いてあった。

「ここはどんな街なのかしら・・・」

そう思い私は決心した。

「よし、この王国を出よう!」

ここから、私のストーリーが始まったの。



       ☆☆☆



いつでも旅に出られるように、ドレスの下にはラフな格好をして過ごしていたわ。

「リノ様、夕食の時間でございます」

クリスチャンがそう言って部屋に来た。

「分かったわ、少ししたら行くから先に行っててちょうだい」

そう言うと、クリスチャンは静かに扉を閉めた。

「ふふ・・・どうやら下に着ている服はバレていないようね」

そして夕食のため、1階に降りて行ったわ。



       ???夕食後???

「さて、旅の用意をしなきゃ・・・」

そういうと私はやや大きめのバッグを取り出した。

「え?っと世界地図にお金、替えの着替えに・・・」

私は旅に必要と思われる物をバッグに詰めていった。

「方位磁石に、あっ、忘れるところだった!」

そう言って母上の写真が入ったロケットを手に取ったの。

「母上、私は旅に出ます。どうか見守っていて・・・」

そんな願いをかけながら首に下げたわ。

そんなことをしていたら、いつの間にか時間は深夜。

クリスチャンが私の部屋の前に来て言ったわ。

「リノ様、もう夜はふけています。寝る時間ですよ」

「分かったわ。お休み、クリスチャン」

「お休みなさい、リノ様」

そう言って私は旅の支度を終えて、ベッドに入った。



      ☆☆☆



旅の仕度を終えた私は、王宮の警備を確認したわ。

「う?ん、やっぱり夜は警備が硬いわね・・・」

双眼鏡片手に外を見回す私。

外をよく見渡すと、一箇所だけ、警備が薄いところがあったわ。

「よし、あそこからなら・・・」

でも、警備が薄い理由はひとつだけ。

それは出入り口がないから。

でも私はどうにかして外にでなければならなかったの。

「あそこに一番近い出入り口は・・・」

王宮の断面図と設計図を見てみたわ。

「一番近いのは厨房裏かぁ・・・よし、そこからなら・・・」

そう言って部屋を抜け出したの。



      ???30分後???

「ふう。ようやくここまで来れたわね・・・」

私は王宮内の警備を潜り抜けてやっと厨房までたどり着いたわ。

「よし、誰もいないわね・・・」

出入り口から周りを見回してみると、やっぱるここは警備が薄かったわ。

「まさかこんなところから進入する輩なんていないでしょうからね・・・」

そんな独り言を呟きつつも、私は王宮の外に出て、ガルイの街へと続く街道へと向かったの。



        ☆☆☆



     ???王宮???



「リノ様ーーどこにいらっしゃるのですかーー」

「王宮内にはいないみたいだ」

「近郊を探せ!遠くには行ってないはずだ」



     ???街道???



「ここからは、道に沿っていけばいいのよね・・・」

私はがそんなことを呟いていると、

「リノ様ーーー、リノ様ーーー」

どこからかそんな声が聞こえてきたの。

「もうバレちゃったのかしら・・・急がなきゃね・・・」

そう自分に言い聞かせて、早足で街道を進んで行ったわ。



     ???王宮???

「どうやら王宮にはいらっしゃらないようです」

「王様、どうなされますか?」

「うーむ、もう少ししたら決断をする。しばし待っておれ」

「かしこまりました」



        ☆☆☆



私は街道を早足ぎみで進んで言ったわ。

「そろそろ着いてもいいんだけど・・・」

その頃、私はロクに運動することもなかったから体力がなくて疲れたわ。

顔を上げて双眼鏡を覗くと、確かに街は見える。

だけど私は、街道を進むだけでここまで疲れるとは思っていなかったの。

『もう少しだから、頑張ろう・・・』

そう心に言って、また一歩進みだしたわ。



     ???30分後???

「やっと街の前にたどり着けたわ・・・」

時刻は夕暮れ頃になってしまっていたわ。

だけど、そこは人で賑わっている、柔らかい雰囲気の街だったの。

「さあ!今日は安売りの日だよ!」

そう店の店主が言うと、直後に人で埋め尽くされるほどだったもの。

「お嬢さん、街の中には入らないのかい?」

急に背後から声が聞こえたから、私は一瞬硬直してしまったわ。

「あ、入ります。すみません」

「?どうしてあやまるんだい?」

そう言われると顔が真っ赤になるほど恥ずかしくなったの。

街へ入ると急いで宿を見つけて、今日のことを日記に書いたわ。

「今日だけでいろいろなことがあったわね・・・」

外を見るとすっかり夜。日記も書き終わった私は寝ることにしたの。

「おやすみなさい、母上」

そう言って私は眠り始めたの。

後書き


作者:ルカナ
投稿日:2010/10/07 14:01
更新日:2010/10/24 00:27
『ストーリー・オブ・ジャスティス』の著作権は、すべて作者 ルカナ様に属します。

目次 次の話

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