十周年にあたって
いつの間にやら大台に突入。とはいえ、何かするわけでもありませんが。
というわけで、ついに記念すべき十周年!
そろそろ4コマ界としては老舗といっても怒られないのかな?
4コマ界全体としては大きな変化はありませんでしたが、徐々に変わり始めているものは多くあります。
ぱれっとは4コマ以外の作品の比率が上がり、作品もいわゆるコミカライズ作品が主流に。
他誌連載作品の転用(ゲスト掲載ではなく一度掲載されたもの)などもあり、「4コマも載っている雑誌」になりつつあります。
とはいえ、「氷室の天地」や「未確認で進行形」といった長期連載かつ人気の高い作品も複数抱えており、その存在感は健在です。
きららレーベルではMAXが往年の路線に戻りつつある雰囲気です。
「いのち短し善せよ乙女」「ぬるめた」といったコメディ路線強めの作品が増え、笑いが命の私としては大いに大歓迎。
長期連載作では「あいたま」「川柳少女」が惜しまれつつも完結。
前者の師走冬子先生は元々連載作を複数持ってらっしゃいますし、後者の五十嵐正邦先生もコマ割りの連載「まったく最近の探偵ときたら」が既に7巻まで出ているという人気ぶり。
4コマの新連載が始まるのが一番うれしいですが、既存の連載作も面白いですので、ぜひぜひそちらを応援してさし上げてください。
このサイト見に来られる方ならば師走冬子先生のことはもはや語る必要はないでしょうが、「まったく最近の探偵ときたら」も「川柳少女」以上に全力コメディしていてめさめさお勧めですので。
先生方でいえば4コマから離れて活躍される方々も。
元々オリジナルのコマ割り作品に活躍の場を移されていた岬下部せすな先生が「転生幼女はあきらめない」を、元々コマ割り出身の坂巻あきむ先生は「転生したら乙女ゲーの世界? いえ、魔術を極めるのに忙しいのでそういうのは結構です。」というラノベのコミカライズ版を担当。単行本も発売されています。
4コマではありませんが、それぞれの作風に合った世界観で、のびのびと描かれている様で何よりです。
特に、こういうコミカライズ作品は関係者の会議で「どの先生に描いてもらうのがいいか」と選出されてのお仕事ですので、業界内でも実力を認められているという証明。
先生を応援し続けている側としても嬉しくなります。
そして、近年の4コマ界を語るうえで避けて通れないのが、せかねこ先生。
昨年も語ってはいますが、ついにライフレーベルに殴り込み!
連載数も多いですし、単行本の刊行ペースも相変わらず早い!
加えて単行本のみの描き下ろしも膨大と、びっくりするほどの仕事量。
「勢い」でいえば間違いなく業界屈指でしょう。
雑誌・電子・単行本の全てでその存在感を示し、そのほとんどが複数巻刊行。
もはや一発屋でもないですし、この勢いがどこまで伸びるのか非常に楽しみです。
「やりたいことはやりつくした」と言ってから5年以上。
いまだに続いている我がサイトもとうとう大きな節目を迎えましたが、あいもかわらずだらだらと続けていくつもりです。
4コマを軸に興味や趣味が広がりつつありますが、そこで得た知識や感性が4コマのレビューに再びつながっていることを感じます。
最近はラノベのスピンオフとして4コマ作品が出ることも多いですし、ゲームの紹介としてTwitterに4コマが掲載されることも多いです。
ゲームの紹介4コマはこれまでは公式サイトに掲載されるのは珍しくなかったですが、開けた場で出るようになったのはTwitterの存在が大きいのでしょう。
電子媒体と相性のいい4コマが使われる機会がますます増えそうな気がします。
そんな中から新たなスターが生まれてくるかもしれない。そんな期待を抱かずにはいられません。
一読者として、これからも4コマと楽しく付き合っていきたいです。