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スケッチブック - 5〜6巻

実はそれほど大きな変化が無いのがこの5巻/6巻。
猫サイドではニセさんら猫に関する追加が数匹いるのですが、人間サイドは基本的に変化なし。
といいますか、この作品に関してはいつの間にか人が増えている・・・という感じで、明確な変化というものはありません。
んで、猫側のお話の時は出張版の時と同じようにコマ割り回です。
そういう分け方がされております。
そして、その時は猫が喋ります。
4コマ界でも随一を誇る自然体の作品ですが、唯一猫目線フィルターのみファンタジー仕様です。
そして、メタ的なネタや非現実的なネタも満載です。

この作品の大きな特徴の1つに「それぞれのネタが独立している」というのがあります。
ですが、5巻の第69話は珍しい事に「ハロウィン」というテーマで話が進みました。ホント珍しいです(最近は時々そういう回もありますが)。
同様に、6巻第79話では海に。続く第80話ではバーベキュー。
そもそも、イベント自体が珍しいです。
出張版のショートストーリー(コマ割り)以外ではこうやって1話に渡ってイベントが描かれる事は珍しいのです。

抜群の安定感を誇る作品。
5巻P124の「端書きスケッチブック」にて第1話の時に出したネームが5巻収録の話で使用されている事が語られていますが、それが成立するくらい連載開始当初から現在まで作風に変化やムラが無いという事。
いつ、どの巻の、どのページを開いても期待した通りのネタが展開されている。
それを長期連載で。
それって実は一番難しい事。
凄いなぁ。

本作で一番好きなネタかもしれないのが6巻P59のネタ。
レビューの方でも触っているんですが、本気でまくし立てて最後に我に変えるケイト。
「コジャレタ布か!?」というセリフがまたツボで。
この「日本語の矛盾系」は定番ネタですが、中でもこのネタは大好きです♪
麻生さんとケイトのコンビは大好き♪
6巻P102ではこの2人もさらに次のステージへ。
そういうことやね。
P119でも新パターンが登場しています。

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