変わることのない大人数での群像劇。
話が続いていたり1本ずつ独立していたりの自由な形式がこの独特の空気を生み出しているのでしょう。
主人公である筈の空不在が普通という自由個々に究めり!というくらい自由な作品。
空のクラスメイトズもほぼ準レギュラーとして安定し、その独特の空気が作品に新しい風を巻き起こしつつもすっかり馴染んで。
兄がいなくてもみなもんも単独で普通に出演しますし、OB/OGも普通に出演。
自由だなぁ・・・
学園モノでこれだけ年齢を気にしない作品も珍しい。
そして、この11巻ではこれまでと打って変わってみなもんの登場率が高いです。
特にバレンタインのお話では導入から審査員、そして最も重要なツッコミを担当。
ここにきて重要な役を任されていますね。
続くホワイトデーの回でも登場し、美術部員の扱い方をすっかり分かってきています。
みなもん、実は美術部の多くのメンバーと、しかもそれぞれ別の対応方法を身に着けているマルチに活躍できるキャラ。
涼風コンビに対してはツッコミを、兄に対してはノリのいい妹、空閑さんに対しては同調して真面目な話を、などなど。
ツッコミも緩急をつけて使いこなしていますし、意外と便利なキャラ?
理系人間にとって楽しかったのはP79での「空飛ぶトナカイのこじつけ」。
そう、定番の「どうして空飛べるの?」や「どうやって1日でプレゼントを配っているの?」にこじつけを実施します。
理屈屋はこういうのを考えるのが大好き♪
そして、その粗探しをして、それをまた繕って、グダグダになるまで1セット。
2014年7月に掲載誌のコミックブレイドが電子化した影響で連載もWebに。
そして、コミックガーデンにて先行掲載。
連載形式自体には変化が発生していますが、美術部員たちは相変わらず変わらない日々を過ごしております。