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ぶーぶーかがぶー

作者 えれっと ぶーぶーかがぶー
作者HP
掲載誌 月刊コンプエース(角川書店)
単行本数 1巻(連載終了)
Wikipedia ぶーぶーかがぶー
チャート
内容 人気4コマ漫画「らき☆すた」の公式アナザーストーリー作品。
登場人物の一人である「柊かがみ」と「モノクロブー」というキャラクターを合わせた「かがぶー」を描く異色の作品。
かがみを除く基本設定はそのままであるものの、キャラクターの性格などが大幅に変更されているところもあり、見どころの一つとなっている(特に、メインキャラの一人である「高良みゆき」の変化が著しい)。
原作は空気感重視の作品ではあるが、こちらは終始笑いに徹した作品。
そのため、原作とのイメージのギャップの大きな作品。
とはいえ、アナザーストーリーのため、当然原作を知っている方が楽しめる。

なお、元々はWebサイトで公開され、同人活動に端を発しているが、コンプ連載にあたり、原作者や出版社の公認の作品となった経緯がある。
また、ページ数は少なめである半面、終盤の10ページほど以外はカラーページである。
感想 これを「らき☆すた」と呼んでいいのか?
多分、「アナザーストーリー」もここまで来ると別の作品と言っていいと思います。というか、別モノです(もちろん、いい意味で)。
正直、ここまでぶっ飛んだ作品というのは大好きです。もう、攻めに攻めた笑いです。

ここまで違うと原作がどうの、は関係ないかもしれません。でも、当然ながら原作を知っている方が何倍も楽しいです。
なぜなら、「原作の設定を残したまま、如何にぶっ飛んだキャラクター性に仕上げているか」が見所の一つだからです。
個人的に一番好きなのはみゆきさんですね。
ええ、こちらのみゆきさんはホント、活き活きしてらっしゃる(イイ意味で)。
他の皆さんも、こなたとつかさとゆたかちゃん以外は別人と言っていい程ですよね。
原作と全く違うベクトルの作品ですので、受け入れられるかどうかは評価が分かれるところです。
「別の物」と割り切って考えると、一つの作品としては面白い、っていうのが個人的な評価です。
同人活動発進の独特のアグレッシブなネタの作品です。
そのため、原作にある「日常を切り取ったような穏やかな雰囲気」はありません。
原作と同じ空気を求めて手にする作品ではないです。

ネタはかなり独特です。いわゆるフリーダム。
「どこをどうして、どういう発想でこうなった?」と思わず二度見をしてしまうようなネタです。
特にみゆきさんのネタは「どういう発想やねん!」と、かがぶーだけでなく読者までツッコミを入れてしまいそうなくらいシュールなネタが多いです。
多分、元々が同人という自由の利く世界から生まれた作品だからこそ、この自由で他にはない独特なネタと世界観が生まれたんでしょうね。
こうやって良作が発掘され、一般的に手にしやすくなるのはありがたい事です。
単行本 発売日 ・1巻:2010年3月18日 試し読み
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