全ての萌え4コマの原点。それはこの作品です。
萌え4コマの最古参であるきららすらまだこの世にない頃に連載され、超人気作となり、アニメ化もされ、その人気絶頂の中連載を完結させた伝説の作品。
当初は単行本4巻でしたが、その後加筆修正を加えた「新装版」が出ました。
新装版では学年毎に区切っており、ここではそれに合わせて各学年毎にセパレートレビューしていきます。
というわけで1年生から!
当然ですが、旧単行本と新装版はかなり違います。
ですが、その中でも最も違いの大きいのがこの1年生。
連載開始直後という事で絵だけなく様々な事が違い、それらが修正/変更されています。
新/級のどちらが好み化はそれぞれ次第ってことで。
同じネタでも「魅せ方」によって全く違う印象になるんだなぁ・・・という事を強く感じます。
両方を持っている方は是非是非見比べてみて下さい。
特に画風や見せ方はホント変わったなぁ・・・
1年生の前半はほとんどが描き直されています。中頃からはそうでも無くなりますが。
偶像劇の特徴とでも言いましょうか、連載開始当初から変わらぬ空気。
安定感抜群の最強作品です。
智・よみ・榊らは当初から。
ちよちゃんと大阪は途中(といっても序盤だが)から参戦。
加えて、「1本ずつネタが独立」の場合と「学校行事等で1話に渡って話が繋がっている」が混じっています。
前者の場合は特にこの安定感が重要になって来るのですが、ブレません!
ホントに何気ない女子高生たちの日常。
体育祭や文化祭といった行事もこなしていきます。
そのため、行事に関しては3年間いつも決まったタイミングでそのイベントが行われます。
上記のような学校行事や夏休みにはちよちゃんちの別荘へ行ったり。
この1年生でこの作品の基礎は全て固まっております。
突飛なネタなど何もなく、ただひたすらに賑やかな彼女達の日常。平穏で、どこかで本当にいそうな女子高生たちの日々。
かつての「ギャグ漫画」とは明らかに一線を画した独特の空気。
この作品がこの時点で完成させたこの空気はこれからのち多くの作品に多大な影響を与えます。
ホントに「日常を切り取った」という言葉がここまでぴたりとくる作品は他にないでしょう。