作者 | あずまきよひこ | ![]() |
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作者HP | よつばスタジオホームページ | |||
掲載誌 | 月刊コミック電撃大王(メディアワークス) | |||
単行本数 | 4巻(連載終了) 新装版 3巻 大阪万博 |
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Wikipedia | あずまんが大王 | |||
アニメ | StarChild J.C.STAFF |
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チャート | ![]() |
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内容 |
いわゆる「萌え4コマ」の元祖と言える作品(それ以前からそう呼べる作品自体は存在したが、このジャンルがメジャーになる最も大きなきっかけとなった)。 ごく普通の女子高生たちの日常を描いた4コマ作品であり、後にアニメ化もされ一大ブームを巻き起こした。 特に主人公というものは存在せず、数名の女子高生とその周囲の人間を描いた群像劇のような形をとっている。 分かりやすい展開と日常性、そして“間”をうまく取り込みウィットに富んだ作品に仕上がっている。 特に主人公を定めない群像劇であり、以下の女子高生グループや教師の日常が描かれる。 美浜ちよ:飛び級高校生で天才でお金持ちで素直な完璧超人 榊:クールで無口でホントは可愛いもの好きの猫に嫌われる長身美女 滝野智:元気なトラブルメーカー・ボンクラーズ 水原暦:眼鏡でツッコミで智の幼馴染 春日歩(大阪):おっとりぼんやりした穏やか系大阪人・ボンクラーズ 神楽:運動神経抜群のおバカさんだが時々とっても純粋・ボンクラーズ 谷崎ゆかり:ボンクラーズと波長の合った賑やかでいい加減な友達先生(英語教師) 黒沢みなも(にゃも):ゆかりとは腐れ縁で保護者で生徒の人気が高い先生(体育教師) 萌え4コマ作品の草分け的存在であり、その後出てきた全ての「成功した4コマ作品」が通るべき道をほぼ確立した存在。 キャラクターや立ち位置、その関係性なども、この作品に大きく影響を受けたのであろう作品が多く見られる。 原作のヒット・アニメ化(短編ではあるが映画化もされた)・グッズ・アンソロジー・惜しまれつつの完結、そして大阪万博によるその軌跡の紹介。 現代の4コマを語る上では避けて通ることのできない作品と言える。 時系列は現実世界と完全にリンクしていたため、メンバーの卒業と共に人気絶頂の中で完結した。 |
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感想 |
おそらく、最も純粋な形の唯一真の「萌え4コマ」ではないでしょうか。 正直、あまりにも有名すぎて「わざわざ私が紹介する意味もないのでは・・・」とも思っていたので、なかなか手を付けなかったのですが、やはりこういうサイトでこの作品が無いのはあまりに不自然だろうということで、思い切ってレビューしてみました。 当時は4コマに興味があったわけでもないですが、それでも普通に読んでいました。 それくらいメジャーで自然に手にする作品だったんですね。 ホント、クセが無くて読みやすいです。 ごく自然な女子高生を描いた作品という感じで、流石は一つの時代を築いた作品といったところです。 笑いに走りすぎない、萌えに走りすぎない、突拍子が無くない。全体的にバランスが取れた作品だと思います。 「実際にいてそうな普通の女子高生たちの日常」が描かれていますので、非現実的なネタは基本的にありません。 唯一、「ちよちゃんという存在」くらいでしょうか。 飛び級で、10歳で高校一年生になりました。 それを除けばごくごく普通の緩やかな日常。 賑やかなクラスメイトがいて、個性的な先生がいて、学校の行事があって・・・ その中の愉快なやり取りが描かれています。 また、“間”を見事に操っていることも特徴。 大阪のネタに多いのですが、むやみやたらにネタを詰め込んだりセリフを重ねるのではなく、空間を含めた“間”を巧みに使うことで笑いを増幅させています。 やはり、これが出来る方というのは総じてレベルが高いです。 個人的にはその「大阪」の存在が大きかったですね(人気も一番だったと聞いておりますし、某イベントでも「大阪メイン」でしたしね)。 キャラとして面白いですし、大阪人全員がやかましいわけではない。こういうおっとりした人間もおるんや、ということを全国に知らしめてくれました。 流石は兵庫県出身で大阪の大学にも1年在学されたあずま先生、分かってらっしゃいます。 |
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雑記 |
上でも触っている「大阪万博」ですが、これはあずまんが関連の軌跡を纏めた、いわゆるムック本です。 その中で、多くの作家さんがあずまんが大王を描いていはります。いわゆるアンソロジーです。 ええ、そりゃあもう豪華な作家さんばかりで、それだけでも価値アリ!ですよ。 私も蒼樹うめ先生やsaxyun先生、カヅホ先生やすか先生や大沖先生に惹かれてこの本を注文した人間です。 ちょっと値は張りますが、アンソロジー部分だけでも普通の単行本くらいのボリュームがあります。 興味のある方は手にされはいかがでしょうか。 少なくとも、私は納得の内容でしたヨ♪ |
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さらに雑記 |
通常版と新装版の違いですが、結構大きいです。 まず、画風が現在のあずま先生のものになっています(=描き直されてます)。 画風・・・びっくりするくらい変わっています(みんな、別人です)。 初期の分(1年生前半部)は特に、ほぼ全てと言っていいくらいの量を。 んで、後に描かれた『補習編』の内容が同じ時系列の位置に追記されています。 さらに、タイトルやネタの一部が修正されていたり、オチが変わっていたり、完全に刺し変わっていたり・・・ 印象としては、全くの別物というわけではないですが、別の作品であることは確かです。 特に初期の分は作品の印象がかなり違います。 それぞれを読み比べるとなお一層あずまんがワールドにどっぷりはまれます、という感じですね。 下記に大きな相違点を纏めます(ある程度の小さな差異や絵の変化は除きます) 1巻P38 :一年生P38:2本とも 1巻P51〜:一年生P51〜:コマ割り回 1巻P76 :一年生P76:2本とも 1巻P78 :一年生P78:右(大筋は同じだが変化が大きい) 1巻P160 :一年生P160:1ページ丸々 一年生P215〜230:補習(追加) 2巻P58 :二年生P10:右 2巻P93〜 :二年生P49〜:コマ割り回 2巻P121〜:二年生P79〜:コマ割り回 二年生P249〜264:補習(追加) 3巻P89〜:三年生P153〜:コマ割り回 3巻P160 :三年生P38:1ページ丸々 三年生P99〜114:補習(追加) 一年生分は変化が大きいです。 |
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さらにさらに雑記 |
かつてあずまきよひこ先生のサイトでアシスタントの募集をされた事があります。 それを含め、読者からの質問に先生が幾つか答えているコーナーがあり、面白い返答だったのを覚えています。 質問に対して、作中のコマを使って答えて、それに文章を添えてらっしゃいました。 その使うコマが非常に上手くネタになっていて、印象に残っているのです。 あくまで「私が覚えている範囲」ではありますが、どのようなものかご紹介。 アシスタントってどんな事をするの? → 3巻P81左3コマ目(二年生P199左3コマ目) 当然、ちゃんとコメントで説明されてましたよ。 榊や神楽の下の名前は? → 3巻P115右4コマ目(二年生P235右4コマ目) これに関してはコメントなしでこのコマのみ。シュール! 主人公は誰ですか?ちよちゃんですか? → 4巻P77右4コマ目(三年生P141右4コマ目) 群像劇で、特に主人公は定めていないという旨のコメントが添えてありました。 ん〜・・・記憶にあるのはこれだけです。 全部でどれくらいあったのかとかも覚えていないですし・・・ なにぶん、4コマファンになる前の事ですので。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2000年2月10日 ・2巻:2000年10月27日 ・3巻:2001年9月10日 ・4巻:2002年6月10日 ・新装版・1年生:2009年6月11日 ・新装版・2年生:2009年7月17日 ・新装版・3年生:2009年8月18日 ・大阪万博:2009年10月27日 |
●試し読み | |
関連項目 | ●ジャンル | ・アニメ化 | ●チャート | ・万人ウケ(高い) |
●データ |
・関西のキャラクター ・身長 ・資格(普通自動車運転免許) |
●作品研究 |
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●作者別 | ●各巻感想 |
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