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蝶のように花のように

作者 柳瀬ルカ 蝶のように花のように
作者HP CRUSH
単行本数 1巻(連載終了)
掲載誌 まんがタウン(双葉社)
Wikipedia
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チャート
内容 OLである「西野彩香」の隣の席には女子から絶大な人気を誇る同僚がいる。
「神田一希」。 朗らか株式会社社員。容姿端麗、物腰柔らか無類の女好きでフェミニスト。女子社員にモテモテ。 そして、女子である。

神田一希生々しいネタ
神田一希(P17・3コマ目)生々しいネタも(P81左4コマ目)

括りとしては『百合作品』ではあるが、片方がいわゆる『男装の麗人』。
そのため、萌え4コマ誌で展開されるような百合とはまた毛色が違う。
女子にモテモテな一希とそんな一希になぜか好かれている彩香。
一希への想いがあふれ出し過ぎている後輩「大島唯」や一希の元カノの「山村美喜子」も入り乱れて・・・
ちょっとお馬鹿で大人なドタバタオフィス百合コメディここに開幕!

1巻終了後も連載が続いたが、2巻は出ない事が明言されている。
感想 百合4コマだけど百合4コマっぽくないところもあり、何も知らない子供ではなく大人でオフィスで、そしてたまに生々しくて。
なんだ、この百合4コマはっ!面白いじゃないかっ!
一風変わった作品が多いタウンの作品の中でもいい感じに「他と違う!」を感じさせてくれます。
ネタの多くは一希の異常なモテっぷりと周囲のコネコちゃん達の過熱ぶり(大島さんに到っては昼ドラレベル・・・)。
そして、一希のおかしくて真剣なフェミニストっぷり。
それに対して彩香がツッコミを入れます。
山村さん関連になるとまたテイストが変わって・・・
登場人物は女性ばかりですが、単なる百合ではありません。

モテる。兎に角モテる!
でも、全く嫌な感じがしないのは全ての女性の想いに対して常に真剣勝負だからなのか、それ相応の苦労をしていながら全くそれを何とも思っていないからなのか、本人が明らかにアホだからなのか。
狂気的な想いすらも「こまったコネコちゃんだよね」で済ませてしまうのは流石というかなんというか・・・
ホントにもう、全く憎めない不思議な魅力があります。
加えてなんだかんだで一途。
女子を口説いたりはするものの、それは礼儀として(?)。もしくはそれ以上に自然な行為。
本気(本人は全て本気だと言いそうですが)なのは彩香に対してのみ。
「彩ちゃんにだけ特別だよ」
常に彼女の気を引こうと奮闘する姿が彼女のアホっぽさをさらに引き立てています。
うん、どれだけモテモテでも絶対この人憎めないわ。

彩ちゃんは特別全力投球
彩ちゃんは特別(P60右4コマ目)ジゴロの鑑なのです(P25・4コマ目)

他の萌え4コマ誌でよくある百合作品とは違います。
当人たちが大人ですし、舞台が職場。
「元カノ」や生々しいネタなど。
そういったものがライトな感じで描かれたりもします。
ええ、ライトです。さらりとしています。なので読みやすい!
まあ、一希と山村さんの「へヴィな思い出」もありますけどね。あたしは結構好きです。
いわゆる「女子がキャーキャー言うヅカ的女子」であり、ちょっと生々しいネタも。
そういった意味で「女性向けテイストを含んだ百合作品」なところがあるかもしれません。
あとがきで先生ご自身もおっしゃられていますが、「一風変わった百合4コマ」と言えます。
いつもとちょっと違う百合を求める方々、その答えはここにありますよっ!
雑記 一希の格好は「男性っぽい格好」ではなくちゃんとした「男装」です。
この男装にもしっかりと秘密があります。
それは彼女の過去に関わっていて・・・
その辺りの設定もしっかりとあります。下地のしっかりした作品です。
こういったお話については先生ご自身のブログで。
単行本 発売日 ・1巻:2011年11月11日 試し読み
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