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ぽてまよ - 1巻

この1巻は「もえよん」時代。
そして、雑誌の廃刊に伴い掲載が「コミックハイ!」に移り、2巻からはそちらでの連載分です。
そう、綺麗に1巻と2巻で連載先が異なるのです。
「もえよん」は他にも多くの良作を輩出。時代が追い付いていなかったのかなぁ・・・

ベースはぽてまよという不思議生物との賑やかな日常。
それと同時に、ラブコメとしての側面もあります。
ただ、「コメ」成分が大部分。基本的に相手がにぶちん&朴念仁&天然の素直君。
進展のしようがないというのが主な原因。
なかなか思いの伝わらない上に、かなり奥手ななっちゃんですが、唯一積極的なのが「恋のおまじない」。
これも彼女の定番ネタの1つでございます。

初期のぽてまよなっちゃんのおまじない
第1話のぽてまよ(P11右1コマ目)なっちゃんのおまじない(P38左3コマ目)

連載初期の絵はホント今と全く違います。というか、第1話と第2話の絵の違いが大きいです。
先生の初の連載&初の4コマだったんですね。
で、当初とそれ以降の違いといえば・・・ぽてまよの頭。いえ、中身ではないです。
第1話では看護帽を被っているんです。
でも、2話では無くなりました。
なぜなら、頭の上は「とり」の定位置になるから。これに付いてはP33でも語られています。
そしてこの第2話。素直のクラスメイトはほぼ揃います。ぽてまよもいますしぐちゅ子も登場。そして、前述のとりも。
それ以降もこの巻の中頃で父の森山皇大さんや、みかんの弟の哉純も登場しますが、基本メンバーとしては大きな入れ替えがあまりありません。
ただ、時間の経過があるタイプの作品のため、それによる設定の変更やキャラクターの追加があります。
そう、キャラクターそのままに設定が変わったり強化されるのが特徴。この1巻でもP87〜 は1年進級して中学3年生!
特にむったんは・・・
萌え4コマではホントに珍しいBLネタ・・・
「BLと勘違いされている」ではなく、ガチ。ただ、本人ではありません。ターゲットの方です。自覚はありませんが。
この巻ではまだ本格的にそちら方面のネタはスタートしていませんが、その片鱗が・・・
そして、ねねのドレイに・・・
自爆とはいえ、これで彼の運命は大きく変わっていきます。
さらに、元々のデフォルト属性として「ぽてまよ大好きだけど報われない」。
結果として、「誰とセットで出ているか」によって幾つもの性質を持つ特殊な立ち位置のキャラクターになりました。

京ちゃんとぐちゅ子ドレイ生活の始まり
ドレイ生活の始まり(P68右4コマ目)京ちゃんとぐちゅ子(P67左3コマ目)

実はこの巻で一度「ぽてまよとは何か?」がテーマとして描かれています。
実はこれ、当たり前の様で凄く深いテーマだったり。
不思議生物がいる日常モノ。こういう作品ではその「不思議生物」の存在をどう扱うかで作品の雰囲気や方向が大きく変わってしまいます。
彼女達の存在にはちゃんと設定があり、それが最終5巻で大きな要素になります。
が、ここでは深く触れず、結果として「素直の天然さ」が強調されるエピソードとなりました。
彼にとっては彼女が何者かなんてどうでもよく、一緒に過ごす日常の方がずっと大事なんですね♪
ある意味、京ちゃんも不思議生物ですが。こちらは頭の中が・・・ですが。
この子好きやわ〜。
頭の中がどうなっているのか、ホント独特な子。
「母性溢れるアホの子」って最強です。
クラスメイトからすれば「お菓子作りが得意で頭の中が不思議な子」で、ぐちゅ子からすれば「優しくて世話を焼いてくれる人」。
ヤバイ、そりゃ最強キャラだ。

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