4巻のメインはなんと言っても学生のイベントの連続!
3巻から引き続き修学旅行からスタート。そして、受験騒動に卒業式。
ドタバタの修学旅行は京都/奈良を舞台に展開。
ゲストキャラのガイドさんと共に、ぐちゅ子も途中から合流してさらに賑やか。
普段と違う場所で、普段とは違う皆の一面。
でもやっぱり賑やかなのは変わらず♪
大きなイベントの中で、ちょっとずつお互いの距離を近づける人もあり、道を踏みはずす人もあり・・・
ラブコメは相変わらず進展中ですが、BLネタもおかしな方向に進展中・・・
薫よ・・・君はどこへ行こうとしているのか。
萌え作品では珍しいBLネタ。ガンガンに進展中(?)です。
おまけにむったんと素直も怪しい雰囲気に・・・
こっち方面掘り進めちゃうの?という展開です。
そして、哉純のシスコンも暴走加速!
哉純よ・・・君はどこへ行こうとしているのか。
ラブコメ成分の多い作品ではありますが、「普通とは違うラブコメ」がたっぷりと詰まっている作品なのです。
ホント・・・後者はともかく前者はこの作品ならではです。
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BLネタ加速中!(P77・4コマ目) | | 女子という生き物(P112右4コマ目) |
女性作家さんらしいネタも多いですよね。ラブコメも女性らしいドタバタ具合ですし、BLネタもありますし。
3巻の文化祭も、男性だと「かわいい女子やぽてたちだけ」だったんでしょうね。
あちら方向のネタはやはり女性ならでは。
この巻でもP50左4コマ目やP58右4コマ目やお正月の「先走り」ネタとかは「女性ならでは」という感じがします。
や、そんなところに女性らしさを感じてどうするんだって話ですが。
この手のネタは男性作家さんより女性作家さんの方が好んで使われますからね。人にもよるんですが。
割と女性の方が直球や生々しいネタや表現を好みます。
当然それだけでなく、女の子同士のやり取りも男性作家の描くそれとはまた違う感じですし。
「自分が経験したり間近で見てきた事」と、「想像して描く」はやっぱり違うんでしょうね。
特に男子と女子、しかも思春期。体験しないと分からない事ばかり。
P97〜 のパジャマパーティーとかね♪
そういえば、P77〜 のお正月のお話では絵の感じが突然変わりましたね。
このエピソードは素直が大きな決断をするお話ですし、ちょっと感じを変えたかったのかな?
この巻からは作画の方法も変えられた事があとがきで語られていますし、色々と試行錯誤中だったのかな?
いつもドタバタな様子が描かれる森山親子ですが、この回ではそれだけではなく真剣にお互いを尊重し合う親子としての姿が描かれています。
そして、素直と離れることになる(後にそれが中止になると知るのですが)みかんの葛藤。
色々な思いが交錯するのが青春なのさ!
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時にシリアスに(P83左2コマ目) | | 新しい表情を見せる素直(P14左3コマ目) |
個人的に凄く印象的だったのはP14やP37。
ほとんど感情を表に出さない素直が見せた照れた表情。
3巻P81で京ちゃんも素直の事を「だいぶ変わった」と評していますが、賑やかな面々と自分の事を大切に思ってくれる人たちの中でホントにいい方へと変わっているんですね。
それ以外のシーンでも今までより柔らかい表情を幾つも見せてくれます。
話が進むにつれ、成長を重ね、その変化がゆっくりと表れてくる。
P56ではお茶目な面も見せてくれますし。
5巻ではさらなる変化を見せてくれます。
ラブコメ&成長。
「かわいいだけじゃない」作品です!
あと、個人的に好きなネタはP109の4コマ目。
おバカ2人組。しかも保護者コンビ。
対照的な表情なのに中身がよく似ている2人。
ホントいいコンビだと思います。