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GA 芸術科アートデザインクラス - 3巻

2巻の終盤は美術ネタはお休みだったのですが、3巻の頭の方は再び美術色の濃いお話が続きます。
実は個人的にはこの手のお話の方が好き。
当然キャラクターネタも大好きなんですが、敢えて比較すると美術ネタの方が。
自分が興味のある世界のお話って大好きなんです♪特に、興味はあるけれども深くは知らない世界ならばなおさら。
それに、「GAを読んでる!」という感じがするんですよね。この作品でしか読めないようなネタのオンパレードですし。
P18〜 は私の趣味の1つがカメラという事もあって大喜び。
私の場合はそれを趣味としているので、当然構図やら技法やらは使うんですが、基本はやっぱりP22のキョージュのセリフの様に「自分の心に留まった瞬間を自分の思うように表現する」です。
まあ・・・結果として自分の心はそう変わるものではないですので『似た写真』が多く残ります。
まあ、それが「自分らしい作品」なのかもしれないです。

美術ネタといえばアニメ化の際に真っ先に使われた「ピクトグラム」のお話。
この作品らしさ全開で大好きなエピソードです♪
賑やかしくてそれぞれの個性が出ていてネタとしても面白くて、しかもこの作品らしく美術をテーマにした内容。
特に最後のネタは・・・ホントTシャツにして発売してくんないかな?
P39左3コマ目はノダミキのかな?これ大好き♪

美術ネタも満載ですが、それぞれのキャラクターにピックアップしたお話も盛りだくさん。
特にラストは何かと不思議な所のあるキョージュ。彼女にクロースアップ。
普段とは違う一面を垣間見る事が出来ました。
特にこのお話は如ちゃんとキョージュがメインという本作きっての静かな2名による構成(如ちゃんは動くと別の意味で賑やかな時が多いですが)。
そのため、普段の賑やかなお話とは打って変わって落ち着きのある内容でした。
賑やかなお話と静かなお話。両方描かれる方もいらっしゃいますが、その中でもきゆづきさとこ先生はどちらも本当にお見事!
それでいて「どちらも切れ目なくGAの世界」。
静と動、どちらも間違いなく彼女達の世界なんです。

レギュラーの最後の1人。トモカネ兄ついに登場!
可愛い顔してなかなかの曲者のお兄ちゃんです。
うん、大人しそうな男子が一番の曲者ってことありますよね。
で、このお話で劇団ノダミキと美術部が本格的にコラボします。
これまでニアミスや如ちゃんだけ接触はありましたが、両グループが全員で絡むのは初めて。
とはいえ、直接会うわけではなく「お化け屋敷とそのお客さん」みたいな構図です。
まあ、総勢10人となると4コマのコマというのはあまりにも窮屈。
形と大きさが決まっているコマでページも限られる。そうなるとフルコラボというのは本当に難しいと思います。
「賑やか」なのはこの作品らしいですが、「ごちゃごちゃする」や「やかましい」はこの作品っぽくない。
そうなるとそれぞれから数名が出てのコラボや、1〜2人がもう片方のグループに入って・・・というこのスタイルが基本になるんでしょうね。
というわけで、実は現在(2013年1月)でもこの1回のみの全員参加のコラボ。
お楽しみ下さい。

今回の美術解説はデザイン。
一口にデザインと言っても色々あるのですよ。
実は色彩や美術の資格っていっぱいあります。
このデザインにしてもその種類によって必要な知識や関連する資格も変わって来るんですね。
劇団ノダミキの5人が取った「レタリング検定」はP9の「タイポグラフィ」に関連し、
P64の「インダストリアル」だと私も持っています「カラーデザイン検定」、とかですね。
いやはや・・・やはり美術は奥が深く、幅が広い。
それだけに、案外自分達が専攻している勉強やお仕事も美術に関連している・・・ってこともあるかも。
この作品を読むと、身近にあるデザインや美術。そういったものに気付かされます。
この本もそうですし、それ以外でも全ての製品にデザインは関連しています。それこそ製品でなくてもピクトグラムとかには毎日お世話になっています。
特定のテーマを持った作品はそのテーマに触れた時に作品の事を思い出す事があります。
私も弓を握る時に某弓道漫画を思い出したりします。
そういった意味では、最も私達の身近に溢れているテーマを扱ったこの作品は「最も身近に感じる事が出来る作品」と言えるのかもしれません。
だからこそ、愛さずにいられない作品なのかもしれませんね。

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