3巻にて宮子プレゼンツの「お品書」、つまり目次のコーナーが登場。
「4人でのひだまり」としての完成形ともいえるのがこの3巻。
2巻に引き続き大きな変化が無く、非常に安定している時期でもあります。
原作のエピソードのほとんどはアニメに使用されていますが、なぜかこの巻のクリスマスのお話だけはアニメで使用されず。
個人的には好きな回だったので、「どうしてかな?」と気にはなっていますが。
サンタゆのっちやトナカイ宮ちゃんはアニメ向きなんじゃないかとは思うんですが。
ただ、OPの一コマではちょこっとサンタが登場していましたね。♪バーグラベ〜ル
色々とアニメ向きではなかったのかな?
逆にアニメになって魅力が増したな、と感じたネタはP90の「バラバラバラ」。
動きや「ちびキャラ風の声」が加わることで原作とはまた違った良さが出て、媒体によってネタの生き方が違うんだなと感じました。
P91の「発散」も動きがあることで「分かりやすいネタになった」という感じですね。
この巻でのお気に入りネタといえばP25の「過敏に反応」。
ヒロさんの体重ネタはお約束ですが、この変化球はツボに入りました。
あと、P58「プラカード」の1コマ目で宮ちゃんの頭にたんこぶ。
こういうふとしたワンシーンネタも大好物でございます。
作風もあって爆発的な笑いのある作品ではなく、雰囲気と合わせてネタを加速させる!という作品だと感じています。
それだけに作品全体の優しくて柔らかい雰囲気と、ナイフのように切れ味鋭いシュール系のネタは相性抜群。
笑いの基本である「緊張の緩和」をたった4コマの中で形にしているんですから。
有名なお話ですのでご存知かもしれませんが、念のため。
P111の「賢者沙英」の元ネタは「賢者の贈り物」というオー・ヘンリーの超有名な短編小説です。
有名な上にあちこちでオマージュされている歴史を超えた名作です。
で、この巻では益子先生本格参戦。
この作品ではゆのっちたちのクラスメイトや先生方、メイン以外のキャラは自然と登場するも名前の発表は無し。
その後のお話でこれまた自然に会話の中に登場・・・という事がほとんど。
益子先生も当初は名前不明での登場です。
本作一番の苦労人・・・頑張れ!
2巻の感想でちょこっと書いた「夏目と沙英」ですが、P92でちょっと描かれています。
アニメ観ずに読むと同級生たち同様に「なんで夏目は慌てたり嬉しそうにしたりしてるの?」となるかもしれませんね。