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ひだまりスケッチ

作者 蒼樹うめ ひだまりスケッチ
作者HP
掲載誌 まんがタイムきららキャラット(芳文社)
単行本数 10巻(連載中)
Wikipedia ひだまりスケッチ
アニメ TBSアニメーション
ラジオ ひだまりラジオ
チャート
内容 タイトルにもなっている“ひだまり荘”と“やまぶき高校”を主な舞台に、高校生たちが美術について学んだり、何気ない日常を過ごしたりする日常系4コマ。
きららキャラットの看板作品であり、表紙はこの作品とGA芸術家アートデザインクラスが代わりべんたんで飾っていた(2004年12月号から「Aチャンネル」がアニメ化に伴い表紙を飾る2010年12月号までずっと)。

新入生で背が低くて何事にも一生懸命な「ゆの」・天真爛漫でいつも腹ペコの「宮子」。2年生の家庭的な皆のお母さん「ヒロ」・プロの小説家で男前な「沙英」が主な登場人物。
さらに4巻からは新入生としてはっきりしたもの言いの「乃莉」と小動物系の唯一の普通科生徒「なずな」がやまぶき高校に入学・ひだまり荘に入居し、レギュラーとなる。
絵がとても優しくて可愛らしく(“へちょ絵”という独特のキャラをデフォルメした絵が特徴)、内容も思わず微笑んでしまうようなあたたかいお話。
それでいて大阪人である管理人が悶絶するほどの笑いが随所にちりばめられている。
初期は時間がいわゆるサザエさん時空となっており、何度も季節が巡っていた(文化祭や体育祭などの季節毎のイベントは各1回のみ)が、4巻(アニメでは第3期)にてゆの達が進級をし、3年生(「有沢」とアニメでは放送部部長だった「藤堂」)が卒業、新入生である「乃莉」と「なずな」がレギュラーに加わって以降は、時間がゆっくりと流れる時間経過となった。
基本的に読み手を選ばない良作で、絵的にも内容的にも誰が読んでも優しい気持ちになれるステキ作品。
4コマ漫画らしい4コマ漫画かつ、癒しを与えてくれる優等生。

現在までに4度アニメ化しており、その度にインターネットラジオでも番組が放送されている。
また、OVAもアニメ放送終了後に毎回発売され、放送直前にもファンディスクが発売されている。
さらに、ラジオ放送を纏めたCDまで発売されるなど、その人気はきららのみならず、4コマ作品としては異例のものと言っても過言ではない。
なお、キャラットのVol.4(2004年4月号・当時はきららの増刊扱いかつ隔月発売)から連載スタート。
現在キャラットで連載中の作品としては最古参の作品(本作以外は全て2005年11月号の独立創刊号以降の連載開始)。
また、連載開始以来2011年12月号まで7年以上休載が無かったという超優等生作品。
感想 4コマ好きになったきっかけの作品なのでレビューも最初に書きました。
つまり、私の4コマ好きとこのサイトの起源でもあります。
まあ、このような弱小サイトで語らずとも、この作品は“超”が付くくらい有名だとは思いますし、この作品専門のファンサイトも多数あるでしょう。
アニメ化した作品は爆発的に有名になりますが、本作は4度もアニメ化。そりゃ有名にもなりますよね。
どの作品でも原作派の私ですが、この作品に関しては、アニメはアニメで別のものとして好きですし、ラジオはラジオで別のものとして好き、という個人的にはかなり画期的な作品です。
言うまでもなく、原作が一番、ではありますが(アニメでは“オトす”意識が弱く、ほのぼのとしたお話が綴られる・・・という印象が強いですので)。

アニメでもそうでしたし、一般的に“萌え4コマ”というイメージが強いと思います。
圧倒的癒し系の画風や、キャラクター達の性格。その他、多くの要素を見てもそれは揺るぎないものでしょう。
ただ、個人的にツボにはまったのは本作での“ネタ”の部分です。
勿論、癒される画風も好きですよ♪というか、この画風でこのネタだから・・・なのかもしれません。
というわけで、印象では原作は「可愛さと癒しと面白さのハイブリッド」で、アニメは「面白さをセーブして、萌えと穏やかな雰囲気増量」という感じでしょうか。
結構ネタ色の強いお話などはアニメではカットされることが多いですしね(OPのアニメーションでちらりと描かれることもありますが)。
3巻P15〜のクリスマスのプレゼント交換のお話は好きだったんですが、アニメではごっそり無かったことになっちゃってますね(入学直後の歓迎会での飲酒は流石にカットは仕方が無いでしょうけど)。
逆に、夏目のネタに関しては「アニメを見ていることありき」という感じがします。
原作では出番が少ないため彼女の本心を描いたシーンが圧倒的に少なく、逆にアニメではかなり大量に描かれているんですね。
そういうわけで、夏目の沙英さんに対して素直になれない気持ちを知っていないと分からないネタ・・・この辺りはアニメとセットのような気が(アニメではサブキャラクターの登場がごっさ増量されていますからね)。
また、シュールなネタも結構見られます。
可愛らしい画風でインパクトのあるネタ。このギャップが破壊力抜群の笑いを生み出すわけですな。
好みのネタについは各巻の感想を別に描いていますのでそちらで。
全体的に宮ちゃんの自由な発想から生まれるネタが好きです。最近は乃莉スケさん絡みのネタもお気に入りが増えています。
乃莉っぺ・・・常識人に見えて、意外とボケメーカーなんですよね(全くの悪意無しで思ったことがすぐ口に出ちゃう上にひとこと余計。なんて素敵スペック♪)。
そういえば、アニメでの乃莉ちゃんの声優さんは関西弁を使える人にしてほしかったな・・・というのがこっそりの意見(本作唯一の関西出身キャラです)。
今後も関西弁を使うシーンは増えるでしょうし、どうも違和感が・・・
とは言え、現在の声優さんでイメージが出来上がっているので、ぜひ、声優さんに言語指導を!・・・ダメっスか?

絵の感じは初期から1巻の終わりにかけてかなり変化している印象です。
本作の最大の特徴である“へちょ絵”(文字で説明出来にゃい・・・可愛らしい独特の絵です。)も登場は意外と遅く1巻の後半(夏祭らへん?)。
“それっぽい絵”は初期から出てきていますが、明確に「へちょ絵や」と認識出来るのはその辺りからでしょうか。
幾つか特徴がありますからね。目・頭身・顔の底面が一直線、などなど。
それ以降は大きな変化もなく現在も絶賛連載中。

最初にこの作品に出合えてホントによかったです。
この作品に出会わなかったら4コマ漫画に興味を持たなかったでしょう。それくらい好きです。
色々な意味で、人生を変えて頂いた作品です。
雑記 ※アニメは今のところ3期まで放送さており、その度に当然ですがサントラも発売されています。
このサントラのジャケット、実は全てビートルズのCDのパロディーなのです。
1期のジャケットは「アビイ・ロード」。
2期(×365)は「HELP! - 4人はアイドル」。
3期(×☆☆☆)は「A Hard Day's Night - ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」。
こりゃ確実にスタッフの中に重度のビートルズファンがいますね。

で、ここからは「重箱の隅をつついて遊ぶ」のコーナーなのですが、
アニメ3期のサントラ、『ひだまり・でいず・ないと』のジャケット、なずなちゃんのリボンが美術科仕様になっています(本来は普通科の生徒なのでリボンが違う)。
や、だからなんだ、って言うほどのことですが。
さらに雑記 ちなみにインターネットラジオの「ひだまりラジオ×☆☆☆」の第11回で私のネタが読まれました(ラジオネームも“乃凪いるか”です)。
感動でラジオなのに画面を凝視しちゃいました。
しかも、そのネタで話が広がっていたので軽く悶絶していました。
いや〜、いい思い出だ。
さらにさらに雑記 上記のチャートに「先生がマルチタレント」という項目があるように、先生は作品絡みで幅広い活躍をされてます。
アニメでは「うめ先生」役で声を当てたり、ラジオにも出演。CDも出し、イベントにも登場。
当然、漫画家やイラストレーターとしても仕事をしており、まさにマルチタレント(若しくは、神)なのです。
ちなみにファン(ひだまらー)からは「うめ先生」や「うめてんてー」や「ウメス」と呼ばれています。
で、私は・・・何となく下の名前で呼ぶのも「や、親しい間柄とかでもないし・・・」というわけで、「蒼樹先生」と他人行儀な呼び方をしています。
や、他人行儀というか・・・正味で他人なんですが。
う〜・・・こういうのってやっぱり愛称で呼ぶべきなんでしょうか?
SMAPの木村拓哉さんのことも「木村さん」と呼んでいますし(こちらはご本人が“キムタク”と略されるのが嫌いだと聞いたので、なんですが)
ただ、阿澄佳奈さんは「アスミス」です。はい。
・・・我ながらなぜか知りませんが、この方だけはそう呼ぶのが正しいような気がして・・・
さらにさらにさらに雑記 ひだまりラジオのOPでアスミスが「ペルソナに運命を左右された兄弟達の運命の歯車が今回り始める」と言っているのは、
MBSのホームページの番組紹介で、「ひだまりスケッチ×365」の紹介文が上の文言になっていたからなんです。
実はこの文言、「ペルソナ 〜トリニティ・ソウル〜」という別の番組の紹介文なんですが、どうやらスタッフさんが間違ったようで。
その事がひだまりラジオ×365の第8回でお便りとして報告され、
それ以降決まり文句として定着しているんですね。
さらにさらにさらにさらに雑記 きらら作品は時にノベル版が出ます。
きらら姉妹誌の代表選手である本作でも当然出ているわけでして、今までに2作品が出ています。
「ひだまりスケッチノベル ようこそひだまり荘へ」「ひだまりスケッチノベル ひだまりSchool Life」の2作品。
両作品とも、2007年に出ているので、単行本2巻までの内容を基準にして書かれています。
そして、どちらもショートストーリー集です。 「落花流水」も2巻までが出ている段階でノベル化。そういうタイミングなんでしょうか?
さらにこの頃「ひだまりスケッチブック 〜ビジュアルファンブック〜」というイラスト集も出ています。
で、最初にアニメ化されたのもこの年(アニメ化の決定自体は2006年)。
で、この年のコミケのきららが作成した合同イラスト集にも参加で・・・
・・・おおう!?2007年は蒼樹先生大忙し!
さらにさらにさらにさらにさらにさらに雑記 本作に登場する「正の湯」の入浴料金は2巻P24で分かるように400円です。
が、アニメではハニカムの第2話でも分かるように450円。
・・・どこピックアップしてんだ、って話ですね。
で、こう違いがあると「なんで違うんだ!」なんて方もいらっしゃるかもしれません。
が!これには事情があるのです。
というのも、入浴料金というのは各地の浴場組合と知事の許可によって決定しています。
そのため、都道府県ごとに銭湯の料金がそれぞれ違いますし、物価に合わせて改定されます。
で、実は原作2巻は2006年。この年の東京都の入湯料金が400円。
その後、2度の値上げを経由して、ハニカムの2012年には450円になっています。
ホント、「だからどうした」って内容ですが小ネタとして。
ちなみに「ひだまりスケッチ」の舞台は不明ですが、
原作については作者の蒼樹うめ先生は東京在住のため東京を基準にしていると思われます。
アニメは・・・そりゃどこ基準にするかと言ったら東京でしょう。
さらにさらにさらにさらにさらに雑記 ウチのサイト史上、最も「雑記」の多いレビューがこの作品です。
書きたい事が多すぎる!
というわけで、特別レポートの追加です。
作中の私が気になった「宮子の乃莉に対する呼び方」を纏めてみました。
題して、『みやのりスケッチ』
元々名前を呼ぶシーン自体が多くないので、ちょっと軽めのレポートです。
んまぁ、箸休めにでもどうぞ。
単行本 発売日 ・1巻:2005年10月27日
・2巻:2006年12月27日
・3巻:2008年2月27日
・4巻:2008年12月25日
・5巻:2010年3月27日
・6巻:2011年8月27日
・7巻:2012年12月19日
・8巻:2015年2月27日
・9巻:2016年11月26日
・10巻:2020年3月27日
試し読み まんがタイムきららWeb:2巻
まんがタイムきららWeb:3巻
まんがタイムきららWeb:4巻
まんがタイムきららWeb:5巻
まんがタイムきららWeb:6巻
まんがタイムきららWeb:7巻
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まんがタイムきららWeb:9巻
まんがタイムきららWeb:10巻
関連項目 ●ジャンル アニメ化
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●作品研究 みやのりスケッチ
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