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うらバン! 〜浦和泉高等学校吹奏楽部〜 - 2巻

ゆっくりと季節が過ぎていきます。
3人の入部で始まった1巻の季節は春でした。そして、2巻は夏!イベント盛りだくさん!
目指すは夏季コンクールだ!
というわけで、コンクールに向けての練習と本番がメインとなるのがこの2巻。
コンクールがマイルストーンで、それに向かって練習の日々が・・・という感じです。
そのため話に筋が通っていて、通して読む時に読みやすいのです。
そして、この2巻ではメインもサブも一切の人間の出入りはありません。
非常に安定した時期だったわけです。

実はこの作品がきっかけで管楽器を始めた私。
元々音楽が好きで、ギターとヴォーカルをやっていたのですが管楽器にもずっと憧れを。
そして、この作品と出会いその思いはさらに募り・・・とうとう自分でもサックスを。
ちなみに、アルトサックスです。んで、作中の様な吹奏楽ではなくソロ活動です。
サックスをやっているというわけで、同じサックス奏者のつつじ先生がやっぱ気になるわけです(つつじ先生はテナーですが)。
この人・・・やっぱ技量凄いっス。マウスピース無しでペット演奏・・・(P58)。
そういうやり方が無いわけではないですし出来る人はいるそうですが、やっぱ難しいんじゃ?
おまけに、曲の編集まで。
他のパートの移植ってかなり大変。何せ「全ての楽器とその音を把握」していないと出来ませんし。
加えて人間チューナー。
なんでしょう、それだけ極めて高いスキルを持っていながらそれ以外の所で色々と台無しに・・・
そういうところ、好きです♪

この2巻の頭の方では楽器のメンテナンスについて。
これはとっても重要!そして、にわかの人間には決して描けない内容です。
メンテナンスの手順や意味を知っていなければいけませんし、そもそも楽器の構造から分かっていないと。
ちなみに、私のサックスはあそこまでバラさないです。というか、バラせるものではないです。複雑すぎて。
なので、「出来る範囲で」のメンテ。でも、使う度にちゃんとお手入れしてますよん♪
他にも「やっていた人ならでは」のお話が多いのがこの作品の素晴らしいところ。
「外での練習」や「クチビルの振動」や「演奏の姿勢」や「音のイメージ」。
やっていない人にはまず出てこないエピソードの数々。
それでいて、「読み手には知識を必要としない」内容。
当たり前のことかもしれませんが、凄いなぁ。

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