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うらバン! 〜浦和泉高等学校吹奏楽部〜 - 4巻

いよいよ長かった吹奏楽部の活動もラスト!
新入部員の勧誘に始まり定期演奏会、合宿、コンクール。
そして・・・フルートひとりこと千夏の卒業へ・・・
学年が一つ上がり、新入部員が1名追加!6人( +顧問)となった新生吹奏楽部のラストスパート!

本作は萌え4コマらしくそれぞれのキャラクターが強く描かれています。
新入部員で唯一の後輩のほたるもまた例外ではなく、ちょっと盲目的?
あと、ホント萌え4コマらしく百合妄想癖?(P42の紹介でも『妄想家』となっています)自分がではなく、ゆみとひとりについてです。
加えて、それ以外でも妄想全開!
一見普通の子ですが、やっぱり濃い子です♪
P58でも珍しく一人が感慨にふけっていますが、どんどん賑やかになる。
同じ想いを持って1つの曲を皆で完成させる。そういう仲間が集まる。
いや〜、音楽ってホントにいいもんですね♪

コハルとネギはすっかりコンビみたいになっています(特にP56とか)。
登場の時からそんな感じでしたが、それがすっかり定着。
そして、一番音楽的に成長しているのはとんこつ?P20ではひとりに「ホントはCDじゃないの?」と言われるくらいにまでレベルアップ!
バチも飛ばしません!
音楽をやっていない人はメロディや、ポップスならギターやボーカルといった花型をやりたがります。
3巻でもこのみんが軽音のメンバーを集めた結果、3人全員ギターってことになっていましたね。
でも、音楽をやっている人間が「やってみたいパート」を考えると、多くがベースやドラム、パーカスなどを挙げます(ボーカルは相変わらず多いですが)。
それくらい「音楽のベースを固める」というのは重要なポジション。
そこがしっかりしていると全体がしっくりきます。
とんこつのレベルが急激に上昇。中低音を担当するトロンボーンのネギもハイレベル。
きっと安定感の高い音楽になっているんでしょうね♪
メロディーは一人のフルートが凄いのは言うまでもなく。
もう1人のメロディのコハルは・・・ねぇ?(P37/38参照)
新キャラのほたるの担当はクラリネット。管楽器の中でも最もポピュラーな楽器の1つで、経験者の方も最も多いのでは?
音域も広く、ほたる自身のレベルも高いので演奏の幅がますます広がっている筈♪
自分が音楽をやっているとそういうのを感じながら読めるのも1つの楽しみ。

この作品はホントに「音楽を楽しむ」と、「音楽に携わった人間ならでは」が見事に融合した作品。
前者だけの作品ならそれなりに色々な作品があります。
その中で音楽ネタを織り込み、話が本筋の音楽からほとんどブレず、なおかつ長期連載を成し遂げ、見事に完結させた。
そういう作品はホントに稀。
先生ご自身のサイトの紹介では「大して音楽してないっぽいです」とありますが、そんなことはないです!
素晴らしく音楽してます!
「音楽を扱った作品でお勧めは?」
そう聞かれたら真っ先にこの作品を挙げます。

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