作者 | 愁☆一樹 | 作者HP | ||
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掲載誌 | まんがタイムきららMAX(芳文社) | 単行本数 | 4巻(連載終了) | |
Wikipedia | 兄妹はじめました! | |||
チャート | ![]() |
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内容 |
両親の再婚によって兄妹となった「高坂茜」と「高坂葵」。 シスコンの兄とちゃっかり者の妹。そして愉快なクラスメイト達が送るほのぼのスクールライフ4コマ。 ほとんどの登場人物に好きな人がおり、それがネタに大きく絡んでいるため、恋愛要素が非常に濃い。 無論、そのほとんどが一方通行で、相手はその気持ちに気付いていないのがデフォルト。 主な登場人物が6人(途中から+2人)で、それ以外のキャラクターはほとんど登場しないため、話が発散せずに読みやすい。 「1年777組」同様、可愛らしい画風が特徴であり、毒の無い作品。 雰囲気としては優しく、温かく、ほのぼのする作品。 読み手を選ばないタイプであり、男女共に楽しめる印象を受ける。 ネタとしてはアグレッシブなものは無く、ハートフルコメディーという言葉がしっくりくる。 なお、タイトルは「兄妹はじめました!」だが、両親の再婚が物語の13年前のため、第1話の時点で「兄妹はじまってます!」。 |
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感想 |
なんと言ってもキャラクターの魅力がステキ♪ 可愛らしい画風で、全体的に暖かくて、癒される作品で、ラブコメ要素が濃厚。 そういった作品が好みの方なら間違いなくツボです。保証します。 ネタも激しいのは無く、落ち着いて読めますヨ。 ネタの最大の魅力はやはり「兄妹だけど・・・」という特殊なような、この業界ではお馴染のような設定でのラブコメ。 ベタではないのです。これは「王道」なのです。 ライトな感じの作風なので、その辺りに突っ込んだ話になるわけでもなく、明るく楽しい雰囲気でお話が展開していきます。 ちょっと(?)シスコンなお兄ちゃん「高坂茜」と、しっかりちゃっかりなかわいい妹「高坂葵」。 元気なアホの子で茜に恋する「大山萌葱」と、そんな萌葱の幼馴染で彼女に惹かれているちょっと薄幸な「若葉孤金」。 料理部の部長で優しくしっかり者の「朝霞真紅」と、萌葱の兄でほんわかのんびり「大山緑葉」。 最後がちょっとミソで、真紅は緑葉のことを気にしています。 でも、緑葉は葵の事を・・・ そう、6人の間に複雑な恋愛の矢印が・・・(しかも、両方向が1つも無し) でも、みんな仲がいいです。大抵何をするでも皆、一緒です♪ 不思議な関係ですが、でも当たり前のような雰囲気。うん、やっぱり不思議です。 2巻ではさらに双子の「嵐山真黒」&「嵐山真白」という大人しい兄とツンデレ(?)な妹が加わりさらに賑やかに。 多分、4コマ界で最もライトで賑やかなラブコメなんじゃないかと思っています。 一番好きなのは萌葱のハイテンションな天然っぷりです。この手のキャラやネタは大好物です。 もう、ぱっと見で分かりやすいアホの子というのは、見ていて気持ちがいいです。 喜怒哀楽がはっきりしていて、隠し事や悩み事が無さそうで、そして一緒にいたら楽しそうで。 2巻P34で真紅に「あなたのその思考回路は人生得してる気がします」と言われていますが、ごもっとも。 その分、孤金は苦労してそうですけどね。 私のクラスにもこういう友達が欲しかったなー(ツッコミで退屈しなさそう)。 ちなみに3巻あとがきにて先生自身も「あまりに好き勝手に動きまわるので行動の予測がつきません」と語ってらっしゃいます。 あ、やっぱりそうなんですね♪(この手のキャラは他の先生方も同様のことを仰っていますし、そういうことが多いそうです) それにしても、2巻P27は驚きました。まさかこの作品で「インド人を右に」のネタが出てくるとは予想外・・・ 何の事か分からないよ、っていう方はこちらをご覧下さい。 みんな大好きWikipedia。 こういう長期連載作品の記事を書かせて頂けるのはホント嬉しいです。 というわけで、詳しくはそちらをご覧下さい♪ |
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雑記 |
この作品の根幹にあるのが、「兄と妹なので結婚できない」ですが、法律上は実は問題無いんですよ。 厳密に言えば、双方に血の繋がりが無ければOKです(とはいえ、この作品では結ばれない、ってのがミソなわけで。)。 父か母、片方でも共通しているとアウトです(親が再婚して新しく生まれたら“血の繋がった兄妹”です。)。 つまり、両親が再婚し、その時点で生まれていた連れ子同士であれば、血の繋がりは全くないので結婚はOKです。 似た設定として、後藤羽矢子先生の「どきどき姉弟ライフ 」という作品があります。 こちらは姉と弟。姉が主人公で、姉が弟を好きすぎる、という設定です(こちらも血の繋がりはありません)。 この作品では、好きでも法律上は問題ない、という事が明言されており、最後に結婚していました。 ちなみに、いくら血の繋がりが無くても、“親子”の場合は流石に結婚できません(流石に倫理的に問題があるだろう、ということらしいです)。 さらにちなみに、血が繋がっている場合は、4親等以上離れていれば結婚はOK。つまり、叔父とは結婚できませんが、従兄とは結婚できます。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2006年3月27日 ・2巻:2007年3月27日 ・3巻:2008年6月28日 ・4巻:2009年9月26日 |
●試し読み |
まんがタイムきららWeb:1巻 まんがタイムきららWeb:2巻 まんがタイムきららWeb:3巻 まんがタイムきららWeb:4巻 |
関連項目 | ●ジャンル | ・ラブコメ | ●チャート |
・癒し ・万人ウケ(高い) |
●データ |
・主婦なお子様 ・名前の規則(鉄道) ・名前の規則(色) |
●作品研究 |
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●作者別 | ・1年777組 | ●各巻感想 |