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○本の住人 - 4巻

この4巻ではキャラの投入や大きな変化は無し。
そのキャラたちはナチュラルにズレた人が多いですが、割と「狙ってボケる」も多いです。
P14/16/21なんかが分かりやすいですね。コント入りしたりしていますし。

一番ウケたネタはP25左。特に3コマ目。
もう、この2人最高♪
ちーちゃんは出番自体が多いので、弾数も豊富。
P50の雪像でのネタも個性的な発言が破壊力絶大。
この子のは突拍子もないんですが、「範囲の外に出ない」というのでさらに威力を増している気がします。
ボケの種類として「他でまず見ないタイプのボケ」ですし。
「キックと体液で外資系企業をたおす!」
他のどの作品に出てきても不自然極まりないです。それが成立しているんです、この作品の子の子なら。
まあ、それで混乱する人もいます。P64のしちょうたんみたいになっちゃう読者の方もいるのでは?
頭から煙が出そうになるのも分かります。
んで、まともな筈のひさちゃん。
母が「その手の人」なので着ぐるみ系は持ちネタですが、それ以外は控えめで何故かのりこの兄に恋する普通女の子。
・・・が、P56/94の時点でこの子も普通ではないなぁ、と思ったり。
恋は盲目とは言いますが・・・それを逸脱してないかい?

この作品はメインとなるネタの数々の個性が強いのですが、実はあちらこちらに小ネタがちりばめられている事もあります。
じっくりチェックすると、P35・3コマ目の番組欄の奇妙奇天烈な番組の数々・・・等。
こういったちょっと読んだだけでは気付かないようなところにもネタが仕込んであったりします。

恒例になっている兄の作品やようこさんの会社の出版物紹介。
ですが、今回の巻頭描き下ろしがその解説になっています。そちらをご覧下さい。
ちなみに「まんがきゃっと」という雑誌名を見て「COMICぎゅっと!」を思い出したのは私だけではない筈。
毎度この描き下ろし、凝ってるなぁ・・・
単行本作業って無料らしいですが、ホントに気合の入った書き下ろしやカバー裏、その他諸々。
作品愛、ですね。
では、描き下ろし以外の本編で出てきた変わった本のタイトル達のご紹介。
「かぜのたのしみかた」「もし身長22mの女子マネージャーが○○を読んだらシリーズ」「のりこの夏休みにっきシリーズ」
のりこ、すっかり出版社の人気キャラになっています。

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