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○本の住人

作者 kashmir ○本の住人
作者HP
掲載誌 まんがタイムきららMAX(芳文社)
単行本数 7巻(連載終了)
Wikipedia ○本の住人
チャート
内容 兄が変だ。
まわりの人たちも、なんだか変だ。
苦労人小学生「蓼科のりこ」の周囲には変な人がいっぱい。
妙な児童小説を書いている兄(蓼科いずみ)に、ハーフで脳がちょっと特殊な「ちーちゃん(本名:霧島・ティルトウェイト・さくら)」に、また違う方向で言動が特殊な「みかちゃん(本名:戸隠みか)」に、のんびり教師「さなえちゃん(本名:榛名さなえ)」。
ツッコミどころ満載の周囲の人々と、唯一のツッコミのりこの賑やかで幼女満載の日常が綴られる作品。
非常に独特の作品であり、好みが大きく分かれる。
キャラクターの個性が強く、ネタも濃いものが多い。
単行本の頭にはカラーの書き下ろしが付いており、1・2巻では児童書籍のような作風でネタが散りばめられている。

2012年8月号にて「ワンダフルデイズ」が連載を完結させ、同誌の最古参作品となった。

1話が6ページと、他の作品に比べページ数が少ない。
2巻の帯に「4コマ 小学生 兄妹 なめこ 泌尿器」で検索するネタが描かれているが、現在もこのキーワードで検索するとWikipediaの本作の記事がトップに来る(2015年1月12日確認)。
感想 ま〜・・・独特の作品であることは間違いないです。読み手を選びます。凄く。
何せ、「読む人が混乱するような作品」ですので。
もう、オンリーワンとしか言いようがありません。この方にしか作れないワールドです。
恐らく人生の中で他に「フジツボ未亡人」という単語を目にする機会はないでしょう。・・・ってか、なんだ、この単語は。
そう、兎にも角にも個性派の作品なのです。
この独特の世界が肌に合うかどうか、それで印象がまるっきり違います。
ルール無用のコメディが好きな方ならまず間違いなくハマります。
逆に、「わけが分からん」となると理解できない内容でしょう。
え?私ですか?そりゃ当然「このまま全速力で突っ走って下さい!」と願う側の人間です。

何気に笑いのレベルがかなり高いです。
実は何気に小さな文字が多いため、がっつり読むと時間のかかる作品だったりもします。
また、何気に毒のある発言やネタもあったりします(なんだ・・・「世界のダフ屋」ってタイトルの童話)。
おまけに何気に、普通に見える人も変な人だったりします。
・・・何気に普通の人がいません。

その中でも、やはり「ちーちゃん最強」と言わざる得ないでしょう。いえ、言わして下さい。
ハーフなので・・・というか、この子なので、異様な言葉を頻繁に叫んでいます。
なぜ叫ぶのか・・・そしてその発想はどこから来るのか・・・
色々謎な子ですが、本作最大の個性の塊です。
離れて見ていると面白い子です。側にいるとツッコミで疲れ・・・というか、多分ツッコミすら許されないでしょう、この子は。
本作の私の笑いの8割はこの子が持って行きます。
そして、従妹のせりなもリトルちーちゃんです。
なんて言うか・・・突拍子もないことを叫ぶんです。脈絡なく。
そして、行動も個性的なんです。
で、じいちゃんも個性的です。みかちゃんも個性的です。兄も個性的です。さなえちゃんも個性的です。カニ頭も個性的です。
まあ要するに、濃いキャラの万国博覧会です。
ネタもキャラも濃い。そんな作品です。

笑いのレベルが高い半面読み手を選ぶ、そんな作品です。
もし読んでもわけが分からなかったら取り敢えず、「ググれ。」ということで。
単行本 発売日 ・1巻:2006年10月27日
・2巻:2007年11月27日
・3巻:2009年7月27日
・4巻:2011年2月26日
・5巻:2012年12月26日
・6巻:2014年7月26日
・7巻:2015年12月26日
●試し読み まんがタイムきららWeb:1巻
まんがタイムきららWeb:2巻
まんがタイムきららWeb:3巻
まんがタイムきららWeb:4巻
まんがタイムきららWeb:5巻
まんがタイムきららWeb:6巻
まんがタイムきららWeb:7巻
関連項目 ●ジャンル ロングセラー
シュール
小学生
●チャート 笑い
万人ウケ(低い)
●データ 名前の規則(地名) ●作品研究
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●各巻感想 1巻
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