「けいおん!」の「college」開始と同時にスタートしたのがこの「highschool」。
こちらは在校生達を描いています。
たった1人の軽音部となった梓。無印のラストで憂と純が加わり3人となったものの・・・
というところからスタート。
こちらではその3人と顧問のさわちゃんが継続メンバー。
そこに「斎藤菫」「奥田直」という1年生ズが加わります。
ちなみに、無印時代のカバー裏の「たくあん」はムギのいる「college」ではなくこちらに継承されました。
カバー折り返しの「おつかれさま」もこちらです。
そう考えると、連載こそキャラットですが、伝統を引き継いだのはこちらなのかもしれません。
流れとしては
新入部員集め → パート決め → 練習や仲を深めるエピソード → 学祭
という感じでしょうか。
やはり1巻のみという事で新キャラたちをあまり深掘り出来ずに・・・という感じがします。
まあ、純は無印時代の出番が多くないのですが、それ以外の3人は出番が多く、キャラとして深掘りが完了している状態。
どうしてもキャラとして差が出てしまうのは仕方がないでしょうか。
ただ、「深掘り完了」とは言えそこからさらに変化したり新たな魅力が誕生したりするのもあります。
その代表が梓。
唯とセットになる事が多かったのでピンになった時どうなるのかな?と気にしていたんですが、色々と魅せてくれる子です。
部長になりはりきるも空回りしたり、実は歌が凄く下手である事が発覚したり、唯に頼ってみたり、唯に似てきたり・・・
こちらサイドは彼女を中心に話が回っている感じでした。
というより、ツッコミがこの子しかいないのでいなくなると話が進まない・・・(今までは先輩へのツッコミでしたが、ここでは相手が同級生や後輩のためまた違ったツッコミになっていますし)
奥田さんは今までこの作品ではいなかったタイプのキャラなので新鮮でした。
他の作品では割とお馴染のタイプですが、この作品独特の空気の中だとまた違った味わいがありました。
音楽経験者としてこの作品にあった違和感、ここで表に出ました。
・・・無印の時の高校入学時点で唯を除いて全員が音楽経験者ってそれも珍しい状況ですから!
そして全員が自分の楽器持ってるのってどんな環境だよっ!(大学生ならともかく)
この「highschool」では『わかばガールズ』の5人のうち3人が楽器初心者。
まあ・・・憂ちゃんは特殊ですが。
この子のハイスペックぶりは何なんだろう・・・(P108の指6本とか・・・ホントどうやってんだろ?)
なんにせよ、楽器も持っていいないどころかパートも決まっていない状態からスタート。
序盤はそういう姿が色濃く描かれています。
普通はこういうスタートですよね?
そこから「音楽」を作り上げていく様子が描かれ、一つの区切りとしての学祭で連載終了。
まあ、この「highschool」についてはこれ以上連載を続ける事が出来ない!という状況でしたね。
「ゼロから作り上げる」を描いている以上、季節をループする訳にもいかないですし。