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かたつむりちゃん - 5巻

いよいよアオイ達と妖怪一行のバトルも最終章!
4巻から引き続きのメリーさんとのバトルはジェットババアを加えてさらに混戦。
加えて、その直後にはさらに「さっちゃん」が登場。
それぞれ「相手を人形に変える」「相手をバナナに変えて食べてしまう」という正真正銘の凶悪妖怪。
そのため、フミコとババサレはずっと被害者。
まあ、フミコは事情を知らないため意識がある状態で妖怪と戦うわけにいきませんし、ババサレはそれがお仕事です。
結果、アオイ達のグループはずっと人間がアオイだけ(P90でも自覚しています)。
それ以外は妖怪たち(さとるくん・人面犬・ジェットババア)。
目玉は妖精だす。

さっちゃんとのバトルが終了し、いよいよ凶悪妖怪も底を付きました。
というわけで・・・最終戦はついに花子さんが登場!
アオイ一行と花子一行の直接対決です。
この賑やかな5巻に渡るバトルの痕跡がラストバトルで次々と登場し、花子一行を苦しめます。
目玉曰く「今まで我々がとっ散らかした物」です。
こうやって「痕跡すらもネタに変える」って読者から見ても楽しいです。
ラストに向かって「そういやこんな事もあったなぁ」と思い返しながら、それ自体がネタになっているんですから。
加えて、今までの多くのキャラクター達も次々と集結。
改めて、賑やかな作品だったんだなぁ・・・
というわけで、ラストバトルは「これまでのとっ散らかした物が大終結」&「これまでの登場キャラが大量発生」です。
4コマ作品でこういった趣向のラストって珍しいですね。
元々バトル作品を書いてらっしゃる先生ですし、そちらでは伏線やら過去のエピソードからの繋がりも多い。
そういった作品を手掛けているからこそ描ける展開なのでしょうか。
それ以上に、「なんでもありのハイテンションスラップスティックコメディ作品」だからでしょう。
うん、多分後者の方が濃いですね、きっと。
ホントとなんでもありだったもんなぁ。

のぞみ達は結局出番少なかったです。
この5巻の中頃でようやくジェットババアとメリーさんのイントロをした後は最終回でアオイ一行と合流しただけ。
途中から読んだ人は誰が彼女達がド頭からのレギュラーだと信じるでしょうか。

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