数少ない「スタ☆きら」出身の作品にして、現段階で先生の作品の中で唯一の4コマ作品。
実はフォワードを含む当時の全ての姉妹誌で掲載経験があり(「きら☆スタ」 + ゲスト)、WEBでも「うごうご4コマ もっと!うぃずりず」が連載されるなど最も「きらららしい」作品ともいえます。
実は先生のデビュー作。でも、絵が当時から完全に安定しています。第1話から・・・
デビュー作で安定し、その後も大きな変化なし。
なんでしょう、マリオカートで言うならクッパでロケットスタート?
キチンと「外国人」と言っています。「外人」ではありません。ここ、割と重要です。個人的に。
でも、小学生なのに「数学」の授業やってます。
まあ、その辺の細かい事は気にしない。サブカルチャーに厳密な話を求めるものではないです。
とはいえ、この作品は描写やら出てくる言葉やら色々と厳密です。
特に描写に付いては先生の地元であることに加え、わざわざ取材に出かけて写真を撮り、それをデジタル加工して使用するほど。
先生の他の作品でも同様にこだわった描写が多くみられ、妥協のない作品作りであることがうかがえます。
また、古き良き日本が残してきた数々の言葉についてはこのサイトでも『うぃずろーれ』として纏めています。
そう、纏めたくなるくらいたくさん、そして良質なモノがふんだんに。
レポートで解説している以外でも沢山の日本語を使ったネタが。
言葉遊びと描写力。
きらら作品の中でも完成度の高い作品の1つであることは間違いないでしょう。
・・・デビュー作でこの完成度かぁ。
第1話の時点でリズ・ひのき・黒杉の3人組が既に成立。
先生もいますし、第1話のメンバーのまましばらくお話が進みます。
銀四郎さんもいますが、最初は登場がめっきり少なかったです。
この頃は顔出しも無しですしね(常に顔が隠れていました)。
個人的にひのきが好きです。
元気の塊でボケのためなら多少の事は厭わず!
でも、実は一番の純情派。でも、ボケ優先。
なんだかんだで詰めが甘かったり、いいように使われたり。
見ているとこの賑やかさが楽しいのです。
私はハイスペック朴念仁が大好物ですが、アホの子も大好きなのさ。
1巻からフルスロットル。この子はこの後も安定のアホの子でございます。
ネタといえばやっぱりこの作品では「言葉」は大きな武器。
P115とか典型的です。この2本はこの作品を象徴しているかのよう。
んで、P51右のネタとか、ホントよく考えられています。
言葉遊びを巧みに使いながら本人達が気がつかないまま会話が一回転。
「上手い!」というタイプのネタ。
落語で言えば「江戸落語」に近いですね。流石は関東の先生。
上方は「面白さ」や「エンターテインメント性」を、江戸では「人情噺」や「巧みさ」を。
それぞれ同じモノでも目指す物や求められる方向性が違ったんです。
それが4コマにも色濃く出ている・・・というのは大げさでしょうか。大げさですね、はい。