この3巻ではメインキャラの追加はなく、そういった意味では安定期。
でも、メインではありませんがおっしょさんが参戦。
そして、物語としても大きなターニングポイントを迎えます。
正確に言えば、「伏線が貼られ始めた」という事。
5巻にて物語は大きく動きますが、それを匂わせる伏線がこの巻から幾つも貼られていくのです。
おっしょさん登場から動き出す物語。
この方は今後も物語を動かすキーとなる存在として登場します。
リズ達と「外」を繋ぐ存在。割とシリアスなエピソードになりがちです。
2巻ラストのストーリー漫画で登場した桃井君と柊君。
P41にてついに本編登場!
リズへの想いが伝わるどころかBLという勘違いをされ、それがすっかり定着してしまった上に本人はBLの意味を全く知らないという桃井君。
さらに、そんな桃井君に想いを寄せている橘さんが登場。
さくら先生にも誤解が広まり・・・
さらに誤解が誤解を生み、そして橘さんは・・・
メインの4人だけでなく、周囲の方々も固まって参りました。
嗚呼・・・凄い方向へ拡張している。
メンバーによってネタ風が大きく変わるのもこの作品の特徴。
普段の学校、特にクラスメイト達とだと黒いネタ(子供が集まる方が黒いって・・・)。
でも、桃井君達がいるとBL(という勘違い)ネタ中心。
一方で銀四郎さんとリズっちの場合はリズの勘違いやズレたところが中心のまったりしたネタ。
おっしょさんが来るとまた雰囲気は変わり、シリアス展開も多め。
こんなにも色とりどりなネタが詰まっている作品も珍しいです。
で、ネタといえば時にマニアックなネタもあります。
代表例といえばP105でしょう。
ホント、今の子たちに「わっかるかなあ〜?」わっかんねぇだろうな〜。
はい、このネタ自体も今の子には通じませんね。や、私もその世代ではないですが。
アームストロングやらさっちもさんやらは『うぃずろーれ』でも解説しています。
他にもこの作品のマニアックなネタに付いてはそちらでカバー。
そう、それこそが4コマ総合ファンサイトとしての存在意義なのさ。
2巻の感想のラストでも書いたんですが、やっぱり描写が凄いなぁというお話。
P110の濡れた質感や風になびく感じ。
特に右4コマ目の描写がなんだか好きです。
特にリズっちは黒杉の様子を見て疲れたような雰囲気と髪の毛のぐちゃぐちゃ具合がいい感じにマッチしていますし。
んで、左2コマ目ではふとしたコマなんですが、ひのきがボトボトのままフラフラしていたりして、ちょっとした描写なんですが、彼女らしさが出ているな〜。
ふと、そんな事を思ったわけで。