先生のデビュー作であり、「作画が尋常ではなく変化する作品」でも有名。
そのド頭に当たるのがこの1/2巻です。つまり、ここから大きな変化をしていくことになります。
作画こそ何段階かの変身を遂げますが、基本的な設定はここですっかり固まっています。
タイトル通り「妹は思春期」。
ド頭から「大丈夫か、この作品?」と思わせるようなエンジン全開っぷり。
決して直接描写が出ないという点で色々セーフなんでしょうね。
その妹であるカナミが高校1年生で、ツッコミであり兄であるシンジが高校3年生。
この時点で永久に「サザエさん時空」から抜け出せないことが確定しております。
「変化は作画」と言いましたが、それ以外にも当然変化はあります。全10巻に渡る長期連載ですので。
キャラクターの投入は割と多い方ですし、「進化」する人達もいます。
代表はショウコでしょう。何と言っても。当初は普通の感性を持つ一般人の筈が・・・
実は彼氏持ちで(作中唯一?)、彼氏の事となると大胆きわまりない言動を繰り返すように(1巻P68が初出かな?)。
おまけに、果たしてこの子はドSなのかドMなのか・・・
この作品の特徴として、大半の人物が「狙ってボケている」というのがありますが、この子の場合はガチのもだいぶ混じってます。
初期は直接彼氏関係以外の下ネタにはノってきておりませんでしたが、段々と本作ボケメーカーの1人に。
2巻P80では完全に通常時でもボケサイドに立つように。
結果としてアキのみがツッコミとなり、彼女の仕事が一気に増えるようになりました。
ホントに登場人物が多いです。
2巻までで何人いるんだろう・・・
メインのカナミ達の周囲だけでも生徒・教師を合わせて相当な数。
タイトルこそ「妹は思春期」ですが、群像劇に近いかもしれません。
2巻では従姉のエーコも登場し、後に彼女達の周囲を描いたサイドストーリーも展開されます。
登場人物は多いですが、役割分担というか持ちの他の分担はあります。被っている事もありますが。
・・・下ネタオンリーでここまでバリエーションを増やせる人は他にいないでしょうね。
実は初期も初期からかなみの幼少期のエピソードが差し込まれています。
まさか、これが後に独立したスピンオフ作品となると誰が予想したでしょう。
というか、10巻のラストは「高校生のエピソード」ではなく、「幼少期のエピソード」である『妹はひまわり組』。
攻めるなぁ・・・
ネタ的にもこっちサイドの方が攻めたネタ多いですし。
いや、色々アウトな気がしますが・・・
全然関係ないですが、2巻のラストの「ふつつか」のネタ、アホの坂田師匠が妹さんの結婚式でリアルに間違って言ってしまったそうです。
いや、ホント関係ないんですが。