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レッケン! - 3巻

先生らしさと歴史要素満載のまま完結の3巻!
この3巻はオーバー200ページというボリューム。そして、1巻の「火」・2巻の「山」に続く「風」「林」ということで種ヶ島姉妹が表紙を飾っております。
なお、主人公の幸村は帯で完全に隠れるステキデザイン♪

3巻でのトピックスは色々ありますが、まずはキャラに注目してみるとなんといってもニューフェイス!メインキャラ2人の姉と兄という大学生たちが加わりました。
これまでちょくちょく登場していた幸村の姉「こなた」が堂々参戦!
さらに、全ての元凶?今の小春を生み出した実の兄「夏虎」も合わせて登場!
「キス魔」で「ブラコン」という危険な重装備の姉と三国志クラスタなシスコン兄(実家追放中)。
少しは落ち着くことを憶えろ、大学生ズ・・・
さらに、新キャラと言えば最終回でのニューフェイス参戦は学園モノではお馴染み。
本作でも自称“伊達政宗を継ぐ者”伊達真琴が加わりました。
当然小春の妹・・・もとい、弟の秋緒君も加わります。
更に賑やかな面々となって、幸村の絶叫が響き渡る日々が続いていくのでしょう。
そして、キャラと言えばこれは外せない。
先生のファンなら見覚えのあるあの2人が・・・
P41左2コマ目に“鬼”属性な姉弟の姿。
ファンにはたまらないサービス♪
それ以前に文化祭での幸村の着ぐるみが某初号機メイドに見えて仕方がないあたしは完全な中毒なのDEATH。

物語としては生徒会長の選挙からスタート。
そこから歴研取り潰しを画策するノブナガと、存続のために奮闘・・・してるのか?な、歴研メンバーらが描かれることが増えます。
まあ、基本はいつも通りの賑やかな日常です。
とはいえ秋から冬にかけてを描いているためイベント目白押しです。
上記の選挙に始まり、イベントの目玉ともいえる文化祭(ミスコンあり)、修学旅行(旅行自体は省かれたが)、期末テスト、クリスマス、バレンタインに雛祭り。
どれもこれも賑やかで歴史三昧♪
一般的な作品よりもテーマの色が濃いのが本作の特徴で、非常に多くのネタが歴史要素に絡まっています。
その一方でマニアックにはなっていません。
それだけ名を残した武将たちも凄いですが、それだけ秀逸な描き方をしている先生も凄い!
特にこれだけ歴史要素満載でありながら硬さを全く感じさせないのが何より凄い!

ネタ的に注目なのはP116右ににやりとした人は「レッケン!」マニア。
そう、2巻P30の発展形なのです!
個人的にはテンションやアクション、賑やかさと同じくらい「言葉の巧みさ」や上記のような演出に注目しています。
挙げればきりがないのですが、P59右の石田さんやP104の「口喧嘩」などなど。
激しさと巧みさが組み合わさっているからこそこの面白さは出るんでしょうね。

何はともあれ、完結かぁ。
最近4コマ界は穏やかな作風の作品が多いので、こういった激しい作品は貴重。
是非とも新作を!と切望しております。
世界よ、これがスラップスティック4コマだっ!

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