作者 | 吉谷やしよ | ![]() |
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掲載誌 | 月刊少年マガジン(講談社) | |||
単行本数 | 3巻(連載終了) | |||
Wikipedia | レッケン! | |||
チャート | ![]() |
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内容 |
名前が「幸村」。幸村といえば日本一の兵と謳われた武将「真田幸村」。ただそれだけの理由で個性の塊のような『歴史文化研究部』の面々に強制入部させられてしまった「幸村彼方」。 部の通称を『歴女研』から『歴研』に改め、それぞれの趣味全開の部活が今日も始まる。・・・幸村の犠牲を基に。 一見ヤンキーだが被害者兼ツッコミで常識人側の「幸村彼方」・自称武田信玄の生まれ変わりの最強乙女「武田小春」・BL上等妄想上等「中大路みやび」・歩く銃刀法違反のマスコット「種ヶ島なたね」。そして褐色貧乳雷神顧問「キャシー先生」。 個性の完全包囲網とすら言える中に歴史要素がふんだんに盛り込まれた至極の作品。 先生らしい賑やかな全力コメディと、パワフルな女性達に(文字通り)振り回される薄幸な男子は本作でも全力展開中。 「4コマ目が面白い4コマらしい4コマ」であり、加えて歴史に関する要/不要を問わない知識が身に付く作品。 雑誌連載の柱では内容に関する「つぶやき歴研!」が展開されている(単行本では削除されているが、一部は『キャシー先生(若しくは“謎の日本史教師 Ms.ハンニャー”)の つぶやき歴研!』として再編された上で話の間に挿入されている)。 |
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感想 |
以前トップページでもフライングレビューさせて頂いた事があります。 4コマ誌以外で唯一雑誌で追っていて毎月の感想をつぶやいている作品です。 正味な話、先生のブログで連載スタートを知って生まれて初めて月マガを手にしました。ええ、第1話から読んでいます。 そう、だって面白いから! ハイテンションコメディの申し子・吉谷やしよ先生の新作です! 数百の作品を読んできた上で言います。笑いたい方は是非この作品を手に! テーマとしては戦国です。厳密に言えば「歴史文化研究部」、通称「歴研」を描いています。 当然、武将や戦国関係のネタや豆知識がふんだんに。 んが、そういう知識が無くても十二分に楽しめます。 何故か・・・は言うまでもないでしょう。この先生です、単純にネタだけで破壊力絶大です。 「笑いの極意はツッコミにあり」が信条です。絶妙のツッコミは笑いを数倍に増幅します。 本作のツッコミは幸村が担当。彼のツッコミがまた絶妙! ヤンキー風な上に基本被害者という事もあり、絶叫系のツッコミです。 んが、その言葉のチョイスがまたイイ♪ 「おまえら どっからか違和感調達してこい!!!」 「その花の意味を俺は聞かない」 「現代法律と相性悪いな おまえ!!」 「俺の個人情報特大号かーーーー!!!」 などはまさにお見事!芸人さんのような見事なツッコミです。 そう、先生の作品といえば丸っこくて可愛いキャラクターとバイオレンスコメディが特徴的。 当然、それらは目を引きます。 しかし、それらを支える言葉のセンスもまた注目すべき点なのです! この作品の大きなテーマは『歴女』ということで、歴史小ネタが多数登場します。 当然、濃いキャラ達のネタも多いですが、この歴史小ネタを交えたネタがまた絶妙♪ 何よりも、その手のネタはほぼ無尽蔵にあるというのが最大の武器の様な気がします。 戦国に限っても長い期間である上に逸話や小ネタは全国各地に。 加えて、その手の話は「残りやすい」ので資料も豊富。 一般の作品では話を続けるに従って「作品のテーマ」が薄くなることが多いです。 でも、この作品はその心配が無い! さらに、「戦国」と先生お得意の「バイオレンスコメディ」は相性抜群♪ まさに4コマ無双な作品なのですよ。 で、久々に「発売日にレビューとWikipediaの記事をアップ」をやらかしました。 私発進のWikiの記事も増えに増え・・・ だって好きな作品の記事は書きたいですから! そういうわけで、この作品の記事はこちらです。 |
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雑記 |
「名前だけ」で勧誘された幸村君。 「真田幸村」という武将と同じ名前(厳密に言えば「幸村」が名前と名字の違いあり)というのが勧誘の理由。 そして・・・歴研メンバーはその後、大阪城を訪れています。 作中でも語られていますように、実は大阪城と真田幸村は縁がとっても深いんです。 大坂の陣で豊臣方として大活躍したそうです。 が、現代の真田幸村はこの作品の幸村だけではなく、大阪城にもいるのです! 「大阪城甲冑隊」という特定非営利活動法人があり、真田幸村が率いた「真田の赤備え」を模した甲冑(厚紙製)を纏い、大阪城の清掃活動やイベント運営などをされています。 また、きらら姉妹紙で連載中の真田一輝先生。苗字の「真田」は戦国武将からとのこと。 あちこちにその影響。やっぱ凄ぇ・・・ ちなみに、生前は「真田信繁」を名乗っていて、「真田幸村」は江戸時代以降に広まった名前のようです。 |
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さらに雑記 |
トイレを「録音」と書くというネタがあります。 実は一部ではホントにそう読んでいます。音楽業界やお店での隠語とかですね。 昔はさらに発展して「カセットテープ」なんて呼んでいた事もあるそうです(今は死語ですが)。 古今東西、人間の考える事ってやっぱ一緒なんでしょうね。 み〜んな、ダジャレ好き。 |
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さらにさらに雑記 |
キャシー先生のフルネームは「キャサロール・エレク」。 実は別の作品でちらりと登場した事がある事を皆さんはご存知でしょうか? それは吉谷やしよ先生がきららで連載していた「あねちっくセンセーション」という作品。 その最終3巻の巻末描き下ろし。 被っているお面こそ違いますが、「雷神:キャサロール・エレク」、通称キャシー(29歳)として登場。 3年という短い間に色々あったようです・・・ そして、これで「鬼神」「風神」「雷神」の3人の姉戦士がそれぞれが登場する作品が揃ったことになります。 鬼神(桜ノ木さくら):あねちっくセンセーション 風神(風小路嵐子:ストーム):くろがねカチューシャ(コマ割り) 雷神(キャサロール・エレク:キャシー):レッケン! あねちっくの3巻が2008年。当時、くろがねは連載中でしたので残る「雷神」だけが単独での登場無し。 いつ登場かと楽しみにしていましたが・・・ついに! P.S. キャシー先生の「名前」初登場はさらに前でした。 あねちっくの2巻、P11でさく姉の「姉戦士専門養成学園」時代の思い出話で「キャシー」の名が登場! ・・・という事を先生ご本人から教えて頂きました。 ※「非公式なので、偶然同姓同名かもしれませんがね?」とのことです。 リアルガチにありがとうございます! 私もまだまだ読み込みが甘かったようです。 この話がきららの2006年3月号掲載分(だと思う)。その後、2008年7月28日発売(第1刷発行は8月12日)のあねちっく3巻描き下ろしで初登場。 本作での初登場は月マガ2011年9月号にて。 名前出しから本格参戦まで実に5年! ちなみに、名前が初めて出た話の右の話では「3人」が姉戦士として「漢女」の称号を与えられています。 鬼神・風神・雷神の3人は関係性が同期っぽいので、この時の卒業生3人は恐らく・・・ んで、P11右1コマ目のさく姉の右にいる人は肌が褐色。 髪が黒ですが、4年前の話ですし染めていると考えれば(女性なのでなおのこと。それに、その後に色々と経験されたようですし)・・・ まあ、完全に推測の域を出ないんですが。 ちなみに、「くろがねカチューシャ」2巻P93でも『キャシーさん(29)』として登場しました。 って、あたしゃなぜキャシー先生についてこんなにも深い考察をしているのやら。 多分、お気に入りのキャラだからっスね。ガンバレ!喪歴女! P.S.2 2013年の夏コミ(C84)にて上記3人の「姉戦士専門養成学園」時代を描いた同人誌「あねコネ桜」が発売されました! 某メロンなお店でも委託販売されていました(管理人はお祭り行けないのでこちらで入手)。 メインがさく姉なので「あねちっくセンセーション」で触れるべき話題かもしれませんが、上記話題があったのでこちらでもご紹介。 3人の事を知っているとなお楽しめますが、知らなくても普通に楽しめます♪ なお、「あねちっくセンセーション」は春人らが高校2〜3年生の間を描いており、さく姉は当初(第2話時点)25歳。連載終了時は翌年なので26歳。 ただし、2話の時点で25歳。それから2度誕生日を迎えている可能性があり、その場合は27歳。 ただ、推測の上に女性の年齢なので低めに見積もっています。それがエチケットってもんさ。 名前からして春生まれなら第2話の時点で誕生日迎えていても不思議ではないですし。 この同人誌では(推定)18歳。 およそ8年前のお話ということになります。 で、キャシー先生もこの同人誌に登場して、この時点で21歳。 「レッケン!」では喪歴女歴29年。 「くろがねカチューシャ」の嵐子さんは作中で25歳。この同人誌では17歳。 どちらもおよそ8年前ということになり、3作品の時間軸が一致することになります。 まあ、偶然同姓同名かもしれませんがね? |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2012年11月16日 ・2巻:2013年11月15日 ・3巻:2015年5月15日 |
試し読み | |
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