世は歴史ブーム真っただ中。
大河ドラマに選ばれれば同じテーマの漫画もスタートしたりもしますし、某メーカのゲームも大人気。
織田信長に到っては彼を描く作品だけでどれだけ数があるのやら。
源平に戦国時代に新撰組に・・・
そんな歴史やそこに生きた人たちを愛する乙女たち。それが歴女。
歴史そのものをテーマにしたのではなく、「歴女」を描く・・・って、ここまで個性爆発な歴女も普通はいないですけどねっ!
吉谷やしよ先生のイズムここにあり!といった感じの作品。
個性とアクションてんこ盛りの最強女子が巻き起こすドタバタな日常再び!
男子が被害者なのはデフォルトです。
大丈夫。人間だもの、首はもげませんよ(分かる人だけ分かればよい)。
ベースとなる4人、小春・みやび・なたね・幸村は第1話で既に揃っています。
そこから人も増えていきますが、レギュラーであり核となるのはこの4人。
出会った瞬間に関係性もほぼ決定しています。
キャラクターとしてはここにサブキャラクター達が加わっていくことになり、その回だけのゲストキャラという類は滅多に登場しません。
そのため、どのキャラもだんだんと深掘りされて別の面が・・・という事もあります。
それが一番大きいのがキャシー先生でしょう。
個人的にこの人、すっごい好きやわ〜。
当初は「個性派集団を纏めるちょっと適当で怒らすと怖い切れ者」。
その後も「強いし怖いんだけど怒る理由は真っ当」という立ち位置。
ところが2巻に入ると・・・?
全く違う一面が出ることになります。というか、そっちが本体?っていう感じになります。
準レギュラーたちは多いですが、こうやって出番を重ねることで個性を深化させたり様々な面が見えてくるのです。
一貫して不憫な子もいますけどね。上杉さん・・・この子だけはずっと扱いが変わらない・・・(幸村と同盟を組んだくらい?その同盟もあまり機能していませんが)
メインではなたねが幸村をイジる役になるのかな?と思っていました。
他のキャラは「自分の趣味に巻き込んで」という形ですが、この子は純粋にイジって楽しむ子。
唯一、「幸村」が名字ではなく名前(=小春にとって『真田幸村の生まれ変わりではない』判定 = 死)という事実を知っている存在。
実際、何度か幸村をイジっては楽しんでいますが、それが定着するほどではありませんでした。
ま〜、それ以外で散々被害に遭っていますからね、彼は。
時にはなたねが同情するくらいに。なたねがイジる隙もないほど被害に遭っている幸村・・・ってことで。
本作は月マガだけでなく月マガ+にも連載。
それがクラスメイ子ズの視点から歴研メンバーを描いた番外編。
外から見てもやっぱ賑やかやね〜♪
そんな彼女たちは2巻でも活躍っ!でも名前が発表されるのは3巻(未発売)でっ!
キャシー先生に上杉、スミ姉にクラスメイ子ズ。1巻だけでもズラリこれだけ。
なにげに準レギュラーが多い作品だったりします。
全員が個性の塊(クラスメイ子ズも意外に・・・という事が後々判明していきます)で大所帯。
そりゃ賑やかだわ。
やはり歴史好きにはニヤリとするネタも多いです♪・・・多分。
あたしも歴史知識はこの作品や「信長の忍び」くらいなもんで。
「信長の忍び」では武田信玄も登場。それらやWikipediaなどなどで知識を身につけてから読むとなおのこと楽しめます。
かくいう私もこの2作品に影響されて色々調べてみたりも。
真田ファミリーの謹慎や信玄の温泉好きとかね。P119の「真田ヒモ」とか、ホント知ってる人しか知らないっスよね。
信長が甘党!というイメージもすっかり定着しましたが、お陰で幸村のそれとダブることも。
ただ、信長は信長で2巻で登場します。紛うことなき信長さんです。
個人的に1巻のハイライトはやっぱり大阪城。
生粋の大阪人ですからっ!しかも大阪在住ですから!。
大阪城公園には年に何度も足を運んでますよ。リアル「大阪城甲冑隊」の「真田の赤備え」も見た事あります。
作品に登場してから足を運ぶと、やはりさらに色々な感情が湧きあがってきます♪
そうか、これが「聖地巡礼」をする人の感覚か。
聖地巡礼をした歴女の辿った道を聖地巡礼をする。嗚呼、ややこしい。