作者 | 吉谷やしよ | 作者ブログ | ![]() ※バナーは以前のサイトのものを使用 |
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掲載誌 | まんがタイムきらら(芳文社) | 単行本数 | 3巻(連載終了) | |
Wikipedia | あねちっくセンセーション | |||
チャート | ![]() |
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内容 |
オタクな高校生「桃ノ木春人」が10年ぶりに再会した姉。 幻想を抱きながら会ったその姉「桃ノ木さくら」は・・・鬼人だった。 絶対無敵で傍若無人な姉に振り回されながらも、時には仲良かったり殴られたり、時には反撃したり殴られたり、時には戸惑ったり殴られたり。 桃ノ木姉弟・栗林姉弟・柿原姉弟と3組の姉弟を中心に描かれるドタバタコメディ4コマ。 先生らしい超人的身体能力を持ったキャラ達によるハチャメチャなお話の中、時には姉弟愛が滲む。 ラストは若干シリアスな展開もあり、笑い・姉弟愛・感動がミックスされた作品。 無論、主成分が“笑い”なのは言うまでもない。 先生にとって初の「人間オンリー」の作品。 |
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感想 |
丸っこい先生らしい画風で、暴走気味の先生らしいネタ風で、ド派手なアクションとリアクションと格闘という先生らしい演出。
時々中二的表現も出てきたりもしながら、その中で絆がチラリ。
この方らしい作品、ですね。 もう何でもありっていう感じです。こういうスタイル、好きですよ、私。 基本的に超人的なさくらの暴走と、命知らずな春人をメインとした壮絶なバトルが主な内容ですね。 っていうか、こいつらの姉弟ゲンカのレベル、高ぇ・・・ と言いますか、やはり登場人物全員が普通とはかけ離れてますねぇ。 濃いです、基本的に皆さん。 鬼人の姉にオタク忍者弟、不死身純真姉にピュア弟、天然母性姉に最凶頭脳弟。 これ以上ないというくらいの濃さの3組の姉弟たちの激しくバトルな日常です。 3巻のイントロで「学校行事をあんまり覚えていないのは日常の方が濃いから」とありますが、ホントに濃い日常です。 でもイベントもちゃんとやってます。もちろん濃いです。 ドタバタが好きな方には間違いなくお勧めな作品です。 前作の「ハイリスクみらくる」と比較すると、若干大人しめではありますが、他の作品と比べると圧倒的にハチャメチャです。 それがこの先生の最大の魅力でもありますしね。 どれくらいハチャメチャかは、1巻巻末のあとがきで「苦労していること」という質問に対する回答が、 「初めて人間だけの漫画だから・・・首がもげると死んじゃう事かな」 と答えるほど(そういえば、魔法の杖やらロボやら・・・人間オンリーは初)。 笑いと時々感動、そして最後の姉と弟の絆の物語。姉弟好きならば必読です。 ベースが激しいだけに、時折見せる静かなネタとのギャップがなおのこと引き立ちます。 ドタバタが繰り返され、激しいネタの応酬の中で出てきた1巻P101の 「勝負の勝敗はもうどうでもいい 彼女の弟であることに僕は泣いた」 は「ナイスシュール!」と叫びました。 笑いは緊張の緩和と言いますが、こういう緩急の付け方での落差を付けた笑いもあり、ってことです。 んで、ルール無用のドタバタですが、ベースの設定がしっかりしています。 ネタのように見える設定すら、ちゃんと残っており、忘れた頃にしっかりとまたネタに絡みます。 初期のさくらのコンタクト設定や春人の帰宅部・委員長・ノーコン設定や撫子の悩むと料理グセ設定など、ちゃんと後々のネタで出てきます。 ネタのような桃ノ木家の設定も、途中に色々なキーワードを仕込みながら、最後にしっかりと着地させています。 こういう土台がしっかりしているところがバイオレンスコメディでありながら安定した笑いを生み出しているんだと思います。 魚心あれば水心。 需要があるなら、供給はお任せを。 そんなわけで、この作品のWikipediaもあたし発進です、はい。 色々とこちらに纏めてますよん♪ |
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雑記 |
3巻P61の2コマ目で春人が撮影しているフィギア、同作者の「くろがねカチューシャ」という作品のキャラですね。 「羽鳥トキ」というメイド喫茶のメイドと、「ハナ初号機」というメイドロボです。 ついでに、3巻のあとがきに出てくる姉戦士「漢女」風神:風小路嵐子もその作品の登場人物です。 詳しくはそちらをご覧下さい。 ちなみに4コマ作品ではなく、コマ割りです。 あと、ホントに気付かない方が多いと思いますが、2巻P61右3コマ目、物凄く小さく「ハナ初号機」、登場しています。 ロボですが、お風呂に入っています。 雷神:キャサロール・エレクはその後、「レッケン!」という作品で堂々の登場となります。 詳しくはそちらのレビューにて。 |
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さらに雑記 |
2013年の夏コミ(C84)にて上記3人の「姉戦士専門養成学園」時代を描いた同人誌「あねコネ桜」が発売されました! 某メロンなお店でも委託販売されていました(管理人はお祭り行けないのでこちらで入手。現在は販売終了。)。 作中で話題に出てきて強烈な印象を残したさく姉の青春時代を過ごした学園の日常が描かれています。 驚くなかれ、当時はさく姉、ツッコミでした。 それだけでどれだけ周囲が濃い方々だったのか想像して頂けるでしょう。 「レッケン!」のキャシー先生や、「くろがねカチューシャ」の店長(嵐子)も若かりし頃の姿で登場します。 ただし、『連載作品に同姓同名キャラが出ることがありますが、直接の関係はないとお考え下さい』です。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2006年7月27日 ・2巻:2007年7月27日 ・3巻:2008年7月28日 |
試し読み |
まんがタイムきららWeb:1巻 まんがタイムきららWeb:2巻 まんがタイムきららWeb:3巻 |
関連項目 | ●ジャンル | ・ハイテンション | ●チャート | ・笑い |
●データ |
・学校 ・関西のキャラクター ・身長 ・名前の規則(その他) |
●作品研究 | ・姉戦士日和 | |
●作者別 | ・作者別作品一覧 | ●各巻感想 |
・1巻 ・2巻 ・3巻 |