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吸血鬼にっき

作者 あづま笙子 吸血鬼にっき
作者HP
掲載誌 主任がゆく!スペシャル(ぶんか社)
単行本数 2巻(連載終了)
Wikipedia
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チャート
内容 輸入雑貨店「ジル」。オシャレな外観と素敵な店主の「ジル」がいるお店。
そこで働く新人の「桜井はな」は今日も元気に働いています!・・・が、
実はこのお店には秘密があって・・・。
さらに、ジルの親戚の「シーザー」がお店にやって来て・・・
吸血鬼御用達の雑貨店を舞台に人外と人間の異文化交流がコミカルに描かれる作品。

作品テーマが「吸血鬼」でありながら、先生らしいコミカルかつほのぼのした雰囲気が大きな特徴。
主に「人間と吸血鬼」という感性の違いが描かれるが、それと同時にシーザーが海外から来たばかりということで「勘違いした日本」という2種類の文化のギャップが描かれる。
また、途中から狼男の「ポチ」が加わり、シーザーとのはなをめぐってのラブコメが強く描かれるようになる。
感想 先生の作品のイメージをそのままに「吸血鬼」が描かれている、という印象。
そのため、非常に口当たりが良くて読みやすく、後読感もいいです。
設定自体が「吸血鬼御用達の雑貨屋」と特殊かもしれませんが、その設定さえ分かっていればそれ以外の設定はシンプルです。
美しき店主で吸血鬼のの「ジル」さんと新人で人間の「はな」。そして居候の青年吸血鬼「シーザー」。
この3人が働く輸入雑貨店「ジル」が舞台。
これだけが分かっていればそのまま物語の世界に飛び込めます。

ジルさん、いい性格しています♪
美しく、そしてはっきりした性格。そして、はなちゃんをイジっては楽しんでいます。
愛のあるイジリというか、反応を楽しんでいます。
もう1人の吸血鬼、シーザー君もしっかりはなちゃんをからかっています。
日課だそうです(1巻P35より)。
そりゃイジりたくなりますよね、こう反応がいいと♪
序盤はジルさんが中心でしたが、そのうちシーザー君がはなちゃんイジリの中心になります。
また、途中からはなちゃんが拾ってきた狼男の「ポチ」が仲間に加わります。
普段は狼の格好ですが少年の姿にもなれます。そして、獣の姿が主のため人間の姿になってもほとんど喋れません(ここ重要♪あと、毎度変なTシャツ着させられているのもグッド♪)
普段は犬のような狼で、時々表情が硬くて片言の少年。うわ・・・ポイント高すぎっ!
気が強いけど面倒見がいいジルさんと、軽い印象ですが実はまじめなシーザー(でもイタズラ好き)。そして唯一の人間で明るい女の子のはなちゃん。片言の忠狼(?)のポチ。
バランスの取れた布陣でございます。
ちなみにはなちゃん、飲酒していることから二十歳は超えてるっぽいです。
印象的に「ちゃん」付けてますが、二十歳越えてたら「さん」付けの方が正しいのかなぁ・・・
だって、あまりにも純朴すぎてもっと若く見えちゃって・・・

1巻の後半からはなちゃんをめぐってのシーザー君とポチのやり取りが見どころ♪
ラブコメではあるんですが、設定もあってちょっと特殊な構図なんですよね。
最初は「懐いている」という感じでしたが、ポチはともかくシーザー君の方は・・・ね。
先生といえばこの「見ていて楽しいラブコメ」。
もう1つの代表作「かてきょん」では思わずニヨニヨしてしまうラブコメを。こちらではコミカルなラブコメを。
どちらもほんわかした雰囲気満載です♪
それにしても、「かてきょん」が初の連載。そして、この作品が同時に他誌に連載中。
まだ若手にもかかわらず2作品が同時に単行本が出る程の連載というのは正味な話で凄いです!
雑記 シーザー君、よくポチに噛まれています。仲がビミョウなんですね。
でも、名前が「シーザー」なので「犬(っぽい狼)」に噛まれるのは仕方ないかな・・・って。
いや、単に思い付いただけです。別にわざわざ別項目を設けて書くようなことではないです。某ペットフードメーカーとも関係はありません。
単行本 発売日 ・1巻:2013年5月14日
・2巻:2015年7月14日
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