作者 | 荒木風羽 | 作者HP | ||
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掲載誌 | コミックフラッパー(メディアファクトリー) | 単行本数 | 2巻(連載終了) | |
Wikipedia | はなまるっ! | |||
チャート | ![]() |
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内容 |
いわゆる女子高生たちを描く学園群像劇コメディ。 登場人物たちの強い個性を軸にしたネタが展開されることが最大の特徴。 何よりも、その個性も作中で変化・追加・強化されていくところが大きな見どころ。 顕著なのは「高野」であり、当初は無個性だった筈が、「無個性を気にするキャラ」・「異様なくらい成績優秀」・「殺人料理人」・「不思議胃袋」・「軽い天然」などなど、次第に「作中最大の個性派キャラ」へと変貌していく(マイナス方向に・・・)。 1巻の帯のキャッチコピーが「ねえ(ハート)私たちとぐだぐだしよっ!!」、2巻の帯のキャッチコピーが「ねえ(ハート)私たちとゆるゆるしよっ!!」とあり、まさにその通りの内容。 ただ、当人達はゆるゆるしてはいるが、ボケ自体の勢いは激しいモノも多い。 コミックフラッパーにて2002年から2006年まで連載され、2009年に1巻・2巻が単行本化。3巻についても言及されているが発売は不明。 作者にとって初の連載作品でもある。 |
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感想 |
ブックオフで偶然手にしたこの作品。一目惚れで即購入となりました。 それくらい爆発力のある作品です。 作風としてはいわゆる女子高生日常コメディですが、ボケのタイプは全力の個性派ボケ。 キャラの個性をとことん強調し、それを前面に押し出してのボケの応酬です。 全力のボケがひたすら繰り出され続ける作品で、物凄く私好みです。 また自由度も高く、作品形式自体も完全4コマではなく、時折1ページスタイルが混ざることもあります。 無論、ベースは4コマ形式ですが。 かつてきららMAXで連載していた「そして僕らは家族になる」という作品を書かれていた方の作品なんですが、最初は同じ方だと気付きませんでした。 それくらい作風が違います。 あちらが「ちょっと変わった家族愛」を軸に描いているのに対し、こちらは「がっつりボケ」を軸に描かれています。 ええ、そうです。私個人の意見としてはこの作品側です。 みんな個性が強くて、それが見事にネタに絡まっているんです。 「内容」でも書きましたが、高野のキャラの変遷は作品の大きな見どころでもありますね。 高野だけでなく、山本も最初は忍者キャラだった筈がいつの間にか無くなり、ノーミソ筋肉のおバカさんに。 このキャラの濃さと変化が最大の個性だと思っています。 と言いますか、ホント皆さんいい性格してらっしゃいます。 我田引水な方や何も考えていない方、面白さ優先の方や高飛車な方。 確かに見た目の個性も強いです(寡黙で腹話術な方や24時間着ぐるみ祭の方、365日吐血先生等)。 でも、やはり最大の魅力は「中身」です。 何せ個性の強い方だった筈の藤田(関西弁というウェポン標準装備のおバカさん)の個性が薄く感じるほど・・・ 濃いなぁ・・・ この作品が他の作品と違う点は、キャラクターが恋をする。それどころが普通に付き合ったりもすることがある、ってことです。 ヒロインたちが恋をする・・・というのは相手が主人公やメインキャラで、なおかつそれが終始変わらない想い・・・ それが基本です。 ですが、この作品では、普通に恋をして、普通に成就したり玉砕したり(ノーミソ筋肉の山本が普通にバレンタインにチョコ渡して告白してます。で、普通に付き合ってました)。 でも、やっぱり別れたり(山本、直後に別れました)。 しかも、その相手は一回こっきりの登場のゲストキャラ。名前すら無いのが普通。 ちなみに、残念な結果に終わる理由は「男運の無さ」と「おバカ」です。分かりやすい! それにしても、2巻P23の「カレシがおる それだけで勝ち組や!」は至言。 先生は関西の方なんでしょうか?(2巻P9で恵方巻きが「関西限定?」と書いていましたし) それっぽい描写が時々出てきますし。舞台は少なくとも関西で間違いないと思います。 補習終了後に花見に行こうとなった時の候補地が奈良と京都(1巻P61)、 海に行く時(2巻裏表紙)の候補地が和歌山・兵庫・奈良と、全て関西の地名でしたし。 実は連載終了(2006年)から3年後に単行本が発売されました。 そのため、1巻は2009年発売でありながら、2002年掲載分から。 んで、現在2巻まで出ているのですが、それで全てではなく・・・ というわけで3巻の発売を「本気で」心待ちにしております。 ・・・ホントに出ないかなぁ。 当サイト名物「乃凪いるかの勝手にWikipedia」です。 作品の詳細についてはそちらを見て下さい。 単行本の情報と登場人物の紹介を書いておきました。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2009年2月23日 ・2巻:2009年7月23日 |
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