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ほぼ日常 腐女子書店員の4コマ

作者 木成あけび 作者ブログ ハイパーパンダタイム
掲載誌 - 単行本数 実質2巻(連載終了)
Wikipedia -
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内容 元々は作者の働く書店で配布されている無料配布新聞に掲載されている4コマであったが、それを書籍化。
実話を基にしたエッセイ4コマ。

登場人物は作者の周囲の人であり、書店の同僚や友人を描く。
そのため、書店内の話よりも日常や友人との面白エピソードが中心。
作者自身が末期のオタク(自称もしている)であり友人も当然そういった人が多く、それに絡んだネタも多い。
むしろそれがメイン。
登場人物は作者自身はパンダで描かれているが、それ以外の人は頭身の高い通常のキャラクターで描かれており、一部本人の希望を取り入れている場合もある。
中には「容姿は好きにしろ」と言ったためにショタで描かれている人もいる。

カバー裏がフルカラーのイラストになっているという珍しい構成。
感想 最近は百田さんがTVで出版業界の裏側を暴露したり、4コマでも漫画家さん・アシさん・編集部さん・印刷所さんなどの裏側を描いた作品が多数登場しています。
本という物がどうやって生まれ、我々読書の元に届くのか。
その最後の窓口になるのが書店。
この作品はその書店で働く女性がその立場から出版業界の裏側にメスを入れた作品・・・
というわけでは全然ないです、はい。
2巻帯に「腐が大好きな現役書店員が仕事・プライベートを赤裸々に描く異色4コマ」とありますが、まさにそう!
なんかもうね、この飾らない感じがステキすぎる!そんな作品。
これぞ末期のオタクのリアルな生態 in 書店!です。
それだけに読み手は選びますが、同類であればまず間違いなく共感と爆笑が待っているであろうことをお約束します。
同類ではないけれどもその世界のイメージがあるという方は「な、なんてハイレベル!」という衝撃と爆笑が待っています。
全くそちらの世界を知らない堅気の方は「こんな世界があるのか・・・」という驚愕と爆笑が予想されます。

もうね、どうやったら人間ここまで発言の1つ1つが腐れるのかと感心します。
腐った上にドMで両刀で。まさにネタのために生きているかのよう!(最上級の褒め言葉ですよ?念のため)
2巻P58の同僚の方が放った「息をするように変態発言しないでくれない?」はツボでした。
ちなみに、その発言をした方の通称は「BL神」。ええ、神クラスのお方です。
というか、この職場の女性、例外なく背中に「腐」の一文字を背負っていませんか?
なんて素敵な職場♪
この方たちの会話、その全てが腐やオタの方向に絶妙にアクセルを踏み込んでいます。

本を買い、本を読み、本を売り、本を書く。
まさに本の申し子。
それにしても、描いた本人や描かれている登場人物がすぐそこにいる書店・・・
なんて斬新なんだ・・・
単行本 発売日 ・無印:2011年8月25日
・激闘編:2012年6月25日
特設サイト エンターブレイン
コミックナタリー
関連項目 ●ジャンル エッセイ作品
●チャート 万人ウケ(低い)
●データ 作品の舞台 ●作品研究
-
●作者別
-
●各巻感想
-
あわせて読みたい
いなかの専業主腐ちゃん
同じく腐女子を描く作品。
この作品はガンガンに攻めた腐女子エピソードですが、「いなかの専業主腐ちゃん」ではマイルドなネタが中心。
掲載場所と「主婦」ということでそうなっているのでしょう。
違いはありますが両者ともBL大好き!ながっつり腐女子さん。
読み比べてみて下さい。

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