作者 | まつもと剛志 | ![]() |
||
---|---|---|---|---|
作者HP | Thank you Berries | |||
掲載誌 | ヤングアニマル増刊アイランド(白泉社) ヤングアニマル増刊Arasi(白泉社) |
|||
単行本数 | 1巻(連載終了) | |||
Wikipedia | ||||
チャート | ![]() |
|||
内容 |
梅小路家は母がいないことを除けば、どこにでもある普通の家庭。 ただ一つ変わっている事、それはお屋敷の「執事がサイボーグ」ということだった! ハートウォームな作品を得意とするまつもと剛志先生のデビュー作が時を越えて蘇る。 サイボーグ執事・元超絶的企業家の父・マッドサイエンティストな祖父・対人恐怖症の長女・夢は世界征服な次女。 個性の塊のような普通の家庭が送る笑いと笑顔に溢れた先生らしい作品。 なお、デビュー当時の第1話については「まじかるストロベリィ」の1巻に収録されており、本単行本の第1話は完全描き下ろしとなっている。 |
|||
感想 |
先生のデビュー作。その完全リニューアルでの登場。 やっぱりこの方の作品は本当に読んでいて楽しい気持ちになれるので大好きです。 同じ先生でもこの作品は好きだけど、こっちはそうでもない。そういうことは珍しくありません。 でも、まつもと剛志先生の作品はホントにハズレ知らず。 先生のファンなら試し読みは必要ありません。即注文で無問題です! すっちゃかめっちゃかではちゃめちゃで、そして心があったかくなる。 先生のイズムが存分に詰まった作品です。 これまでの作品でも様々な設定がありましたが、割と「普通の家庭」がメイン。 「まじかるストロベリィ」では不思議な設定がベースでしたが、それでも『楽しい日常』がメイン。 本作ではその『日常』自体がちょっと普通ではないという点がこれまでの作品と違います。 まず、メインがサイボーグ執事・ロボ山さん。そして父は大富豪で長女の百合ちゃんは対人恐怖症。次女の綾芽ちゃんの夢が世界征服で、祖父はマッドサイエンティスト。 ・・・はい、普通である個所を探す方が困難っ! 特にメインとなるのはロボ山さんと綾芽ちゃん。 綾芽ちゃんがロボ山さんを振り回す日常が基軸になっています。 悪役に憧れたがるお年頃。そして、大切な人を振り回したい乙女心。その辺りが色濃く出ています。 ロボ山さんの事を誰よりも大好きで、でもそれを素直な言葉に出来なくて。 困らせたくて無茶を言ったりすることもある。 そんな「女の子らしい女の子」の6歳児なのです。 百合ちゃんの想い人である桜庭君はスゲーいい奴です。 で、彼の妹は澄怜ちゃん。偶然にも綾芽ちゃんの唯一の友達だったりします。 この澄怜ちゃん、「まじかるストロベリィ」のさえちゃんによく似た「寡黙でどこかズレたスゲーいい子」。正直めっさツボです。 さえちゃんほど寡黙というわけでもなく、後半は特によく喋っていました。 結果、「友達思いでお兄ちゃん大好き」というキャラが残りました。 ちなみに、「友達思い」よりも「お兄ちゃん大好き」の方が勝っています。 途中からキャラが2名ほど増えましたが、割と出番が無かったです。 綾芽ちゃんの幼稚園の先生とそのメイドロボ。 どちらも一癖も二癖もあるキャラでしたが、本作が1巻で終わってしまったこともあって見せ場があまりなかった感じです。 まあ、メインは梅小路家ですし、この2人はやや空気が違うところもあったので「絡み」という点でも難しいところがあったのかもしれません。 特にメイドロボの方は「ちょびっと絡む」が難しく、絡むのであれば1話丸々になってしまいそうですし。 この辺りは「キャラの個性」と「連載」の難しさでしょうか。 |
|||
雑記 |
本作の百合ちゃんは対人恐怖症のため外ではマスク着用。 で、そのマスクのうちの1つ、「まじかるストロベリィ」の暴れん坊地頭のマスクだったりします。 初登場はP7。 先生の作品のファンとしては嬉しい演出♪ |
|||
単行本 | 発売日 | ・1巻:2013年6月28日 | 試し読み | |
関連項目 | ●ジャンル |
・家族モノ ・小学生 ・幼稚園・それ以下 |
●チャート | ・万人ウケ(高い) |
●データ |
|
●作品研究 |
|
|
●作者別 | ・作者別作品一覧 | ●各巻感想 |