天下布武を目指す信長の覇道。部下も多いです。
その中でも本作で目立つ人物の1人、前田利家が登場!
秀吉と共に当時では珍しかった恋愛結婚の2カップルとしてその対比がよく描かれるようになります。
それ以外にも蜂須賀小六など多数の魅力的なキャラクターが続々登場。
当然、信長サイドだけでなくそれ以外のキャラクターも続々。
それがこの作品の最大の魅力。そこに生きる人たちこそが壮大な歴史ロマンの主人公!
ストーリーとしては美濃を攻略し、竹中半兵衛を味方につけ、上洛のために北近江の浅井氏と同盟を結ぶ。
この同盟は信長の妹・お市と浅井長政との婚姻同盟なのですが、これが後々非常に重要な意味を持ってきます。
元々浅井家は織田家と敵対している朝倉家と同盟を組んでいます。
このため、朝倉家との仲が悪化する事を心配する者たちが反織田派として存在。
その辺りのなかなか語られることの無い政治的な裏側なんかも丁寧に描かれているのが素晴らしい!
しかも分かりやすいんだ、これが。
上記の3者の関係も秀吉が「三角関係でござるな?」とボケていますが、凄く的を射た発言。
分かりやすい!
その後は本作のキーマン・足利義昭が登場!京を目指して南近江の六角氏との戦いへ。
足利義昭は出番こそ多くないですが当面の重要人物であり、その後も何かと物語のカギを握る事になる存在。
何せ将軍家である足利家ですからね。
そしてそして・・・本作で間違いなく最も重要な存在となるあの明智光秀が再登場!
後の歴史はあまりにも有名ですが、それを知っているからこそ本作での扱いが非常に複雑・・・
本作では徹底してツッコミ担当の苦労人。ホント・・・苦労人。
信長に仕官するまでも苦労し、仕官してからも苦労し・・・
それだけならよくいる「有能なのに被害者のキャラ」ですが、後にあの歴史的事件を起こす事を知っていると・・・
ね?とっても複雑な心境になりますよね?
そして、彼の参入でツッコミ要因が充実。これまで信長1人がツッコミだった分の負担が緩和されます。
加えて、光秀がいることで信長も安心してボケるように・・・
あ、だから出番が多いのか。
この2巻では主に信長の驀進劇が中心。
戦を重ね、領地を広げていきます。
まさに疾風迅雷と言える行動は信長らしさを物語っています。