まさに破竹の勢いの信長。
しかし、ここから苦難の道が始まります。
信長、初の大失策。それが朝倉領への侵攻。
2巻で同盟を結んだ浅井家は織田家・朝倉家の双方と同盟を結んでいます。
加えて当主である長政の妻は信長の妹。
浅井家は2つに割れてしまい、とうとう長政の父・久政は信長軍を背後から攻めることに・・・
結果、信長は撤退を余儀なくされます。
そしてこれがこの4巻のハイライト、「金ヶ崎の退き口」へと繋がっていきます。
「金ヶ崎の退き口」では秀吉達が大活躍!
最も危険な殿(しんがり)を任されたのです。
つまり、この4巻のハイライトを任されたのが秀吉の部隊ということは、4巻は彼らの巻とも言えます。
秀吉・蜂須賀・半兵衛・光秀。そして千鳥たち。
彼らの奮闘がメインで描かれます。
そして・・・危険な存在として描かれる松永の大活躍。
正味な話、彼がいなければ信長の野望も・・・?
まあ、個人的にはP68「理解者」の4コマ目が大好きですが。それでこそ松永でございます!!
この戦国の世は互いに譲れない物のために闘う男たちの世界。
野望・維持・名誉・家名。
だからこそ誰が正しいわけでもなく。
そういう人間ドラマがあるからこそ単純な戦いではなく多くの人を魅了する戦国絵巻になるわけで。
その人間ドラマは決して男たちだけではなく・・・
この4巻の後半では問題の浅井家へ嫁いだ信長の妹・お市が重要な存在に。
信長の妹にして浅井長政の妻。
そんな彼女が選んだ答えが信長を、そして彼らの未来を大きく変えます。
かつての同盟は互いの道の敵となり・・・
ついに5巻にて両軍が2度目の激突を行うことになるのです!
そう、「姉川の戦い」です!
歴史を知っている人には「あの戦いか!」とワクワクする展開。
知らない人には純粋に読みものとしてワクワク♪
あ、ちなみに私は後者です。歴史の成績悪かったもんなぁ・・・